Web広告とは?14種類それぞれの特徴と効果最大化のコツ

菊池 真也

Marketing Strategist / Consultant

記事をシェア

Web広告とは?14種類それぞれの特徴と効果最大化のコツ

インターネット広告への投資は年々増え続け、2019年には初めてインターネット広告費がテレビメディア広告費を超えました。また、コロナ禍において、テレビやオフライン媒体の広告を減らした代わりに、Webでの広告予算を大幅に増やしたという企業も多いでしょう。

しかし、Web広告と言ってもさまざまな種類があり、自社の課題やフェーズ、ターゲットによって使い分ける必要があります。また各広告の特徴を理解せず闇雲に施策ばかりを打つと失敗する可能性もあります。

そこで本記事では、Web広告の選び方と代表的な種類の解説をします。これからWeb広告を始めたいという企業はもちろん、現在行っているWeb広告からさらなる成果を得たいという人もぜひご覧ください。

他施策と比較した際のWeb広告のメリット

テレビ広告や新聞・交通広告、その他Webマーケティング施策と比較して、Web広告には以下のような特徴があります。

  • 細かいターゲティングが可能
  • データ測定が可能
  • マス広告と比べて安価で広告出稿が可能
  • SEOと比べて短期間で効果が出やすい

Web広告の最大のメリットは、ユーザーの年齢や性別・地域といった基本的な属性や、趣味や関心のある事柄、実際に検索しているキーワードなどによって、狙っているターゲットに対して的確に広告を配信できる点です。

例えば、「30代の自動車に興味がある男性」「20代で化粧品を探している女性」といったように細かいターゲティングが可能になるので、無駄な広告配信が少なくなり、費用対効果を得やすくなります。

また、データ計測が可能なので、配信の実績によって細かく運用を調整できる点や、安価での広告出稿が可能な点、またSEOをはじめとする他のWebマーケティング施策よりもスピーディに実施が可能で、効果が出るのも早いといった点もWeb広告ならではのメリットと言えるでしょう。

Web広告の種類とそれぞれの特徴

Web広告と一括りにしても、配信する媒体やプラットフォーム・配信手法によって10種類以上に分けることができます。それぞれに商材やターゲットとの相性や、配信の強みがありますので、特徴を理解した上で、最適なWeb広告施策を打つことが必要です。

リスティング広告

リスティング広告とは、「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーの検索するキーワードに応じて、検索結果画面に広告を表示する広告です。

リスティング広告のイメージ
左:Google 右:Yahoo!

【リスティング広告の主な特徴】

  • 顕在層へのアプローチがしやすい
  • 低予算で始められる

ご自身が検索する時を想像するとわかりやすいかもしれませんが、ユーザーが検索(行動)を起こす時は、ユーザー自身が何かを「知りたい」「買いたい」「行きたい」といったニーズや悩みを抱えている時です。

例えば、「化粧品 おすすめ」と検索するユーザーは、新しい化粧品を探しているユーザーであることが想像できます。同様に「都内 賃貸 一人暮らし」と検索するユーザーは、都内のアパートやマンションに引越しを検討しているユーザーだと想像できます。

商品やサービスに一定の興味や関心を持っている顕在層へ効果的にアプローチできるので、他のWeb広告と比較して費用対効果を高めやすいという傾向があります。

また、リスティング広告は最低出稿額が決められておらず、予算に応じて広告主が自由に設定できます。低予算からWeb広告を始めたいとい企業にマッチした施策と言えるでしょう。

▼関連記事
リスティング広告について詳しく知りたい方は、別記事「リスティング広告とは?仕組みや費用、運用方法をわかりやすく解説」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことを指します。「画像+テキスト」もしくは「動画+テキスト」を組み合わせたバナーで表示されることが多いので、バナー広告とも呼ばれます。

【ディスプレイ広告の主な特徴】

  • 表現の幅が広く、訴求できる内容が豊富
  • 潜在層へのアプローチができる

ディスプレイ広告は、バナーや動画を用いて視覚的に訴求するため、テキストだけのリスティング広告と比較すると、ユーザーの目を惹きやすいという特徴があります。

また、ユーザーの興味や関心を煽るクリエイティブを用意することで、潜在層の購入意欲を駆り立てて、いわゆる「衝動買い」を促せることが強みです。そのため、比較的検討期間が短いと言われる化粧品や健康食品などのBtoC向け低単価商材と相性が良いのが特徴です。

▼関連記事
ディスプレイ広告について詳しく知りたい方は、別記事「5分でわかるディスプレイ広告!費用やメリット、運用のポイントを徹底解説」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、複数の広告媒体を集めた広告配信ネットワークに対して、広告を配信するシステムのことです。これだけ聞くと難しいと感じてしまうかもしれませんが、通常の「ディスプレイ広告」と言うと、このアドネットワーク広告のことを指すと考えて問題ありません。

