前職「CRM事業の取締役×現役プロミュージシャン」の西部がMOLTSに入社した理由

2022年7月に新しくMOLTSにジョインしたのは、CRMのプロフェッショナルでありながら、プロミュージシャンとしてドームツアー参加経験があり、また現在もチュートリアル徳井義実などがメンバーに連なるバンド「鶯谷フィルハーモニー」のメンバーでもある西部好範だ。
CRM領域ではリテンション施策が普及していなかったTV通販会社において、顧客のデータ活用による施策展開により年間10億円もの売上に貢献。さらに前職のコンサルティング会社では取締役およびCRM支援事業責任者を務め、LTVをKGIとしたオンライン・オフライン施策の支援などを行ってきた西部。
そんな西部が取締役のポジションを離れてMOLTSにジョインした理由とは何か、また「音楽活動の経験がCRMにも活きている」と語る理由とは何なのか。MOLTS代表 寺倉大史と共に、これまでのキャリアから今後の展望までを語り合った。

取締役のポジションを離れ、MOLTSに入社を決めたのは「実力あるヒトたちと一緒に働きたい」と素直に思ったから
寺倉:MOLTSは各役員が採用権限を持っていて、西部さんの採用に僕は関わっていませんでした。だから「やべえやつが来るぞ」と西部さんの噂だけ耳にしていたんですよ。
CRM事業を自分でやっていたとか、ミュージシャンもやっていてドームツアーにも参加しているとか、すごいヒトがくるぞ、みたいな。そうした西部さんのこれまでのキャリアについて、あらためて教えてくれますか?

西部:二十歳のころから音楽の仕事をしていたんですが、一方でビジネスにも興味があったので、ずっと二足のわらじを履いてきていて。ビジネスのほうでは、最初に入社したのがドクターシーラボという化粧品会社です。そこでは通販部門のフルフィルメントチームで、顧客データを活用したリテンション施策の企画・実行などを担当。3年ほど務めました。
その後、テレビ朝日のTVショッピング事業を主に行っているテレビ朝日リビング(現ロッピングライフ)に入社。そこでは12年間務めまして、フルフィルメントチームのマネジメントから、CRMやリテンション施策を企画・実行までを担当してきました。TVショッピングならではですが、1日で1億円の売上に貢献したり、顧客データの分析や機械学習の活用で販促企画の費用対効果を向上させ、最終的に年間売上10億円を達成したりといったことをやっていましたね。
そして次に、ライフェックスという通販・D2Cのコンサルティング会社で取締役およびCRM支援事業責任者として、2年半従事。CRMの戦略立案から施策の実行支援、またCRMやMA、チャットボットなどのツール導入支援なども担当していました。
寺倉:この2〜3年、西部さんみたいなCRM領域のプロをずっと探していたんですよ。でも、なかなか信頼できるヒト、その道のプロというのが見つけられなかったんですよね。もちろんCRMをやっていたというヒトはいるわけですが、成果が出せなければ、目の前のクライアントに対して不義理が働いてしまうからこそ、採用には慎重になってしまっていました。
なので西部さんがジョインしてくれて頼もしいなと思っているんですが、MOLTS入社のキッカケは永田からのTwitter DMだったんですよね?
西部:確か今年に入ってからだと思うんですが、永田さんからTwitterで「カジュアル面談いかがですか?」といったニュアンスでDMをもらったのがキッカケでした。
そのときはMOLTSという会社の存在を知らなかったのですが、コーポレートサイトを見ると、独立採算制であったり給与含めて全数字が開示されていたりと、尖っていて面白そうな会社だなぁと。そこですぐに「ぜひ一度お話聞かせてください」と永田さんに返答した感じですね。
寺倉:そのタイミングでは、転職活動をしていたというわけではなかったですもんね? しかも前職では取締役としてすでに裁量を持って働かれていたわけですが、そこからなぜMOLTSにジョインしようと思ったんですか?

