GA4(Google Analytics4)とは | 設定方法や使い方を解説
この記事でわかること
- そもそもGA4とは何か?ユニバーサルアナリティクス(UA)との違い
- 最適な移行タイミングや、注意すべきこと
- よくある質問とその回答
ユーザーの行動や特性を分析することのできるアクセス解析は、Webサイトの運営において切っても切り離せない存在といえます。
アクセス解析で一般的に用いられているツールは「Google アナリティクス」ですが、現在多くのWebサイトに導入されているバージョンはユニバーサルアナリティクス(UA)といい、2023年7月1日に計測を終了、過去のレポートデータも2024年7月1日に閲覧できなくなることが発表されています。
※有償版GA360(UA)は2024年7月1日に計測を終了、閲覧も2024年7月1日まで。
そのため、今後のサイト分析には最新バージョンのGoogle Analytics4 プロパティ(GA4)の導入が必須になります。GA4とは、「Google アナリティクス4 プロパティ」の略語であり、2020年10月にリリースされた最新版のGoogle アナリティクスのことです。
ではGA4への移管で何が変わるのか?ですが、例えば、これまでユニバーサルアナリティクスは出来なかった「PC→スマホアプリ→商品購入」といったようなデバイスをまたいだ行動であっても、同一ユーザーとして判断できるようになるなど、サイト内でのユーザー行動を以前よりも深く計測できるようになったのがGA4の特徴です。
本記事では、大幅なアップデートに伴う旧Google アナリティクスからの変更点や導入の推奨時期、実際の設定・活用方法について紹介します。
アクセス解析や分析結果の活用にお困りではないですか?
適切にアクセス解析を実施し分析結果を活用できれば、トラフィックやコンバージョンの向上が期待できます。しかし、次のような課題を抱える企業は多いでしょう。
- アクセス解析を行うリソースやノウハウが自社にはない
- とりあえずGA4などのツールを触ってみたものの、何をどう見ればよいかわからない
- 自己流で解析しているものの、正しく運用できているか自信がない
このようなアクセス解析についてのお悩みは、お気軽にTHE MOLTSにご相談ください。業界歴15年以上のアクセス解析のプロフェッショナルが、貴社のニーズや課題に合わせて最適なご提案をいたします。
Google Analytics4 プロパティとは?

「Google アナリティクス4 プロパティ(以下、GA4)」とは、2020年10月にリリースされた最新版のGoogle アナリティクスです。
この新バージョンのアナリティクスは、2019年に導入された「アプリ+ウェブ プロパティ(ベータ版)」が改良されたものとなっています。
GA4の一世代前のGAである「ユニバーサルアナリティクス」は2023年7月に計測が終了することが発表されているため、今後アクセス解析の担当者はGA4の使用感に慣れていく必要があります。
ユニバーサルアナリティクスとの違い
後ほど、詳しく解説しますが、GA4とユニバーサルアナリティクスの大きな違いは、ユーザーを中心とした測定ができるようになった点です。従来のユニバーサルアナリティクスでは、スマホやPCなどデバイスごとにユーザーを判別していました。
UA | GA4 | |
---|---|---|
計測方法 | セッション | ユーザー(別端末でも同一のユーザーと判別) |
計測単位 | ページビュー | イベント(スクロール数、離脱クリック、サイト内検索、動画エンゲージメントなど) |
BigQuery連携 | 有償版「GA360」を契約する必要がある | 有償版「GA360」の契約なしで利用できる |
そのため、同一のユーザーであっても、別のユーザーとして判断される可能性があり、ユーザー行動を詳細に把握するための妨げとなっていました。
一方でGA4では、「PC→スマホアプリ→商品購入」といったようなデバイスをまたいだ行動であっても、同一ユーザーとして判断できるようになります。
この他GA4には、広告の最適化や自動入札の精度向上が期待できる機械学習機能や豊富な自動計測機能といった変更点がありますが、いずれにしても、サイト内でのユーザー行動の質を以前よりも深く計測できるようになったのがGA4の特徴と言えるでしょう。
本記事をご覧の方の中には、「全てのデータを残しておくべきなのか、部分的に残すべきかが分からない」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これからご紹介する「UAの計測終了!今のうちにバックアップすべき過去データの選び方」では、アクセス解析領域で様々な成果を出してきたアナリストが、UAからGA4に引き継ぐ上でバックアップすべきデータについて解説しています。ぜひご一読ください。
Google Analytics4 プロパティはいつ導入すべきなのか
GA4はなるべく早く入れておくに越したことはありませんが、計測の欠損を作らないためには、2023年7月1日までに対応しましょう。

