Google アナリティクスは、サイトにどんな人が訪れているのかといった「属性データ」や、サイト内でどんなページを見ているのかといった「行動データ」を分析して、サイト改善へと繋げることができるアクセス解析ツールです。

本記事では、

・Google アナリティクスの基礎知識
・Google アナリティクスの使い方や設定方法
・Google アナリティクスの解析事例

について解説していきます。

これから本格的にGoogle アナリティクスでサイト改善をされたいご担当者さまは、ぜひご参考ください。

▼関連記事
2020年10月にリリースされたGoogle アナリティクスの最新バージョン「Google アナリティクス4 プロパティ(GA4)」については、別記事「Google アナリティクス4プロパティ(GA4)で変わった点は?設定方法や活用例も解説」で詳しく説明しています。ぜひ、あわせてご覧ください。

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Google アナリティクスとは

Google アナリティクス(GA)とは、Googleが提供する無料で利用できるアクセス解析ツールです。幅広いデータの計測や解析を行い、サイト改善に繋げることができるので、Webサイトの運用には必須のツールと言えます。

計測対象となるWebサイトを、Google アナリティクスに登録することで、Javascriptで記述された「トラッキングコード」が個別に付与されます。そのトラッキングコードをサイト内に埋め込むことで、各種データの計測を開始することができます。

Google アナリティクスで計測できるデータは、主に4つに分類できます。

これらのデータを見ていくことで、サイトの現状を正しく知り、どのように改善すればサイトの成果へと繋がるのかを議論していくことができます

Google アナリティクスでアクセス解析を行う目的

Google アナリティクスを用いたアクセス解析は、サイトに訪れたユーザー像を可視化し、ユーザー行動を把握する目的で行われます。

それにより、コンバージョンへと繋げるためには、どのような施策を打てば良いのかといった施策立案や、実際に効果があったのかという効果検証、そして目標に対する進捗状況を追うこと(モニタリング)が可能になります。

ここからはより詳しく、Google アナリティクスを用いたアクセス解析の目的について見ていきましょう。

1.ユーザー像の可視化

「行動データ」「属性データ」「技術環境データ」の3つの側面から、サイトにどんなユーザーが訪れているのかを可視化することができます。

①行動データ 新規/リピート、来訪経路、閲覧ページ、会員 / 非会員
②属性データ 性別、年齢、地域、言語、興味
③技術環境データ デバイス、OS、ネットワーク、解像度、アクセスブラウザ

例えば、行動データを用いて、来訪経路と閲覧ページを分析すると、検索からの流入して特定のページをみたユーザーは、商品を購入する確率が高いといったデータを導き出すことができるでしょう。

また属性データは、ユーザーの性別や年齢・地域といったデータを取得することで、自社サイトにどんな人が興味を持っているのかを知ることができます。場合によっては、属性に合せて、サイトのデザインの変更やセールスコピーの改善にも繋げることができます。

技術環境データは主に、ユーザーの使用デバイスの割合を把握するために用いられることが多くなっています。

例えば、スマホユーザーが圧倒的に多いのであれば、スマホからの閲覧に最適なコンテンツに調整するといった施策を打つことができます。また、サイトのリニューアルの際に、実際のアクセスブラウザとそのバージョンの割合を調べて、どこまでのブラウザ・バージョンをサイトのサポート範囲に含めるかといった検討にも使えます。

これらのように、サイトに訪れるユーザーをデータで可視化することでサイト改善へと繋げていくことが、Google アナリティクスを活用する一つの目的と言えるでしょう。

2.行動把握

行動把握とは、どのページを閲覧したか、どういう順番でページを閲覧したか、ページのどの部分をクリックしたかといったユーザーのサイト内での行動を理解するものです。

▼行動把握指標の例

ページ遷移 特定ページから、どこのページに遷移したか
滞在時間 特定ページに、ユーザーがどれくらい滞在したか
クリック箇所 ページ内でユーザーがクリックした箇所
ページスクロール ページ内でユーザーがどこまでスクロールしたか
動画再生 ページ内に設置した動画を再生したか
コンバージョンフロー CVに至るまでユーザーがどのように行動したか

3.効果測定

効果測定とは、何らかの施策を打った時に、効果がどれくらい出ているかを検証するためのものです。例えば、コンテンツSEOでの流入施策を実施した際に、実際どれくらいサイトへユーザーが流入しているかを可視化することができます。