西部:MOLTSのメンバーと面談をして、いろいろとお話を聞いてく中で、「このヒトたちと働きたいな」とピュアに思えたことが大きいなと思います。
というのも、MOLTSの制度や仕事の進め方などを聞いて、めちゃくちゃ実力主義のプロフェッショナル集団なんだなと感じましたし、独立採算の仕組みでやれているということは、このヒトたちは実力あるヒトたちなのだなと思ったんですね。
そして “ザ・サラリーマン” といったマインドの方はMOLTSに向いていないと思うのですが、僕自身はゴリゴリ仕事したいタイプで、MOLTSのメンバーのような、成果を出したら出した分だけ評価されるといった世界観が向いているヒトたち、マネジメントを必要しない自立したヒトたちとゴリゴリ仕事をしたいなと。
ありがたいことに、これまでもいろいろな出会いをいただき、前職では取締役という立場でいろいろとチャレンジできる環境ではありましたが、MOLTSのようなスーパーマン集団であれば、今以上に自分の見える領域が広がり、楽しい仕事ができそうだと感じたことが入社を決めた一番の理由でした。
超実力主義の音楽業界で生き抜き、ドームに立ったマーケターだからこそ、成果主義のMOLTSに向いている
寺倉:ちなみに音楽活動のほうもいろいろと聞きたいことあるんですけど、乃木坂46のツアーに参加したり、いきものがかりのレコーディングに参加したりと、ミュージシャンとしてもめちゃくちゃすごいなと。音楽活動は昔からやっていたんですか?
西部:中3のときに楽器をはじめたのですが、大学進学で上京したときにある方に弟子入りしたことを機に、超実力主義な音楽業界に身を置くようになりました。仲間や先輩たちとのご縁があり、多くのアーティストの方のレコーディングやツアーに参加させていただいています。音楽はずっと自分の夢でもあったので、やはりドームツアーで累計29万人のヒトたちを前に演奏するという経験は自分の自信にも繋がっていますし、感謝しかないですね。
寺倉:ドームに立ったことがあるマーケター……聞いたことがないです、単純にすごい。

西部:音楽活動の経験はすごくCRMにも活きているなと感じていて。CRMってテクニック的な視点と本質的な視点があるわけですが、テクニックだと数字を見てLTVをどう伸ばすかみたいな話ですし、本質だと顧客の満足度とかファン化みたいなもので、そうした両軸でのアプローチが大切です。
ミュージシャンであれば、ミートアンドグリートというコンサート後にファンとの交流イベントを開催したりするんですけれども、そうしたイベントを続けることでファンの方はファンでい続けてくれたりするんですよね。そうしたCRMの本質の部分を身に沁みてやってきたというのは、非常に貴重な経験だったなと。
そしてキャリアとしてはデータを分析してテクニック的に成果を上げていくということもやってきましたから、企業のCRMを支援する際も、LTVを伸ばしたいという要望であれば論理立てて数字の話をしますし、おもてなし施策をしたいということであれば、業界業種にあわせてどういったことが顧客の満足度向上に繋がるかを事例を見せながら提案したりと、テクニックと本質の両軸の視点を常に持って進めてきました。
また、同じフォーマットを使い回すのではなく、1社1社に対して、何が課題でどう解決すべきかを考え抜いて提案するみたいなことは、超実力主義の音楽業界にいたからこそ鍛えられたなと思っていて。言われたことだけやるのではなく、自ら考えて提案して、それがヒットする喜びを音楽でもビジネスでも感じたいと思うんですよね。
寺倉:プロのミュージシャンもスポーツ選手も、いま成果を出さないと次はないといった緊張感がありますけど、ビジネスだとなかなかそうした緊張感を得る機会って自分でつくらないと少ないと思うんですよね。仮に20歳から65歳まで働くとして45年。45年もあるでなく、1年勝負が45回続き、その上で次のステージをいかにつくり続けるかというか。だから、MOLTSは成果主義だからこそ、西部さんみたいなプロのミュージシャンのマインドで入ってくれるのは、とてもワークする形だと思います。
そしてMOLTSで働く楽しみって、顧客に対して成果を出さないと生き残れないよねという土台の上で、他のメンバーと絡んでより大きな成果を生み出すことにあると思うので、西部さんにもMOLTSが持つヒトや仕組みのアセットをどう使っていくかを楽しんでもらいたいです。
西部:最初にMOLTSのコーポレートサイトを見たときに面白いなと思ったのが、社内売買の制度。普通の会社だと、社内売買なんて聞かないじゃないですか。
MOLTSはResult Driven.を掲げ、一人ひとりがPMとしてプロジェクトを回せるヒトたちの集まりですから、自分に足りない部分は社内を巻き込みながら進めていくというカルチャーはいいなと感じていました。
前職でも僕は役員でありながら、自分でゴリゴリと営業して案件を回していくプレイングマネージャーだったので、MOLTSでもゴリゴリやっていきつつ、他のメンバーとどんなシナジーが生み出せるのか、楽しみですね。
2030年解散を掲げ、みんなが輝き続けるMOLTSだからこそ見える景色を見てみたい
寺倉:あらためてMOLTSに入社するにあたって、どういったことにワクワクしていますか?
西部:普段から自分でもインプット・アウトプットは心がけていますが、MOLTSメンバーとのコミュニケーションを通じて、より深い情報や様々な事例などの話が聞けるのは楽しみですし、新しくお仕事できるクライアントとの出会いもとてもワクワクしています。
特にCRM領域はMOLTSとしても新しいサービス領域。しかし既存のメンバーと連携できることは多く、たとえば広告運用のプロである松尾さんとタッグを組んで、獲得施策後のリテンションやファン化の部分でバリューを発揮できるでしょうし、データアナリストの西さんと一緒に数値的なファクトをもとに媒体別のCRMシナリオをつくっていったりと、案件ベースで具体的にできることがたくさんあるので、より強い組織になるよう自分の強みを活かしていきたいと思っています。
そして磨き上げていったときの自分がどうなっているのか、またまわりのメンバーがどうなっているのかを見てみたいんですよね。もっとお金がほしいとか、大きな仕事がしたいとかよりも、MOLTSのみんなが輝き続けたらどうなるんだろうというのを見てみたいと思ってます。
MOLTSは「2030年、頂の景色を見ながら、解散。」と掲げているのも面白いと思っていて、そのときしか見えない景色を見てみたいですし、MOLTSのアセットを使って世の中に価値を生み出し、チーム、そしてクライアントと美味い酒を飲めたら最高だなと思っています。