まず、GA4へ絶対に移行しておくべき期限は「2023年7月1日まで」です。2023年7月1日以降のデータはユニバーサルアナリティクスで計測がされないため、GA4で計測できる環境を整えておく必要があります。
※有償版GA360(UA)の場合、期限は「2024年7月1日に計測終了」のため1年延長。
GA4は設定する以前のデータは蓄積されないため、2023年7月1日までに設定できていないと、データがない空白の期間ができてしまいます。
続いて、ユニバーサルアナリティクスとGA4の数値差を見たい場合は「2023年6月1日まで」に導入しておくとよいでしょう。ユニバーサルアナリティクスとGA4では計測の方法が異なるため、数値に乖離が生まれます。
一定の期間、並行運用することで「どのくらい数値差が発生するのか」を確認することができます。数値の乖離度合いがわからない状態でGA4へ移行すると「GA4に移した途端、セッションやコンバージョンが増えた(減った)が、実際の状況はわからない」といった事態が予想されます。
最低1ヶ月程度は並行運用して数値差を確認しておくことで、GA4に完全移行してからの分析をより意味のあるものにできます。
Google Analytics4 プロパティが開発された背景
今回GA4がリリースされた背景には、急速に変化するユーザーの行動に、ユニバーサルアナリティクスの基盤では対応しきれなくなったことが挙げられます。
もともとGoogle アナリティクスは、2005年にGoogle社が買収した米国のWeb解析ソリューションベンダー「Urchin Software」の技術を利用・拡張して作られたものです。
しかし、Google アナリティクスが開発された当初と現在では、ユーザーとインターネットの関係は大きく変化しました。
かつては一家に一台のパソコンを家族で共有してインターネットを利用していたものが、一人一台スマートフォンを持つようになり、また、ここ数年でスマートウォッチやスマートスピーカーをはじめとする「IoTデバイス」の普及も急速に進んでいます。
このような変化から、ブラウザから付与されるCookie情報だけではユーザーの行動を正確に把握しきれなくなり、デバイスやブラウザを超えてユーザーを判別する仕組み、つまり今回の大型アップデートが必要になったと考えられます。
ユーザー行動把握の一要素で合ったサードパーティcookieは、ログインシステムや広告計測に非常に役立つ反面、ユーザーのプライバシーを脅かす恐れがあることから、Appleを筆頭に規制が強められています。
Google Analytics4 プロパティで根本的に変わった4つの概念
GA4では、名称や機能でもさまざまな変更点があります。例えば、PV数が「表示回数」と呼ばれるようになりました。
しかし、今回の改変は企業のデータ戦略にも関わる根本的な部分で起きています。
本章では、具体的な名称や機能ではなく、ユニバーサルアナリティクスから抜本的に変わったGA4の考え方について解説します。
1.機械学習の導入
ユニバーサルアナリティクスでは、実際のユーザー行動を元にした過去データの分析ができました。一方でGA4では、機械学習を導入し、過去データから将来の予測がGoogle アナリティクス上で行えるようになっています。
具体的に使用できる予測機能は、以下の2種類です。
- 購入の可能性
- 離脱の可能性
購入の可能性とは、アプリまたはサイトを訪問したユーザーが、今後7日以内に商品購入に至る可能性を予測する指標です。
また離脱の可能性とは、最近アクティビティのあったユーザーが、アプリまたはサイトを今後7日以内に利用しなくなる可能性を予測する指標です。