4.モニタリング

モニタリングとは、設定した目標に対する達成度を把握するものです。

例えば、Webサイト経由の「月間資料請求数」を1万件とした場合、半月が経過した時点で約5,000件を達成していないというモニタリングデータを知ることで、リカバリーの施策を新たに行うといった判断ができます。

Google アナリティクスだけでは、出来ないこと

Google アナリティクスを用いたアクセス解析で分かることは、ユーザーがサイトに訪れてから離脱するまでの一連の行動です。

サイト訪問前・サイト訪問後のユーザー行動を理解するためには、アクセス解析以外の、別のアプローチが必要になってきます。

サイト訪問前→サイト訪問中(アクセス解析)→サイト訪問後

例えば、「株式会社MOLTS」と検索して弊社サイトに訪れたユーザーは、既に弊社について何らかの認知をしています。Google アナリティクスを用いて、ユーザーの属性やサイト内のどこのページを閲覧したかといった情報を把握することはできますが、そもそも、どこで「株式会社MOLTS」を認知したかは分析することができません。

このようなサイト訪問前の情報を調べるためには、アクセス解析ではなく、「アンケート調査」や「インタビュー」といった別のアプローチをする必要があります。

また同様に、サイトを訪れた後に、実際に店舗への来店や購入に繋がったかを調べる場合にも、アクセス解析ではなく「顧客・購買ログ分析」といった別の手法を用います。

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アクセス解析の目的やポイントについて詳しく知りたい方は、別記事「アクセス解析でわかることは?Webサイトのデータ分析・活用方法をプロが解説」で詳しく解説していますので、そちらも併せて参考にしてください。

Google アナリティクスで見るべき指標

Google アナリティクスで見るべき指標は、どのような目的でどのようなデータを得たいのかによって様々です。

「ユーザー」で訪問ユーザーの数と質がわかる

左サイドバーの「ユーザー」(オーディエンス)メニューにある「概要」をクリックし、「ユーザー サマリー」レポートで下記の項目が確認できます。

ユーザー/新規ユーザー/セッション/ユーザーあたりのセッション数/ページビュー数/「ページ/セッション」/平均セッション時間/直帰率

ユーザーサマリーレポートではユニークユーザーの数、年齢や性別、地域、アクセスされているデバイスなどの数値が把握できます。どういう顧客が訪問しているかを把握できると、ランディングページや広告の訴求内容も改善がしやすくなります。

「集客」でチャネル(アクセス元の経路)がわかる

自社のサイトにどのようなチャネルからアクセスがあるのかを確認しましょう。

左サイドバーの「集客」メニューから「概要」をクリックすると「集客サマリー」から下記の数値がレポートで閲覧することができます。

上位のチャネル/ユーザー/コンバージョン

ここでは上位のチャネルの主要指標を見ていきましょう。

・Organic(オーガニック検索)

Googleなどの検索エンジンからの自然検索流入を指します。

・Social(ソーシャル)

Facebook, Instagram, TwitterなどのSNSからの流入を指します。

・Direct(ダイレクト)

直接URLを入力したり、ブックマークからの流入を指します。

・Referral(リファラル)

他サイトに貼ってあるリンクからの流入を指します。

・Paid Search(有料検索)

検索連動型広告(リスティング広告国など)からの流入を指します。

・Display(ディスプレイ)、Other Advertising(他の広告)

ディスプレイ広告など検索連動型広告以外の広告からの流入を指します。

「行動」でどのくらいページが見られているかがわかる

「行動」サマリーでは、ページビュー数や滞在時間、直帰率がわかります。

左サイドバー「行動」配下の「概要」をクリックして「行動サマリー」のレポートで下記の項目を確認することができます。

ページビュー数/ページ別訪問数/平均ページ滞在時間/直帰率/離脱率/Adsenseの収益など/ページ/サイトコンテンツ

ここでセッション、アクセス、ページビュー、ユーザー、アクセスの違いを整理しておきましょう。

セッション数とはひとりのユーザーがWebサイトを訪問(=アクセス)した回数のことです。1回のセッションで、複数ページを閲覧してもセッション数は1になります。Googleは「アクセス(数)」という言葉を正式に使用していませんが、一般的には「セッション(数)」と同義で使用されていることが多いでしょう。

