SEOとは?ユーザー目線を徹底すべき理由や考え方を解説

青波 美智

Content Director

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SEOとは?ユーザー目線を徹底すべき理由や考え方を解説

「SEOについて詳しくないのに担当者になってしまった」「本格的にSEO対策に取り組みたいが、何をすべきか分からない」とお悩みの担当者も多いのではないでしょうか。

基本的にはPCやモバイル画面といった2次元世界で成果を出す必要があるSEOは、今すぐに成果を得ようと思ってもなかなか容易ではありませんし、予算や期間が潤沢であれば成功するとも限りません。また、キーワードマップを作ろう、記事を書こうといった小手先の取り組みだけで成果を得ることもできません。

なぜなら、SEOの評価を左右するのは、他でもないユーザーだからです。そこで本記事では、SEOの具体施策について紹介するのではなく、SEOでユーザー目線を徹底して中長期的に考えていくべき理由となる大枠の考え方(ユーザー起点の理念)や、検索エンジンの判断基準およびその対策について解説します。

SEO(検索エンジン最適化)とは?

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。検索エンジンとは、「Google」や「Yahoo!」といったWeb上の情報を検索するためのシステムのことです。

皆さんも日々、スマホやPC・タブレットで調べ物をする時に、検索エンジンを活用すると思います。通常、検索された時に上位に表示されるサイトは、多くのアクセスを集めることができます。

「福利厚生 ユニーク」で検索した場合

SEOとは、このようにユーザーが検索したキーワードに対して、自社のWebサイトを上位に表示させることで、多くのユーザーの集客を見込むための「あらゆる施策」を指します。

SEOに関する施策は「SEO対策」と呼ばれますが、SEO対策には、実に様々な施策が存在します。本記事内でも詳しく言及していきますが、重要なポイントは1点です。

それは、「検索するユーザーにとって有益なページを提供すること」。小手先のSEO対策のテクニックはたくさんありますが、現在の検索エンジンのアルゴリズムは非常に精度が高いので、そもそもWebサイトのコンテンツがユーザーにとって有益でなければ、基本的に上位表示はされないと考えてください。

まずは、この大前提を頭に入れて、記事を読み進めていただければと思います。

日本における主要な検索エンジンは「Google」「Yahoo!」

日本における主要な検索エンジンは、「Google」と「Yahoo!」です。スマホの検索ユーザーで見てみると、約75%がGoogleを利用、約25%がYahoo!を使用して検索行動を行っています

マイクロソフトが開発した検索エンジンである「Bing」や、中国で主要な検索エンジンである「Baidu(百度・バイドゥ)」の名前を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、日本国内のシェア率は、2つ合わせても1%未満になっています。

これはPCにおける検索エンジンのシェア率でも、ほぼ同様の結果になっており、日本国内の多くのユーザーは、ほぼ「Google」と「Yahoo!」のどちらかを利用していることを覚えておきましょう

では、「Google」と「Yahoo!」の両方の検索エンジンに対するSEO対策が必要になるの?という疑問が湧きますが、実はそうとは言い切れません。その理由を、次から説明します。

「Yahoo!」は「Google」の検索エンジンのアルゴリズムを採用している

意外に思われる方もいるかも知れませんが、Yahoo!の検索エンジンは、2011年よりGoogleの検索エンジンのアルゴリズム(検索順位決定の仕組み)を取り入れています

つまり、日本国内におけるSEO対策は、Googleの検索エンジンに対する対策と言い換えることができます

2001年から 2004年にはヤフー株式会社に対し、Googleの検索エンジンを提供していました。そして、本日、ヤフー株式会社に対して再び検索技術をライセンス提供することになったことを発表いたします。

引用:Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために|Google

ただし、ここで注意したいのが、Yahoo!がGoogleの検索エンジンのアルゴリズムを利用しているからといって、GoogleとYahoo!の検索結果が全く同じになる訳ではありません

画像出典:Yahoo! JAPAN

Yahoo! JAPANのページを開いてもらうと分かりやすいかも知れませんが、Yahoo!は、「Yahoo! ショッピング」「Yahoo! オークション」「Yahoo! 知恵袋」など、様々なサービスを運営しています。

Yahoo!の検索エンジンでは、これらの自社サービスにユーザーが接触しやすいように、アルゴリズムに一部要素を加えています。

例えば、Yahoo!で「マスク」というキーワードで検索を行うと、「Yahoo! ショッピング」のページが上位に表示されています。このように、GoogleとYahoo!の検索結果は、基本的には同じアルゴリズムを採用しているものの、検索結果には若干の違いがあることを覚えておきましょう。