これらの予測機能により、今後1週間の売上を推定することや、購入に至る可能性が高いユーザーにGoogle 広告でアプローチするといったマーケティング施策を打つことが可能になります。
参考サイト:Google マーケティング プラットフォーム 日本版 公式ブログ: Google アナリティクスの新しい予測機能
2.ユーザーを中心とした測定
GA4では、クロスデバイス・クロスプラットフォームを実現し、ユーザーがデバイスやプラットフォーム(ウェブ・アプリ)に関わらず、どのように行動したのかを明らかにできます。
これにより、マーケティング担当者が提供する「ユーザーID」や、広告のパーソナライズを選択したユーザーからの一意の「Googleシグナル」、ユーザーが使用する「デバイス情報(Cookie)」といった複数のIDを総合して、ユーザーのクロスデバイス(複数のデバイスをまたがった)行動を把握できるようになります。
たとえば、顧客が最初にウェブ上の広告からあなたのビジネスを発見し、後にそれが起因してアプリをインストールし購入に至ったか否かをデータで確認できるようになるのです。
ユニバーサルアナリティクスでは、スマホやPC・タブレットといったデバイスごとにユーザーを判別していたため、同一のユーザーでも別ユーザーとして判別される可能性を孕んでいました。デバイスやプラットフォームごとに断片化された測定ではなく、ユーザー中心の測定を提供できるGA4はアナリティクスにおいて新しい概念と言えるでしょう。
参照:Introducing the new Google Analytics
3.自動計測の充実
「スクロール数」や「離脱クリック」「サイト内検索」「動画エンゲージメント」といったイベントが自動で計測できるようになりました。
ユニバーサルアナリティクス上では個別でタグの設定が必要であったため、アナリティクスの設定に慣れていない方でも、これらのイベント計測が容易になったと言えるでしょう。
※自動計測を利用するには、データストリーム>ウェブ>測定強化のイベントのオプションをオンにする必要があります。
※任意の条件(タイミング)でイベントを計測したい場合には、GTM(Google タグマネージャー)やgtag.js上での個別設定が必要になります。
4. より深いデータの活用
有償版「GA360」のみに搭載されていた、BigQuery(Googleの提供するDWHサービス)へのデータエクスポート機能がGA4にも標準搭載されました。
GA4で計測したイベントのローデータとBigQueryを連携することで、より深いデータの分析〜活用が可能になります。
- BIツールのデータ可視化
- 複数データソースを掛け合わせた高度な分析https://support.google.com/analytics/answer/10089681?hl=ja&sjid=12426876367992333553-AP
- AI / MLによるデータモデリングと広告・MAツールへの活用
- Web行動データを用いたセールス・顧客サポートへの活用
Google Analytics4 プロパティの「データストリーム」とイベント計測
GA4に移行する際には、データストリームやイベント設計について正しく理解しておく必要があります。特にイベントに関しては正しく設計を行わないと、従来のGoogle アナリティクスと同等のデータ分析を行うことが難しくなりますので注意が必要です。
データストリーム
ユニバーサルアナリティクスとGA4では、アカウント構造に違いがあります。これまでのビューに相当する階層がなくなり、データストリームに置き換わっています。
- ユニバーサルアナリティクス:アカウント>プロパティ>ビュー
- GA4:アカウント>プロパティ>データストリーム

データストリームとは、データが計測されたデータベースのことを指し、ひとつのプロパティ内に複数の異なる形式のデータストリームが存在します。
これによりタグで計測されたWebサイト用のデータと、Firebase経由で計測されたアプリ経由のデータを統合して計測し、ウェブとアプリをまたぐようなユーザー行動でも、同一ユーザーとして認識することが可能になっています。
イベント
ユニバーサルアナリティクスでは、「ページビュー」や「イベント」「トランザクション」といった異なるヒットタイプのデータを、「セッション」で包括したレポーティングが行われていました。

GA4では、従来の「ページビュー」や「トランザクション」といった概念がなくなり、全てイベントとしてデータを計測します。

イベントパラメータ
GA4では、全てイベントとしてデータが計測されることをお伝えしましたが、従来のイベントトラッキングと同レベルの計測を担保するためには、自ら「イベントパラメータ」を設定する必要があります。
イベントパラメータは、計測する個々のイベントをより具体的に判別するために使用します。
例えば、Google アナリティクスで計測される情報が「イベント名:page_view」だけでは、イベントが発生したことはわかっても、どこのページが見られたのか、どこのサイトから流入してきたのかといった情報までは分かりません。
そこでイベントパラメータに「page_location」「page_referrer」といった個別のパラメータを付与することで、場所や参照サイトといった付加情報を取得することができます。
なお、自動収集されるイベントや測定機能の強化に指定されているイベントに関しては、新たにイベントを作成する必要はありません。
イベントに関して、どのように設計すべきか分からない方のために、GoogleがGA4で設定すべき「推奨イベント」と関連づける「イベントパラメータ」を紹介していますので、そちらも参考にすると良いでしょう。
ユーザープロパティ
ユーザープロパティとは、顧客情報に基づく性年代や顧客ランクといったユーザーの分類情報を計測できる機能です。ユニバーサルアナリティクスのカスタムディメンションの「ユーザースコープ」に相当します。イベントパラメータと同様に、イベントに付随するユーザーに関するパラメータと考えれば良いでしょう。
例えば、ECサイトにおいて「会員」「非会員」のユーザープロパティの値を作成し、登録することによって、会員と非会員のサイト内での行動や購入履歴の違いを分析することが可能になります。
設定の仕方についてはこちらをご参照ください。
- そもそもの使い方がわからない
- 自己流で設定してみたものの、正しく運用できているかどうか自信がない
- GA4を活用してレポートを作りたい
Google Analytics4 プロパティの設定方法
ここからは、GA4を導入する方法について解説します。GA4の導入には、次のステップが必要です。
STEP1:GA4プロパティを作成する