ページビュー数とは、ユーザーがページを閲覧した回数です。1回の訪問で5ページ閲覧すると、「5ページビュー」かつ「1セッション」になります。

ユーザー数とはWebサイトに訪問したユーザーの数をCookieベースでカウントした数値です。デバイスごとにCookieがカウントされるので、ひとりのユーザーがPCとスマホとタブレットでサイトに訪問したい場合はユーザー数が「3」とカウントされます。

「コンバージョン」でCVの数がわかる

Google アナリティクスで「目標」を設定すると、登録完了ページや購入完了ページ、ダウンロード完了画面の訪問などを計測できます。左サイドバー「コンバージョン」>「目標」>「概要」をクリックすると「目標サマリー」レポートで下記の項目が閲覧できます。

目標の完了数/目標値/コンバージョン率/目標全体の放棄率/目標ごとの完了数

何か施策を実施した後で、CVがどのように変化したかを把握するときは「コンバージョン」内の目標の設定とサマリーの確認を行っていきましょう。詳細は次の章で説明します。

プロはこのように使う、5つのアクセス解析事例

ここでは、アクセス解析のプロがどのようにGoogle アナリティクスを用いるのか、実際の事例を見ながら解説していきます。

1.BtoBサイト

一つ目は、BtoBサイトにおけるユーザー分析です。

BtoBサイトはWeb上で成約まで至ることがなく、Web上でお問い合わせ(リード)を獲得したのち、ヒアリング→商談→成約とオフライン上での営業接点をもったうえで成約に至るフローが一般的です。また成約後に、FAQを閲覧する、オプション製品の検討を行う、といった用途で使われるケースもあります。

そのため、BtoBサイトにおいては、さまざまなステータス(未成約・商談中・○○製品を購入済み、など)に置かれたユーザーを特定し、それぞれのステータスでのサイト閲覧行動を分析し、行動仮説を立てることが重要です。

具体的な方法論としては、顧客ステータスごとにメールのパラメータを変更し、それぞれのパラメータを踏んだユーザーがどのようなコンテンツを閲覧しているかを分析する、といったアイデアが考えられます。

HubspotなどのMAとCMSが一体となったツールを導入している場合は、検討ステータス情報をGoogle アナリティクスと連携して、分析することもできます。設定の難易度は高まりますが、精度高く分析したい場合にはこれらの方法も検討していくことを推奨します。

事例:株式会社ブイキューブ

株式会社ブイキューブは、企業向けにWeb会議システムやテレビ会議システム・セミナー向け動画配信サービスの提供や、テレワークの実施に向けたコンサルティングを行う企業です。

当社では、扱っているプロダクトが多岐に及び、またサービスサイトやオウンドメディアなどコンバージョンポイントが複数あり、「Google アナリティクス(以下、GA)のCV数と自分たちで把握している数値が大きく異なる」といった分析の課題を抱えていました。

弊社では、まず100以上あるCVポイントの中で、どこかGA上で計測できているのか、また計測できていないのかを分析。また同時に、それぞれのCVポイントのアクションのルールも定義、GA上の数値と実数値に乖離が出ない状況を構築しました。

加えて、目標としていたコンバージョン数を達成するための、モニタリングを実施。GAの計測やレポーティングの仕組みを整えることで、目標に対する達成度合いを日次追いかけられる体制を構築しました。

結果的に、弊社でサポートしていたオウンドメディアマーケティングの施策も含めて、セッション数を前年比の約7倍、リード獲得数も約10倍以上に成長を遂げました。

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当事例の背景について詳しく知りたい方は、別記事「半年間で「リード数10倍以上、受注率3倍増」と、爆速でBtoBベンダーのマーケ施策が成長したワケ」で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。

2.Eコマース

Eコマースでは、拡張eコマースを実装し、Google アナリティクス上でECサイトの受注データを計測できるように設定します。

売上だけでなく、商品の閲覧回数・カート投入回数・カートからの削除数・購入フォームへの遷移数など、受注DBに計測されない指標も計測することで、商品のパフォーマンスを多面的に判断していきます。また、ある特定の商品の売上を伸ばすうえで、商品の閲覧回数が少ないのか、カートに投入される回数が少ないのか、などの課題特定を行います。

売上が見えるようになることにより、デジタルマーケティング施策の費用対効果がはっきりと可視化されるようになるので、売上ベースでみて効果のある施策だけを残すことができます。