SEO対策における「内部施策」「外部施策」

次に、SEO対策をより具体的に見ていきたいと思います。SEOには、サイト内の最適化を図る「内部施策」と外部リンクを集める「外部施策」があります。

内部施策

内部対策とは、サイトを(ユーザーにとって)より価値のあるものに、構築・整備することです。SEOにおいて、「検索するユーザーにとって有益なページを提供すること」が非常に大切であることを述べましたが、内部対策はユーザーの利便性に直結します。

具体的な対策方法を挙げるとキリがありませんが、代表的なものは以下になります。

  • コンテンツSEO
  • 内部リンク
  • サイトの高速化(コアウェブバイタルへの対応など)
  • SSL化
  • XMLサイトマップ
  • パンくずリスト
  • 画像の最適化

コンテンツSEOを除く個別の内部対策に関しては、本記事では詳しく触れませんが、GoogleがSEOの初心者向けに「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を公表しています。こちらを参考に、基礎的な内部対策に関して、学んでいただければと思います。

コンテンツSEO

SEO対策において重要な施策の一つが、「コンテンツSEO」です。いくらサイトの表示スピードが早くても、また権威性があるサイトであっても、コンテンツの内容が優れていなければ、そのサイトを見ようとは思いませんよね。

コンテンツSEOとは、記事や動画といったコンテンツを用いたマーケティング手法の一つで、検索(SEO)をタッチポイントとしたものです。つまり、検索したユーザーに対して、価値のあるコンテンツを提供することで、SEOを最適化しようというものです。

検索行動は、なんらかの課題やニーズを抱えたユーザーが能動的に起こす行動です。実際にご自身の検索行動を思い返してもらうと分かりやすいかと思いますが、検索をする際には、「何かが欲しい」「どこかに行きたい」「なんらかの課題や問題を抱え、すぐに解決したい」といったケースがほとんどかと思います。

コンテンツSEOでは、特定のキーワードで検索してくるユーザーは、どんなユーザーなのかという「ペルソナの設計」や、どんなニーズを抱えて検索し、最終的に何を求めているのかを分析する「カスタマージャーニーの設計」などが欠かせません。

また、自社サービスのお問い合わせや資料請求の獲得や、認知度アップなどを目的とする場合には、どのようなキーワードで検索してくるユーザーを獲得すべきなのかといった「キーワード設計」や、サイトにたどり着いたユーザーとどのようなコミュニケーションを取るべきかといったコミュニケーション戦略も必要になってきます。

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コンテンツSEOについて詳しく知りたいという方は、コンテンツSEOの基礎知識から、具体的な戦略や成功事例までを別記事「コンテンツSEOとは何か?成果を出すための戦略や成功事例を解説」で解説していますので、合わせて参考にしてください。

外部施策

内部対策がサイトを価値のあるものに構築・整備することだったのに対して、外部対策はサイトに関わる外的要因に対しての対策です。

代表的なものが「被リンク(バックリンク)施策」です。Googleは、良いページやコンテンツの判断基準として、「外部からリンクが設置されているか」を一つの基準としています。

良いコンテンツは、ユーザーから高い評価を受け、外部サイトにリンクが貼られたり、引用されたりする可能性が高いことが、被リンクがアルゴリズムに関与する要因です。

しかしここで注意したいのは、被リンクは量ではなく、どのサイトにリンクが貼られたかといった質が重要だということです。例えば自社で「鍼灸院の予約サイト」を運用していたとして、個人ブログや全く関連性のないサイトから100の被リンクをもらうより、権威性のある学会のサイト5つから被リンクをもらう方が価値があると言えるでしょう。

つまり被リンクは一つの「対策」とは言えど、良いコンテンツを作った結果として自然発生的に付けられるものと考える方が自然です。意図的に自社サイトのリンクを外部サイトに貼り付けたとしても、SEO的にプラスになることはなく、場合によってはGoogleからスパムとしてマイナスの評価を受ける可能性があります。

一時期、「被リンク業者」と呼ばれる、被リンクを貼り付けることで、SEO的な効果を見込む業者もありましたが、現在のSEOにおいて、意図的に被リンクを貼り付けることは意味がありません。

そのため、被リンク施策は本質的ではないですし、それよりはユーザーにとって良い記事を作ることに注力すべきと言えます

※ただし、低品質サイトから同一ドメインでリンク(スパムリンク)が大量に飛ばされるケースがあります。外国のサーバーを経由した正体不明のリンクであることが多いのですが、こちらは対応が必要です。Googleのアルゴリズムは、スパムリンクを認識することが出来ると言われていますが、ランキングに影響を及ぼしている可能性がある場合には、手動での対策(リンク否認)が必要です。詳しくは、「サイトへのリンクを否認する – Search Console ヘルプ」をご覧ください。