Google アナリティクスの管理画面、左下の「設定」から、プロパティの項目にある「GA4 設定アシスタント」をクリックします。

GA4へのアップグレードの内容を確認後に、「はじめに」のボタンをクリック。その後、ウィザードの実行内容という画面が表示されますので、「プロパティの作成」を選択してください。
なお、この時点でGA4のプロパティが新たに作成されますが、既存のプロパティには一切影響ありませんので、安心して操作を進めてください。
STEP2:GTMからタグを追加する

Google タグマネージャー(GTM)の管理画面から、「新しいタグを追加」をクリック。タグタイプに「Google アナリティクス:GA4 設定」選択してください。

タグの設定画面で、計測を行うサイトの「測定ID」を入力してください。なお、測定IDは、Google アナリティクスの設定>データストリーム>計測するサイトもしくはアプリを選択で確認できます。
測定IDを入力後、実際にサイトにアクセスし、リアルタイム画面に現在のユーザーが反映されていれば、設定完了です。
STEP3:コンバージョン設定をする
GA4では、コンバージョンの設定を次の手順で行います。
- コンバージョンとしたいイベントを作成する
- 作成したイベントを「コンバージョン」として設定する
まずは管理画面のイベントから、イベントを作ります。例えば「/articleへの到達」をコンバージョンと定義したい場合、下図のようにイベントを設定してください。

これで「/articleへの到達」がイベントとして計測されるようになりました。続いて、「設定」>「イベント」から、このイベントをコンバージョンとして設定しましょう。
下図の「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにすれば、設定は完了です。

この一連の手順は「GA4のコンバージョン設定方法|サンクス到達・クリック・ファイルダウンロードを計測」の記事にも詳説しておりますので、ぜひお読みください。
これでGA4を導入するための最低限の作業は終了です。なお、イベントトラッキング(クリック計測)やカスタムディメンションの設計・設定は実装難易度が高いため、専門家への相談をおすすめします。
- そもそもの使い方がわからない
- 自己流で設定してみたものの、正しく運用できているかどうか自信がない
- GA4を活用してレポートを作りたい
Google Analytics4 プロパティの使い方
GA4で、サイトのデータを見ていく前に、まずは基本的な使い方をマスターしておく必要があります。なお、GA4の基本的な使い方に関しては、「Google アナリティクス 4 スキルショップ コース」で動画を使ったオンライン学習ができますので、初心者はそちらも参考にすると良いでしょう。
データの取得期間を選択する

GA4の初期設定では、直近1週間のデータしか表示されませんが、画面上部右側の日付を選択することで、過去のデータを閲覧できます。
なお、GA4導入時のデフォルトの設定ではデータの保持期間が「2ヶ月」と設定されており、2ヶ月経つと、GA4に保存されたユーザー単位およびイベント単位のデータが自動的に削除されてしまいます。
もしデータ取得期間を操作していて、プロパティ開設後の期間のデータが見られない場合は、設定から「データの保持期間」を確認してみてください。データの保持期間は2ヶ月と14ヶ月が選べるので、14ヶ月に設定しておくことをおすすめします。

また、画面右上の比較ボタンにチェックを入れることで、「指定した期間のデータ」や「今週と先週のデータ」「前年度の同期間のデータ」と比較することができます。
ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする

GA4ではできない詳しい分析や、報告書を作成する場合には、ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする必要が出てきます。
データの期間を選択した後に、画面上部右側の「エクスポート」ボタンをクリックし、「PDF」「Googleスプレッドシート」「Excel(XLSX)」「CSV」から出力したいファイル形式を選択しましょう。
なお、Googleスプレッドシートの拡張機能を活用することで、自動でGA4のデータを、Googleスプレッドシートにエクスポートする方法もあります。設定を行うには、多少の専門知識が必要になってきますが、レポート作成の工数を大幅に削減できますので、活用をおすすめします。
Google Analytics4を導入する際に注意すべき3つのこと
導入する際には、いくつか注意すべきことがあります。あらかじめ頭に入れておくことで、混乱を防ぐことができます。
1. ユニバーサルアナリティクスと数値に違いが発生する
記事内でも解説した通り、GA4では発生したイベント単位での計測が行われます。
ユニバーサルアナリティクスでは、セッション単位で計測していたため、GA4を導入した際には、コンバージョン数をはじめ多くの指標で数値に乖離が生まれます。
いきなりコンバージョン数が増減すると、KPI等の目標設定に大きな混乱をきたしますので、UAとGA4でどれくらい数値が変わるのかを確認するために、最低1ヶ月程度の同時並行で計測する期間を設けることをおすすめします。
2. 管理画面や機能が今後変更される可能性がある
GA4は、2020年10月にリリースされましたが、2023年5月現在、しばしば管理画面や画面UI等の変更が行われます。
せっかく時間をかけて使い方を覚えたのに、さまざまな変更が行われてしまうといったことも十分に起こり得ますので、今の段階では、GA4でデータ計測を始めつつも、分析自体は今まで通りUAで行うといったスタンスで問題ありません。
3. AMPページの計測ができない
2023年5月現在で、AMPページ計測のGA4スクリプトが存在しないため、AMPページを計測することはできません。ただし、今後変更がなされる可能性はあります。
2023年6月より、AMPページでの計測に対応しました。これにより、AMPを使用する利用者は、GA4を使用してウェブサイトのパフォーマンスを測定できるようになっています。
※引用:https://support.google.com/analytics/answer/13707678?hl=ja
まとめ|Google analytics4 プロパティは早めの作成・移行がおすすめ
ユニバーサルアナリティクスの計測終了が発表された以上、GA4の導入は必須であり、急務になりました。プロパティを作ること自体は数分でできる作業ですが、カスタムディメンションやe コマーストラッキング、イベントトラッキングを実装していた場合、移行は簡単ではありません。
余裕を持った移行スケジュールを立てておきましょう。
もし、自社での活用や、そもそものユーザー行動把握やアクセス解析、データ戦略(CDP/ DMP構築含む)にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問とその回答
GA4はいつまでに導入するべきですか?
従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)では、2023年7月1日以降、計測することができなくなります。
そのため、遅くても「2023年7月1日」まで、できれば1ヶ月前の「2023年6月1日」を目処にGA4に移行できると良いでしょう。
余裕があるのであれば、なるべく早く導入するに越しません。 詳しくは、「GA4の導入時期」をご覧ください。
はじめてGA4を導入します。支援を依頼できますか?
はい、可能です。GA4の運用を自社で行いたい、もしくは導入支援を依頼したいという方のために、弊社では現在の課題に応じて貴社の予算や要望に合わせた最適なプランニングを行います。
提供サービス例
- GA4導入支援・設計見直し
- 運用体制構築
- メンバーのトレーニング
詳細は「アクセス解析の支援内容」をご覧ください。サービスページをご確認の上、お気軽にご相談いただけますと幸いです。アクセス解析のプロが貴社をサポートします。
GA4を導入するメリットを教えてください。
GA4には、多くの機能が搭載されていますが、企業がGA4を導入する最大のメリットは、PC・スマホ・タブレットなど、デバイスをまたいだ計測ができるようになる点です。またこの他にも、
- 機械学習の導入
- 自動計測の充実
- BigQuery(Googleの提供するDWHサービス)へのデータエクスポート機能
- 新レポート機能「データ探索」
など、ユーザー行動を深く分析するために活用できる多くの機能が実装されました。 詳しくは、「Google アナリティクス4 プロパティで根本的に変わった4つの概念」をご覧ください。
ユニバーサルアナリティクスとGA4で変わった指標の名前を教えてください。
ユニバーサルアナリティクスで使われていた次の指標名は、GA4では下の表のように変わっています。