拡張Eコマースは実装難易度の高い設定なので、設定の仕方がわからない場合には、Google アナリティクスのコンサルタントや、利用中のECカートシステムのベンダーに相談してみましょう。

参考:拡張eコマース

3.FAQサイト

FAQサイトにおいては、Q(質問)とA(回答)が見られた回数のほか、回答の質も合わせて評価することがあります。

回答の質は「役に立った」「役に立たなかった」等の、閲覧者のフィードバックを得られるボタンを設置し、このクリック数を計測していきます。

フィードバック数(クリック数)のうち、「役に立たなかった」回数の割合が高い&閲覧回数の多いFAQから、回答内容を見直し改善へと繋げます。

4.Webサイトリニューアル前後分析

昨今のWebサイトは見た目上は綺麗に整っているものが多く、一見、課題点がどこに潜んでいるかわからないケースがあります。

しかし、「サイトリニューアルでかえってコンバージョンが減ってしまった」といった失敗は避けたいものです。

こうした場合は、以下のステップでのアプローチを検討していきます。

  1. 顧客がWebサイトに訪れる目的を考える(いくらで購入できるのか知りたい・お店がどこにあるのか知りたいなど)
  2. その目的ごとに、Webサイト上でのゴールとなるページを決める(お店がどこにあるのか知りたい→店舗詳細ページなど)
  3. Webサイト上でアンケートを行い、Google アナリティクスで計測されたアクセスログを付け合わせ、目的ごとにゴールに到達した率を測定する。

具体例で説明しましょう。

あなたはある「貴金属・ジュエリー買い取りサービス」のサイトリニューアルを担当することになりました。ただ、Webサイトは高級感のあるデザインで組まれており、ぱっと見ただけでは、どこに問題があるのかわかりません。

「貴金属・ジュエリー買い取りサービス」のWebサイトに訪問するユーザーの目的は主に以下にあると考えました。

  • 自分の持っている貴金属・ジュエリーが買い取ってもらえるのか知りたい
  • いくらで買い取ってもらえるのか知りたい
  • 傷などがあったら・箱をなくしていたら査定にどれだけ影響があるのかを知りたい
  • そもそも正しく査定してくれるのか、不当に安く査定されないのか知りたい
  • お店の場所・営業時間が知りたい

それぞれの目的に対し、ゴールとなるページを定め、Webサイト訪問時にポップアップアンケートでアンケート聴取し、回答ごとにゴール到達率を測定します。

分析の結果、「いくらで買い取ってもらえるか知りたい」に課題があることが判明したので、Google アナリティクスのユーザーエクスプローラーを利用して、サイト行動導線をつぶさに分析し、課題点を明らかにし、改修が必要なページを特定し、リニューアル時に補強すべきポイントを明らかにします。

5.メディアサイト

メディアサイトは明確なコンバージョンポイントがないため、「PV」をKPIに置きがちです。

もちろん、PVはメディアサイトにおいて重要なKPIの一つですが、

  • PV=セッション × (ページ/セッション)
  • セッション=新規セッション+リピートセッション

とKPIをさらに分解していくと、PVを上げるには、それぞれの項目をどう改善していくか、という目線が必要だと思いませんか?このように、KPIを分解していくことを「KPIの因数分解」といいます。

例えばページ/セッションを増やすには、「直帰率を下げる」「回遊性を高める」という2つの視点に分解できます。

直帰率を下げる施策としては、パッと見の印象で「長そうだな」「難しそうだな」という印象を回避するランディングページを作るといった施策が考えられます。回遊性を高める施策としては、記事のレコメンデーションや、過去に見た記事の表示、カテゴリページへの誘導などが考えられるでしょう。

また新規セッションを増やすには、SEO対策、SNSのシェア増強、広告などが考えられます。リピートセッションを増やすには、会員登録促進、メールマガジン登録、SNSの登録、WebPushの登録なども有効です。

このように一口にPV数といっても、KPIの因数分解を行うことでいろいろと施策の切り口が見えてきます。Google アナリティクスは、「いま、各KPIがどのようなスコアになっているか」「施策を実行したことで、スコアに改善がみられるか」を判断するために使用しています。

Google アナリティクスの導入方法

Google アナリティクスの導入方法を、手順に沿ってご紹介していきます。Google アナリティクスの導入は難しく思われるかもしれませんが、初心者でも簡単に導入できます。

