経営者として「クリエイティブ業界で20年以上活躍」し続けた凪がMOLTSに入社した理由

経営者として「クリエイティブ業界で20年以上活躍」し続けた凪がMOLTSに入社した理由

文化服装学院在学中の1996年からフリーランスとしてWebの仕事を受け始め、その後、株式会社 凪を設立。Flash全盛期には大手企業の広告案件を担当し多くのアワードを受賞。その後は大手企業のコンサルティングを中心にWebサイト、アプリ、システム開発、さらには撮影や映像制作、ファッション領域まで多種多様な案件に携わってきたのが凪だ。

あえて露出をしていなかったため謎に包まれている部分も多いが、Webの界隈であれば知る人ぞ知る存在である。過去の代表的なプロジェクトとしては、Webフォントサービス『FONTPLUS』の企画・立ち上げがあり、当初Webフォントに難色を示していたフォントメーカーに「日本の美しい文字文化の表現の可能性を拡げたい」と数年に渡り直談判をし続け、本格的な商業的WebフォントサービスをSBテクノロジーからリリース。現在の日本のWebフォントの礎を築いたと言っても過言ではない人物だ。また、飲食店の TOMIGAYA CALME も経営している。

そんな経営者として活躍してきた凪がなぜMOLTSにジョインすることになったのか、また今後の展望についてMOLTS代表 寺倉大史と共に語り合った。

どんな会社かと聞かれて、「美味い酒を飲む会社です」と言えるってすごいこと。アホらしくて、カッコいい。

寺倉:あらためて僕たちの出会いを振り返ると、MOLTSを立ち上げた6年以上前に、クリエイティブ系の社長陣が集まる忘年会に参加させてもらって。そしたらその忘年会を主催していたのが凪さんだったという。そこで出会って、定期的に飲みに行くようになりましたよね。

凪:もともと寺倉くんのことはWeb上で知っていたから、いつか話してみたいなと思ってた。そして一緒に飲むようになって、 “楽しく飲める友だち” という感覚で付き合っていた(笑)。

そんな中、株式会社 凪としては創業から20年を迎えようとしていて、一旦凪としての活動は終了し「凪2」を作るか、なにか違う形での展開を模索していて。そうしたことを考えているうちにコロナが始まって、そのタイミングで飲みに誘ったら意気投合して、そこから2年ほど探り合いの飲みを行い続ける関係が続いた。

グダグダした関係が続いていたときに「そろそろ決着つけましょうか」と連絡をもらい、飲みに行ったタイミングで「ジョインするわ」と答えて、MOLTSに入ることにした(笑)。

左:凪、右:寺倉

寺倉:その決断についてあらためて聞きたいんですけど、自身の会社があって、メンバーもいる状態の中、MOLTSにジョインするということにためらいとかはなかったですか?

凪:例えるなら、「結婚してください」と言われたから「はい、よろしくお願いします」みたいにプロポーズされた感じで、寺倉くんとだったら面白い子どもをつくれそうだなと素直に思えた。

そしてMOLTSは「美味い、酒を飲む。」というのを理念にして公に掲げてるけど、すごくアホらしくて、カッコいいなと思ったんだよね。普通はそういったことを理念に掲げないでしょ。でもMOLTSを知らない人に「どんな会社ですか?」と聞かれて、「美味い酒を飲む会社です」と言えるってすごいことだなと。

そんなMOLTSに自分が入れば、MOLTSはもっと “らしく” なっていくだろうし、自分自身もまた成長できるだろうなと思えた。あとは、何より同世代の制作会社の社長たちの中で、そういった意思決定する人はいなさそうだから、単純に僕みたいな立場の人間がMOLTSに入ったら面白いだろうなと思ったよね(笑)。

寺倉:凪さんって人柄もクレイジーで最高だし、オトナでこんなにやんちゃな人って珍しいなと思うんですよ。また、僕はそもそもで自分自身がクリエイターにはなれなかったからこそ、クリエイターに対して憧れや尊敬の念があって、いつかMOLTSにクリエイティブのスペシャリストが入ってほしいと思っていました。