寺倉:MOLTSって新しいヒトがジョインすると点と点が線になることが多く、解析の西が入ったときなどもそうでした。広告も、コンテンツも、BtoBも、メディアも、全てが線に切り替わっていく。西部さんもまさにそうで、いろいろな領域のメンバーと生み出せそうなシナジーというのがすでにイメージしやすく、価値提供の幅が広がるのは本当に楽しみです。
そして西部さんの言うとおり、みんな各々のスペシャリティを手段としか思っていなくて、新しくこっちの方向へ進もうとなったら、そこに対して一緒に高みを目指せるメンバーが集っています。だからこそ、2030年に僕らはどこまでいけるんだろうというのが楽しみなんですよね。
実際、僕がMOLTSを立ち上げたときってオウンドメディア領域しかできることなかったのが、振り返れば、いろいろな領域のスペシャリストが集まり、いろいろなアセットを使ってできることがたくさんある。そうしたアセットを活用して新しい事業、会社をつくることも可能であったりするのがMOLTSの醍醐味だと思っています。
2030年の頂に登ったときに、「ここまでMOLTSを引っ張っていったのは自分でしょ」と、みんなが言い合えるような会社でありたいので、ぜひ羽ばたいていってください!

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この記事を書いたメンバー

YOSHINORI NISHIBU
西部 好範
Marketing Consultant / CRM Consultant
1979年生まれ。2008年からテレビ朝日リビング(現ロッピングライフ)にてリサーチ、商品分析・顧客分析、システム、フルフィルメントを担当。データベースマーケティングの部署を立ち上げ、リテンションの仕組みを構築し、その領域で売上10億円を達成。2020年からライフェックスにて取締役・CRM領域の責任者として、通販・D2Cのスタートアップから大手クライアント様をご支援。取り扱い商材は化粧品・健康食品・食品・アパレルなど。2022年7月よりMOLTSに参画。KASCADEの執行役員に就任。