  • STEP1:Googleアカウントを取得する(持っていない方のみ)
  • STEP2:Google アナリティクスに登録する
  • STEP3:トラッキングIDの取得と埋め込み

STEP1:Googleアカウントを取得する(持っていない方のみ)

Google アナリティクスを利用するためには、Googleアカウントを作成する必要があります。フォームに従い、「氏名」「Gmailアドレス」「パスワード」「生年月日」「性別」といった基本情報を入力します。

この際、「電話番号」「メールアドレス」の入力を求められます。必須ではありませんが、パスワードを忘れた時に、パスワードのリセットができるようになりますので、なるべく登録をしておきましょう。

なお、既存の会社のメールアドレスを、そのままGoogleアカウントとして登録したい場合は、「代わりに現在のメールアドレスを使用」をクリックして、登録を進めてください。

Google アナリティクスを複数人で共有したい場合(権限を付与する場合)は、オーナーだけでなく閲覧者もGoogleアカウントが必要になります。それぞれで、Googleアカウントの取得を行いましょう。

基本情報を入力し終えたら、「プライバシーと利用規約」が表示されます。規約を読み、「同意する」をクリックしたら、Googleアカウント登録は完了です。

詳しい規約内容については、「Google アナリティクス利用規約」を必ずご確認ください。

STEP2:Google アナリティクスに登録する

ここから、実際にGoogle アナリティクスに登録していきます。

Googleマーケティングプラットフォームのアナリティクスのサービスページにアクセスをして、「無料で利用する」をクリックしましょう。

アカウント名には、会社名や部署名などを入力しましょう。同一アカウントに複数のトラッキングIDを紐づけることができます。

続いて、アカウントのデータ共有設定を行います。個々の設定の詳しい概要に関しては、「アナリティクス ヘルプページ」で解説されていますが、基本的にはGoogleの推奨に従い、全てチェックボタンを入れていきます。

次へボタンをクリックし、「ウェブ」「Apps」「ウェブとアプリ」の3つから測定対象を指定します。「Apps」を指定した場合、iOSまたはAndroidアプリの測定ができます。今回はウェブサイトの測定を想定して、次に進んでいきます。

「ウェブサイトの名前」「ウェブサイトのURL」「業種」を入力し、「レポートのタイムゾーン」を日本に指定すれば、Google アナリティクスのアカウント作成ができます。

最後に「Google アナリティクス利用規約」「Googleとのデータ共有に適用される追加条項」の2つにチェックボタンを入れます。

IPアドレスやCookie情報を個人情報とみなし、取得の際はユーザーの同意が必要になる「GDPR(一般データ保護規則)」に関する規約も含まれています。ご確認の上、同意をしてください。

STEP3:トラッキングIDの取得と埋め込み

Google アナリティクスのアカウント登録が終わると、トラッキングコード(グローバルサイトタグ)が発行されます。このコードをコピーして、ウェブページの<HEAD>内の最初の要素として貼り付けてください。

上記の工程でWebサイトのデータ計測を開始することができます。

アカウント・プロパティ・ビューの違いを知っておこう

Google アナリティクスには、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」の3つの階層で集計区分の設定ができます。

アカウントは親となる階層で、◯◯会社、△△事業部といった、会社名や部署名などを設定しするのが一般的です。

プロパティには、主に計測対象となるサイト名を設定します。1つのアカウント内に複数のプロパティを作ることができます。例えば、自社で複数のサイトを運営している場合は、一つのアカウント内に、いくつものプロパティを抱えることになります。プロパティを設定すると、プロパティごとに個別のトラッキングIDが生成されます。

最も深い階層のビューには、「プロパティ全体」に加えて、「カテゴリー別」「デバイス別」「サイトドメイン別」「特定のIPアドレス除外」などを設定することで、集計したい区分によって複数に切り分けていくことが可能です。

ビューを一つしか用意しない場合は、スマホとPCのアクセスを切り分けて見たい場合や、特定のドメインやディレクトリ配下のアクセス傾向を分析したい場合などに、毎回操作が必要になってきます。素早くそして分かりやすくデータを見ていくためにも、ビューをうまく活用することがおすすめです。