ユニバーサルアナリティクス | GA4 |
ページビュー数 | 表示回数 |
ユーザー | ユーザーの合計数 |
直帰率、離脱率 | エンゲージメント |
ユニバーサルアナリティクスと、GA4は全く異なる分析ツールなので、上記表で対応している指標も厳密に言うと計測方法は異なります。定義の近い指標ではあるものの、数値が一致しないことは認識しておきましょう。
ランディングページはどこで見られますか?
GA4ではランディングページが「リンク先ページ」という名称に変わっています。ディメンションに「リンク先ページ」を追加すれば、ランディングページごとのCV数などが見られます。
エンゲージメントとはなんですか?
GA4で新たに導入された指標であるエンゲージメントとは「ユーザーが起こしたサイトにとって有益なアクション」です。デフォルトでは、次のように設定されています。
- 10秒以上継続したセッション
- コンバージョンが発生したセッション
- 2回以上のスクリーンビューやページビューが発生したセッション
直帰率や離脱率といった指標がなくなった代わりに追加された指標です。参考:[GA4] エンゲージメント レポート – アナリティクス ヘルプ
IPアドレスは除外できますか?
IPアドレスは、除外することができます。ユニバーサルアナリティクスからGA4にアップデートする際に、以前設定していたIPアドレスの除外を合わせて対応する必要がありますので、注意が必要です。IPアドレスの除外は、データストリーム>タグ付けの設定>内部トラフィックの定義>内部トラフィックルールの作成から設定を行うことができます。
e コマーストラッキングは使えますか?
使えます。購入、カート追加、決済など一通りの測定は可能です。ただし、既存のユニバーサルアナリティクスの計測コードと連携してGA4のデータ収集を行っていく場合、eコマースがうまく機能しないことがあります。GA4用にeコマース実装コードを新たに設定することが推奨されますが、難易度が高い設定のため、必要に応じて専門家に依頼するとよいでしょう。参考:eコマース(GA4)デベロッパーガイド|ウェブトラッキング向けGoogleタグマネージャー
utmパラメータは引き続き使えますか?
引き続き使えます。ただし、現時点ではutm_term・utm_contentはレポートの項目として選ぶことができません。参考:[GA4] URL 生成ツール: カスタム URL でキャンペーン データを収集する – アナリティクス ヘル
コンバージョンの設定方法について教えてください
コンバージョンの設定をするためには、イベントを新たに作成する必要があります。例えば、お申し込み完了ページへの到達(pageview)をコンバージョンとしてみなす場合、以下のようなイベントパラメータを付与します。
- 「event_name」 等しい 「page_view」
- 「page_location」 含む 「完了ページのURL」
ユニバーサルアナリティクスのようにコンバージョンの目標設定からURLを指定するだけで、設定できる訳ではなくイベントやイベントパラメータについて理解しておく必要があるので、注意しましょう。
サーチコンソールとの連携は可能ですか?
可能です。「管理」>「プロパティ」>「Search Consoleのリンク」>「リンク」より、連携させるサーチコンソールのアカウントを選択できます。サーチコンソールと連携させるには、Search Console プロパティの確認済みサイト所有者である必要があります。
データの保持期間は変更できますか?
GA4のデータ保持期間は、
- 2ヶ月
- 14ヶ月
の2種類から選択できます。初期設定では、2ヶ月に設定されていますので、データ設定>データ保持から14ヶ月に変更する必要があるでしょう。データの保持期間を終了すると、月単位で自動的にデータが削除されます。14ヶ月以前のデータを閲覧することができなくなるので、過去のデータを閲覧したい場合には、BigQueryと連携するなどの対策が必要です。
アクセス解析で効率的に成果をあげるなら、解析のプロにご相談ください
事業成長にはアクセス解析が欠かせませんが、ツールの取り扱いや成果の定義、データの活用などが想像以上に難しく、行き詰まってしまう企業が少なくありません。
効率的にアクセス解析で成果をあげるなら、THE MOLTSにご相談ください。クライアントのさまざまな課題を解決に導いてきた業界歴15年以上のプロフェッショナルが支援いたします。
- アクセス解析のトレーニングを実施し、理想的なインハウス体制の構築を支援
- 経路ごとにコンバージョンへの貢献度を明確化し、サイト全体のCVRを改善
- 必要なレポートを定義し、データ設計から可視化までの支援を一気通貫で提供
- 目的の定義と適切な指標設計により、成果に紐づくPDCAサイクルを回せる環境を構築
まずは貴社のお取り組み状況についてお聞かせください。アクセス解析のプロが、「マーケティングへの活用」という観点から成果を出すための最適なご提案をいたします。
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