ただ、MOLTSの独立採算制といったカルチャーの中で、クリエイターが生き残るって結構大変なことで、これまでもうまく採用できておらず、開発案件も外部パートナーに流していたりしていたんですよね。でも凪さんであれば、いろいろなことができそうだなと思っていますし、単純にMOLTSとしての案件の幅が広がりそうだなと思ってます。

MOLTSは今後、産みの苦しみを味わっていく。視野を広げ、業界自体の課題を解決してくようなアクションをとっていきたい

寺倉:MOLTSはエージェンシー事業側だけでなく、自社事業も今後どんどん伸ばしていきたいと思っていて、自社事業領域を加速するためにも凪さんに入ってほしかったという思いもあります。

また、MOLTSにジョインしても凪さんが経営する会社は残す方向で現在は考えているので、どうシナジーを生んでいくかは、ある程度時間をかけて模索していきたいと考えています。

凪:まぁ、MOLTSが自社事業を伸ばしていこうとしてなかったら自分は入ってなかった。ただエージェンシー事業で成長してきたMOLTSが自社事業を始めると聞いて、寺倉くんも「これから勝負をかけていきます」と言うから、これは本気なんだと感じたし震えた。

一方で自社事業を伸ばしていくというのは、資本とマンパワーが必要になるから、MOLTSは産みの苦しみを今後味わっていくだろうと。そこで僕が加わることで、PMや開発、運営だったりのこと含め、いままでの知見や経験も活かせるだろうし、僕自身、そんなタイミングでMOLTSに関われたら面白そうだなと思えた。

また、エージェンシー事業側でも、制作案件であれば他のマーケティング案件などとは案件期間含めて諸々進め方が違ってくるから、評価シート含め、組織づくりからどうすべきか一緒に考えて進めていきたいと思ってる。でも、取締役の松尾さんらMOLTSのメンバーとはすでに案件でご一緒させてもらっているけど、みんな一人ひとりが誰かに依存せずに、独立採算制のマインドをしっかり持っているというのは強いよね。

そうした素晴らしいメンバーが集っているからこそ、MOLTSであれば面白いことができるだろうなと思うし、より事業を加速させていく上で必要であれば、株式会社 凪のリソースも外部パートナーとしてアサインするといった形で、何かしらシナジーを生み出せることが出来そうかなと思っている。

寺倉:あと僕が凪さんすげえなと思うのが、誰とでも対等にコミュニケーションがとれる “翻訳者” であるということ。

マーケティングを理解しているからマーケターとも会話できるし、エンジニアともクリエイターとも会話できて、さらに年齢も上から下まで幅広く、いろいろな人とコミュニケーションがとれるじゃないですか。

一方で僕らだけだと、たとえば大規模プロジェクトを進めたいと思っても、誰とでも対等にコミュニケーションがとれる人がいなかったから、そうした案件を進められなかったんですよ。エンジニアにはエンジニアの、デザイナーにはデザイナーの文脈があって、その翻訳が難しい部分がどうしても出てくる。だから、凪さんがいれば進められることが増えるというのは、MOLTSとしてとても大きいことだと思ってます。

凪:たしかに、それはクライアントからも喜ばれることだね。ある案件で、営業担当やマーケティング担当、システム担当、法務のスタッフも同席したのに、僕だけがずっとクライアントと話してて。帰り道、スタッフからも「僕たち必要ないじゃないですか」と(笑)。そんな具合だから、「とりあえず凪に相談すれば、うまいことやってくれる」と思ってくれているクライアントは多いだろうね。

そしてMOLTSがResult Drivenを掲げているように、僕がMOLTSでやることは、ただサイトリニューアルを手伝いますとか、何かを実装しますといった案件ではなく、もっと視野を広げて、業界の課題からあぶり出して、そこを解決していくといった動き方。そういったコンサルティングは、MOLTSのメンバーと一緒であればこそ解決できる幅も広がるだろうから、やっていきたいなと思っている。

しかも、この数ヶ月で尊敬できるメンバーが急激にMOLTSにジョインしていってるのは、本当にすごいよね。しかもみんなプロフェッショナルだから、まだ直接会ったことないのにSlack上のやり取りだけで、すぐに一緒に仕事がスタートしていて。そういったResult Drivenなマインドが統一されているのは、MOLTSの気持ちのいいところ

そういった良さをもっと言葉選ばずに、どんどん発信していったほうがいいよ(笑)。ヤバいくらい優秀な人がたくさんいるんだから。大手コンサルティングファームに行くような人とかも、MOLTSに来ればいいのに、と普通に思うもんね。

全員が同じレイヤーでの視座を持つために。経営者として当たり前の考え、姿勢を示していく

寺倉:あらためてMOLTSに入社するにあたって、どういったことにワクワクしていますか?