SEOに取り組む前に知っておきたい大前提

ここからは、SEOの仕組みがわかったところで担当者が知っておくべき前提を解説していきます。

検索順位は1位を目指さなければ意味がない

一つ目は、SEO対策で成果を得るには、検索画面で「1位表示」できなければ意味がないということです。

その理由として一つ覚えていただきたいのが、検索順位とユーザーのクリック率(CTR)の関係性です。

下の画像は、横軸に検索順位、縦軸にユーザーのクリック率を示したグラフです。米国Advanced Web Ranking社による調査(2021年2月時点)では、検索順位1位を獲得したページのクリック率は、PC・モバイルともに30%を超えています。

月あたりの検索ボリュームが500以上のキーワードデータの国際平均CTR値(2021年2月時点)

その一方で、検索順位2位だと15%程度、検索順位3位だと10%程度まで急激に落ち込んでいます。また、検索順位10位になるとクリック率はわずか1%程度です。

つまり、検索行動を起こす多くのユーザーが検索順位1位のページを閲覧しているということになります。SEO対策のご相談を受ける際に、「うちのページは、このキーワードで1ページ目(10位以内)に表示されているから大丈夫」といった声を聞くことがありますが、本質的に効果をあげるのであれば、検索順位1位を目指すほかありません。

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弊社では、ユーザーにとって最も有益な記事コンテンツを書くことができれば、世の中の90%のキーワードで、検索順位1位を獲得できると考えています。SEO記事の正しい書き方に関しては、別記事「国や大手を抜いて検索1位を獲得するためのSEO記事の書き方を解説」で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。

Googleが高く評価するページの要素をマストで抑える

SEO対策とは、Googleの検索エンジンに対する施策であることはすでに解説しました。

そこで大切なのが、闇雲にSEO記事を作るのではなく、「Googleが評価するページやコンテンツ」を発信することです。しかし、具体的にどんなコンテンツが望ましいのか判断することは難しいですよね。

この疑問を紐解くためには、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついて来る」というGoogleの理念をしっかりと理解する必要があります

ここからは、Googleが高く評価するコンテンツ(ページ)を紐解くために、キーとなる4つの要素について解説していきます。

1. Googleが掲げる10の事実

Googleでは企業の理念として、「Google が掲げる 10 の事実」を策定しています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3. 遅いより速いほうがいい。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。

8. 情報のニーズはすべての国境を越える。

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10. 「すばらしい」では足りない。

引用:Google について | Google 

Googleでは、年に数回(通常3ヶ月〜半年に1回程度)、検索アルゴリズムの大幅なアップデートを行います。これらのアップデートは、全て「Google が掲げる 10 の事実」という理念を実現するために、行っているといっても過言ではありません

この中で最も重要なのが、一番最初に記されている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という点です。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。(後略)

Googleは、ユーザーが検索をした時に、ユーザーが「便利だった」と感じる検索エンジンを開発しています。そのため、必然的に検索結果に上位表示されるページも、ユーザーの検索ニーズを満たすものになります

Googleのメインビジネスは、広告収入によって成り立っています。実際に、Googleの親会社にあたるAlphabetの収益の約70%は広告によるものです。そのため、Googleはユーザーにより良い検索体験をしてもらうことで、多くの広告を表示させ、収益に繋げる仕組みを作っています

出典:FINDERS

かつて、「自作自演で被リンクを増やす」「特定のキーワードを必要以上にコンテンツ内で用いた記事を作成する」といったGoogleのアルゴリズムの抜け穴を探す「ブラックハット」と呼ばれるSEO対策がありました。

確かに、Googleの検索エンジンのアルゴリズムの精度が低かった時に、これらの手法は一定の効果を発揮しましたが、アルゴリズムが改良された現在において、ブラックハットな手法は効果を発揮しないだけでなく、ユーザーの検索体験を損なうものであれば、マイナスに作用します

SEO対策には様々な手法があり、SEOコンサルティングや代理店によって推奨する対策方法にも違いがあります。

異なる主張に戸惑う方もいるかも知れませんが、そんな時には「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」というGoogleの掲げる理念を思い出し、施策が本当にユーザー体験の向上に繋がるかどうかという判断軸を持つことを強くおすすめします

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コンテンツを制作する際にも、ユーザーに焦点を絞るという考え方が非常に重要な考え方です。コンテンツを活用して、ユーザーとコミュニケーションを図る「コンテンツマーケティング」について知りたい方は、別記事「コンテンツマーケティングとは?成果を出すための考え方と6つの成功事例」で解説していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