Google アナリティクスの基本的な使い方

Google アナリティクスで、サイトのデータを見ていく前に、まずは基本的な使い方をマスターしておく必要があります。

なお、Google アナリティクスの基本的な使い方に関しては、「Google アナリティクス アカデミー」で動画を使ったオンライン学習ができますので、初心者はそちらも参考にすると良いでしょう。

データの取得期間を選択する

Google アナリティクスの初期設定では、直近1週間のデータしか表示されませんが、画面上部右側の日付を選択することで、過去のデータを閲覧できます。

最大で、Google アナリティクスのトラッキングコードを埋め込んだ時点まで遡ることが可能です。

また、画面右上の比較ボタンにチェックを入れることで、「今週と先週のデータ」や「前年度の同期間のデータ」と比較することができます。

ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする

Google アナリティクスではできない詳しい分析や、報告書を作成する場合には、ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする必要が出てきます。

データの期間を選択した後に、画面上部右側の「エクスポート」ボタンをクリックし、「PDF」「Googleスプレッドシート」「Excel(XLSX)」「CSV」から出力したいファイル形式を選択しましょう。

なお、Googleスプレッドシートの拡張機能を活用することで、自動でGoogle アナリティクスのデータを、Googleスプレッドシートにエクスポートする方法もあります。

設定を行うには、多少の専門知識が必要になってきますが、レポート作成の工数を大幅に削減できますので、活用をおすすめします。詳しくは、「アナリティクスのデータをスプレッドシートに移動する」を参考にしてください。

Google アナリティクスで設定すべき4つのポイント

Google アナリティクスの導入が完了したら、データを正しく、そして成果に対して効率的に見ていくための設定を行いましょう。

  1. コンバージョン設定
  2. フィルタ設定
  3. ボットのフィルタリング
  4. 除外するURLクエリパラメータ

1. コンバージョン設定

アクセス解析において、サイトの目標(コンバージョン)を設定し、成果の達成度を把握することは重要です。コンバージョン数を把握できるだけでなく、目標を達成したユーザーと達成しなかったユーザーを可視化し、サイト改善へと貢献します。

目標設定は、Google アナリティクスのコンバージョン>目標>概要から行うことができます。目標には、以下の4つを設定することが可能です。

  • 到達ページ:お問い合わせ完了ページ・購入完了ページなど
  • 滞在時間
  • ページビュー数 / スクリーンビュー数
  • イベント:動画再生など

到達ページの場合は、コンバージョンポイントの「ページURL」を入力することで設定が可能。目標は20個まで追加できるので、新しいフォームやLPなどを作成したときなどコンバージョンが複数ある場合には、忘れずに追加していきましょう。

2. フィルタ設定

フィルター設定とは、自社内からのアクセス除外や、テスト環境へのアクセス除外を行い、適切にログを計測するために行うものです。設定>ビューの設定>フィルタから設定が可能です。

Googleがよく使うであろうフィルタの種類として「ISPドメインからのトラフィック」「IPアドレスからのトラフィック」「サブディレクトリへのトラフィック」「ホスト名へのトラフィック」の4つが定義されています。

これらの定義済みフィルターを活用することで、簡単に不要なトラフィックの除外設定や特定ディレクトリのみのデータを見るための設定が可能です。

3. ボットのフィルタリング

ボット(情報収集ロボット)からのトラフィックを計測しないために、ボットのフィルタリングを行いましょう。設定>ビューの設定から、フィルタリングが可能です。(※初期設定でチェックが入っているので、基本的に変更不要)

4. 除外するURLクエリパラメータ

表示をするページは同一でも、「クエリパラメータ」によってURLが異なる場合があります。これらを別々のページとして計測すると、分析がしにくくなってしまいます。

不要なパラメータは、予め除外しておくと良いでしょう。

特に最近は、広告やSNSから来訪した際に、分析上は余計なパラメータが付与されてしまうケースが多くあります。その場合には、不要なパラメータをこの設定で除外すると分析しやすくなります。

Google アナリティクスの導入で気をつけたい3つのこと

Google アナリティクスを導入しただけでは、サイト改善へとは繋がりません。以下の3つのポイントを押さえて、アクセス分析を成功へと導きましょう。

1. レポートを作ることを目的としない

Google アナリティクスを使っていくと、どうしても分析レポートを作ることが目的となってしまいがちです。アクセス解析をする本来の目的は、サイトの問題点を浮き彫りにして、改善に繋げることです。レポートを作るって終わりではなく、どう成果へと紐づけていくかまでを定義していく必要があります。