代表的な媒体として「Googleディスプレイネットワーク(GDN)」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」の2種類が挙げられます。

GDNもYDNも、インターネットを利用しているユーザーの約90%以上にリーチができます。多様な年齢層や性別・地域に広告配信が可能です。

▼関連記事
GDNとYDNの特徴や違いについて詳しく知りたい方は、別記事「GDNとYDA(旧YDN)の違い5つ|配信先やターゲティングなどプロが解説」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、1度自社のサイトに訪れたユーザーに対して、サイトから離脱した後も追跡して広告を配信する手法です。数日前に調べていた商品の広告が、別のサイトで表示されたという経験がある方も多いのではないでしょうか。

リターゲティング広告が利用される理由として、サイトに訪れるユーザーの約90%が、コンバージョンに至らずに離脱してしまっていることにあります。情報が溢れる現代において、1度のサイト訪問で商品購入やサービスの導入を即決するユーザーは決して多くないのです。

リターゲティング広告では、買おうか迷っている検討中のユーザーにアプローチ(リターゲティング)することで、再びサイトに訪問してもらいコンバージョンへと繋げることができます。無関心なユーザーをターゲットとする広告よりも、コンバージョン率が高くなりやすいというメリットがあります。

純広告

純広告とは、特定の媒体(メディア)に対して広告を配信する手法です。例えば、自動車メーカーであれば、自動車の情報メディアなど、自社のターゲットに近いユーザーが閲覧するであろうサイトへ出稿します。

媒体ごとに広告掲載の単価が決まっているため、運用の手間がかからないことや、認知度の向上やブランディングに役立つというメリットがあります。一方で、一定の掲載期間や掲載する場所が決まっており、効果があまりでなくても費用が発生してしまう・調整をしにくいといったデメリットも存在します。

SNS広告

SNS広告は、ユーザーが日常的に情報収集のために利用している「Facebook」や「Twitter」「Instagram」といったプラットフォームに配信する広告です。タイムラインにうまく溶け込ませることで、リスティング広告やディスプレイ広告よりもユーザーに受け入れられやすいというメリットがあります。

【SNS広告の主な特徴】

  • 他の広告よりもユーザーに受け入れられやすい
  • 潜在顧客にリーチができる

それぞれの特徴について見ていきましょう。

▼関連記事
SNS広告の運用ポイントについて詳しく知りたい方は、別記事「【事例付】SNS広告とは?5分でわかる基礎知識から運用のポイント」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

Facebook広告

Facebookは、実名での登録を基本としており、「氏名」「年齢」「地域」「趣味・関心」「勤め先」などユーザー自らが登録した情報を元に、精度の高いターゲティングを行うことができます。

また、既存の顧客と属性やWeb上の行動が似ているユーザーにターゲティングする「類似オーディエンス」という機能も備えています。新しい顧客を効果的に獲得したいという場合にも、Facebook広告は有効です。

▼関連記事
Facebookについて詳しく知りたい方は、別記事「Facebook広告とは?費用や出稿方法・運用例をわかりやすく解説」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

Twitter広告

Twitterは、10〜30代を中心とする若年層の利用が多いSNSプラットフォームです。実名制ではないので、Facebook広告のような詳細なターゲティングはできませんが、ユーザーの趣味や関心を軸にターゲティングしていくことができます。

Twitter広告の課金方法には、「CPM(インプレッション課金)」「CPC(クリック課金)」の他に、いいね・シェアなどのエンゲージメント数で課金される「CPE(エンゲージメント課金)」などがあります。

リツイートやいいねといった拡散力に強みをもち、二次的なエンゲージメント(クリックやリツイート)については課金が発生しません。そのため、狙いを持ってバズを起こすことで、CPAを抑えることができるのが特徴です。

Instagram広告

Instagramは、10〜20代の女性の利用率が高く、化粧品や美容グッズ・ファッションなど女性向けの商材との相性が良いのが特徴です。

モバイル画面全体にビジュアルを表示できるので、ブランドのイメージを強く訴求することができます。

Instagram広告の課金方法には、「CPM(インプレッション課金)」「CPC(クリック課金)」の他に、アプリがインストールされるごとに料金が発生する「CPI」、動画の再生時間に応じて料金が発生する「CPV」があります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、媒体主(アフィリエイター)が保有しているブログやSNSアカウントなどに広告を設置してもらう手法です。「成果報酬型広告」とも呼ばれ、通常、成果が発生した時のみ、広告主から媒体主へ報酬が支払われます。

【アフィリエイト広告の主な特徴】

  • 成果報酬型のため、費用対効果が高い

クリック数やインプレッション数ではなく、コンバージョン数に応じて報酬を支払うので、費用対効果が高くなりやすいというメリットがあります。その一方で、自社の広告が掲載されるサイトを選べないので、意図しないサイトに掲載されることによってブランドイメージが悪化してしまう可能性があります。