凪:やっぱり「美味い酒を、飲む。」って掲げているんだから、美味い酒が飲めるようなことをしていきたいし、その理念の体現しようとしている人たちと同じ環境に身を置くというのは素直にワクワクするよね。

寺倉くんには話してなかったけど、利益出したら、それで酒造メーカーを買収して、本当に美味い酒をつくりたいと思っている(笑)。

寺倉:僕たちって独立採算制だから出社義務もないですし、自由度が高い働き方ができるように外からは見えるかもしれませんけど、それは成果という軸で縛っているからであって、実は組織のミッションにむちゃくちゃ忠実でないとついていけない組織

高校野球で言えば、甲子園に出たらレギュラー9人全員で同じ喜びを分かち合おうとしていて、補欠のメンバーを無理くり試合に出させて慰めるみたいなのはダサいなと思ってるんです。

だから美味い酒というのも、人それぞれの「美味い」を求めればいいやではなく、美味いと感じるその味や体感温度を同じにしていきたいと思ってます。そのためには僕も含め、全員が甲子園に出れるトッププレイヤーにまで成長しないといけないんですよね。

だからこそ、経営者だからわかる視点や考え方というのがあるわけですが、そういった凪さんの姿勢やスタイルをもっとMOLTSのみんなに見せてほしいなと思っています。

たとえばMOLTSにはヒトや資金といったアセットがあるということが強みであって、そうしたアセットをどう活かして最大化していくかという発想が大切。25歳の若手メンバーが勝手に会社の経費を使って自己学習してて「最高だな……」と思ったりしますけど、経営者からしたら、そうしたアセットを使って自己成長に繋げていくみたいなことは当たり前だったりするじゃないですか。

でも一般的な会社員の感覚のままだと、「これやっていいんだろうか」と思ってしまうこともあるわけです。そこで凪さんには切り込み隊長として、「こういったことやってよかったんだ」とみんなに示していってもらえたらいいなと思ってます。

凪:僕は偉い人が相手であっても、ダサいものにはダセえって言っちゃうもんね(笑)。あとプライベートで飲むときは必ず年下と一緒に飲むって決めていて。最近だと20代の人と飲んだりするけど、これから彼らが輝いていく時代なのに、そうした彼らの持つ情報や感覚というのは自分から会いにいかないと得られないもの。採用に繋がる機会もあるし、とても大切な時間。

それなのに、そういったことをしない同世代の経営者というのも多いよね。

同じようにMOLTSのメンバーとも個別に食事する時間をつくっていきたいと思っているし、みんなも会社がセッティングする飲み会とかを待つんじゃなくて、積極的にMOLTSメンバー同士ももっと交流していけばいいなと思う。

「美味い酒を、飲む。」って掲げているんだから、Slackとかにも “美味い酒を飲むチャンネル” とかつくって、気軽に飲みに誘うチャンネルがあればいいのに(笑)。それじゃないとMOLTSじゃないでしょ。

寺倉:そうですね、ただMOLTSみんなあんまり酒好きじゃないんすよ(笑)。いろいろと、凪さんがジョインするのが楽しみです。それでは、最後に意気込みをお願いします!

凪:MOLTSは2030年解散を宣言しているわけで、その2030年までに、美味い酒を飲む状態をつくり続けていく。シンプルにそこをやっていくんで、よろしくですー。

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著者情報

NAGI

Producer / Director

業界歴30年。Webサイト制作、ECサイト構築、UI/UX設計、アプリ開発、サーバ・インフラ設定のほか、撮影や映像制作、プロダクト開発も担当。

担当領域の
サービス

  • ECマーケティング
  • コミュニケーションプランニング
  • WEBサイト制作

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