2. 見るべき数字を決める

Google アナリティクスは無料版でも、様々な角度からサイトの分析ができます。豊富な機能があるからこそ、本当に見るべき数字を見失いがちです。成果に繋げていく上で最も大事な数字を定めて、見ていく必要があります。

3. 色んな人から意見をもらう

作成したレポートは、色んな人に見てもらい、意見をもらう必要があります。例えば、ある日突然、アクセスが増加しているという事象に対して、Google アナリティクスだけを見ていても、なかなか理由が判明しないケースがあります。

他チームや他部署の人に見てもらうことで、イベントを開催したからでは?チラシを配布したからでは?市場環境が変化したからでは?など、様々な視点から理由を探っていくことができます。

月1回報告会を開催するなど、レポートを共有して議論をする環境を作りましょう。

Google アナリティクス360とは?スタンダード版との違い

Google アナリティクス360(旧:Google アナリティクス プレミアム)は、Google アナリティクスの機能がアップグレードされた上位版(有料)です

Googleマーケティングプラットフォームから、導入を申し込むことができます。

無料版と有料版の違い

無料版との大きな違いは、「機能面のグレードアップ」「データ信頼性と安全性」「導入後のサポート」の3点です。

1.機能面のグレードアップ

無料版 有料版
月額上限ヒット数 1,000万ヒット 10億~200億ヒット
カスタムディメンション・指標 20個 200個
Google BigQuery連携
Salesforce連携
非サンプリングレポート
高度なアトリビューション

※参考:マーケティングプラットフォーム

無料版で制限されている制限が緩和され、データ処理を向上できます。例えば月額ヒット数の上限が、無料版では月間1,000万ヒットなのに対して、有料版では月間10億万ヒットと約100倍に向上します。

ヒット数とは、Google アナリティクスにデータとして送信される操作を指します。例えばページや動画の読み込み、トランザクション(決済)などが含まれます。基本的にアクセスの多い大規模サイトでは、ヒット数が多くなる傾向があるので、無料版だと正しくデータを計測できない可能性があります。

また、非サンプリングデータを出力できることも、有料版の魅力です。サンプリングとは、膨大な量のデータから一部のみを抜き出すことによって、分析を行う手法です。効率的に統計ができる反面、1,000万ヒットを超えるような大規模サイトの場合は、実際の数値と大きな誤差が生じてしまう場合があります。精度の高いデータ分析をしたい場合は、非サンプリングデータを活用しましょう。

2.データの信頼性と安全性

無料版 有料版
データ保証
データ更新頻度

(当日データ)

24時間以内 4時間以内
データの収集 99.9%
データ処理

レポート画面反映

99%

※参考:アナリティクス ヘルプ

Googleが定める一定のヒット数を超えた場合、無料版のアナリティクスは超過分に関して、正しい計測をしているという保証をしてくれません。一方の有料版の場合は、月間10億万ヒットまでデータ保証をしてくれるので、安心して使用することができます。

またデータ更新頻度が早いというメリットもあります。通常データを計測し、レポートや指標に反映するためには、最大24時間の時間を要します(当日データの場合)。有料版だと、データ更新頻度を最大4時間短縮。Eコマースサイトなど、サイト改善が売上に直結するような場合、すぐにユーザー行動の変化を確認、効果検証へと繋げることができます

3.導入後のサポート

Google アナリティクスを導入後のサポートを受けることができます。専用の窓口が設けられ、利用方法や設定のアシストをしてくれます。チャットやメールでのサポートが可能なため、困った時にいつでも対応してくれるのが、便利な点と言えるでしょう。

※サービスレベルは、リセラーにより異なる場合がございます。

Google アナリティクスを活用し、ユーザーとうまく向き合う

Google アナリティクスは、ユーザーのサイト上の行動をはじめ、様々なデータを見ることができます。しかし、サイトを使っているのは、他ならぬユーザーそのものです。ユーザーのインサイトや、ユーザーを取り巻く環境といったデータとして可視化できない側面も無視してはいけません。

実際にユーザーにインタビューすることや、ユーザーに近い人にサイトを使ってもらうことで、データでは見えなかった問題点を浮き彫りにして、新たな施策を打つことができます。

施策の効果を改めてGoogle アナリティクスで分析することで、本質的なサイト改善へと繋げることができるでしょう。

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