記事広告

記事広告とは、広告主ではない第三者の目線で、商材やサービスの魅力をまとめた記事をWebメディアに掲載する手法です。「タイアップ広告」や「PR記事」と呼ばれることもあります。

ネイティブ広告と同様に、ユーザーに広告らしさを感じさせず、一コンテンツとしてさりげなくユーザーに商品の魅力を伝えることが求められます。ディスプレイ広告やリスティング広告などでは反応を得られない層でも、記事広告であればコンテンツの内容に面白みを感じれば、振り向いてもらえる可能性があります。

他の手法ではアプローチできないユーザーや、またユーザー自身がニーズに気づいていない「潜在層」へのアプローチに有効です。

動画広告

動画広告とは、「YouTube広告」に代表されるように、動画(映像+音声)を用いて広告を配信する手法です。テキストのみの広告に比べて、短時間で多くの情報をユーザーに届けることができる点や、ユーザーのイメージに残りやすいといった利点があります。

その反面で、動画制作のノウハウや費用がかかることや、興味がなければすぐにスキップされてしまうといった点も考慮する必要があります。

メール広告

メール広告とは、文字通り、電子メールでユーザーに広告を配信する手法です。「テキスト形式」と「HTML形式」の2種類があり、HTML形式で配信する場合は、画像や動画・イラストなど幅広い表現が可能になります。

他のWeb広告施策に比べて、入稿から配信までの期間が短く、手間がかからないことが魅力です。急なキャンペーンやセールなどにも対応できる点もメリットと言えるでしょう。

効果を最大化させるWeb広告の選び方

ここまでで様々なWeb広告の種類とその特徴についてご紹介しました。

しかし、自社でどのWeb広告を選べばいいのか、どうやって決めたらいいのかわからないという担当者もいらっしゃるかもしれません。

Web広告を選ぶときは、ターゲットが利用する媒体を選ぶことと、目的に合わせて選ぶことが重要です。

ターゲットが利用する媒体で選ぶ

どのWeb広告施策を打つべきか選定する際の大前提として、ターゲットが利用している媒体で広告を配信することが大事です。

例えば、Twitterは10~30代の若年層の約半数が利用していますが、60代以上になるとその利用率は10%を下回ります。当然ですが、高齢層向けの商材をTwitte広告で訴求しても、その効果は薄いと言えるでしょう。


総務省情報通信政策研究所 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を元に作成

また、最近では「ググるからタグる」といった言葉に表されるように、若年層の情報収集源が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから、SNSのタイムラインやハッシュタグによるものに移っているといったことも言われています。

このようにターゲットとなるユーザーの年齢層やデジタル上の行動を理解した上で、どの媒体が効果的なのかを吟味する必要があるでしょう。

広告の目的から選ぶ

ひとえにWeb広告施策といっても、企業によってその目的は異なります。認知を拡大したいケースもあるでしょうし、既に商材を知っている層に向けて興味や関心度を高める、比較や検討をしているユーザーを実際に購入へと結びつけるなど、様々な目的があります。

上記は、ユーザーの態度変容ごとに、向いている広告を表したものの例です。まずは、広告を打つ目的を明確にした上で、それぞれの目的に応じて最適な手法を選択しましょう。

▼関連記事
BtoB領域におけるWeb広告の選び方や事例に関しては、別記事「BtoB向け広告を成功させる方法とは|広告の選び方と事例を解説」にて解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。

まとめ|Web広告は、効果測定し改善を続けるのがポイント

本記事では、Web広告の代表的な14種類の手法と、それぞれの特徴やメリットについて解説しました。リスティング広告やディスプレイ広告は、Web広告を代表する手法ですが、それ以外にも様々な媒体が存在します。

ターゲットとなるユーザーとの親和性や、広告の目的と照らし合わせながら、選ぶことが大切です。

また、Web広告は、効果測定がしやすいという大きなメリットがあります。配信して終わりではなく、効果を見ながら日々運用の調整を行うことが求められます。

▼関連記事
成果を出すための広告運用のポイントについては、別記事「Web広告運用で成果を出すための4つのポイント|成功事例も解説」にて解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。

この記事を書いたメンバー

SHINYA KIKUCHI

菊池 真也

Marketing Strategist / Consultant

1982年生まれ。広告代理店で100社以上のリスティング広告を運用し、株式会社アイレップにて総合通販、大手人材会社の運用型広告コンサルタントを経験。中小から大規模の広告運用を経験したのち、GMOペイメントゲートウェイ株式会社にてEC企業の集客支援を行う組織を構築。2018年3月にMOLTSへ参画し、子会社STAUTに所属。業界問わず、また大手企業からスタートアップまで幅広く事業成果の獲得を軸とした運用型広告のコンサルティング、インハウス支援を行う。2020年3月よりSTAUTの代表取締役に就任。

  1. MOLTS
  2. リスティング広告
  3. ナレッジ
  4. Web広告とは?14種類それぞれの特徴と効果最大化のコツ