2. E-A-T(専門性・権威性・信頼性)

E-A-Tとは、Googleがどのようなページを高く評価するのか(※正確には、Googleが採用した外部評価者が検索結果をどのように評価するのか)を明文化した「検索品質評価ガイドライン」内で言及されているキーワードです。

※検索品質評価ガイドライン(公式)は、現在英語版でしか公開されていませんが、日本語訳されたサイトも存在します(例:検索品質評価ガイドライン アイレップ私訳版)。

E-A-Tはそれぞれ、

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

の頭文字を取っています。

Googleはページを評価する際に、コンテンツの製作者が、トピックに精通しているか・権威を持っているか・ユーザーから信頼されているかを重要視しています。

E-A-Tは、メインコンテンツの質や量・Webサイトに関する情報・Webサイトの評判などによって、判断されます。

医学・薬学情報に関する高品質な情報は、十分な専門性と認定資格を持った個人・組織による情報であること。

医 学・薬学に関する高品質な助言はプロによって記載・作成され、編集・校閲を受け、定期的に更新されていること。

 資産・法・税金に関する高品質な情報は専門的な情報源によるものであり、適切に維持・更新されていること。 

 家のリフォーム(数十万円はかかる)や育児(家庭の幸福に関わる)等の情報も、ユーザーが信頼できる「専門家」によるものであること。 

 写真・ギターなどの趣味に関するページでも、高品質なものには専門性・熟練度が必要。

引用:検索品質評価ガイドライン アイレップ私訳版 p.18

例えば、新型コロナウイルスの感染状況の関するトピックに関して、医学や薬学・感染症等に精通しない個人や組織がコンテンツを制作しても、「専門性」や「権威性」を満たさないため、上位表示することはほぼ不可能と言えます。

実際に「新型コロナウイルス」というキーワードで検索していただくと分かると思いますが、上位には厚生労働省や内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室、地方自治体・新聞社やテレビ局といった専門性・権威性のあるサイトが占めています。

シークレットモードでの検索結果(2021年3月時点)

E-A-Tは、「Google が掲げる10の事実」の2番目に記されている「1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。」に当てはめて解釈することもできます

一時期、Web上の情報を寄せ集めたメディアサイト(キュレーションサイト)が、検索の上位を占めることがありましたが、GoogleがE-A-Tを重要視するようになってから、特にYMYL領域においては検索評価を著しく下げています。

自社でWebページを制作する時は、素人ではなかなか制作できない、自社が長年に渡り培ってきた業界のノウハウや知見などを盛り込み、専門性や権威性を担保するのが良いでしょう。

3. YMYL(Your Money or Your Life)

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略で、お金や生活(健康・安全)に関わるトピックに関しては、Googleは通常よりも厳しいSEO評価基準を設けています。YMYLに関しても、E-A-Tと同様に「検索品質評価ガイドライン」で言及されています。

具体的には以下のようなトピックが、YMYLに該当します。

  • 金融 / 財産:投資や保険・など金融商品や不動産に関わるページ
  • ショッピング:ECサイトなどオンラインの購入や送金システムを保有するサイト
  • 健康 / 安全:医薬品や病院・病気など人々の健康や安全に関するページ
  • 法律:離婚や遺言書・訴訟など法的な情報に関するページ

明確な定義はありませんが、この他にも人々の健康や生活・金銭・幸福に関わるようなトピック(例えば、車の安全性や政治・ニュースなど)も、YMYLに該当する可能性があります。

YMYLにおいて低い評価を受けるページは、ユーザーの利便性を損なうと判断され、検索画面での上位表示が難しくなります。もし、YMYL領域でコンテンツを展開していきたいのであれば、ユーザーにとって有意義なコンテンツとは何かに立ち帰り、

  • トピックに精通した有識者をコンテンツの監修者にする
  • 情報を常に最新版に更新しておく
  • 公的機関の情報を参照・引用する
  • 情報の正確性を担保する

といった対策はしっかりと行うべきでしょう。

またYMYL領域のページは、Googleアルゴリズムのアップデートで顕著に順位変動の影響を被ります。せっかく上位表示を達成したのに、アップデートで圏外(100位以下)まで飛ばされてしまったと言うケースや、最悪の場合はサイト閉鎖となることも往々にしてありますので、YMYL領域でのSEO対策は慎重に行う必要があります。

4. モバイルファーストインデックス(MFI)

モバイルファーストインデックス(MFI)とは、Googleのインデックス登録とランキングで、モバイル版コンテンツを優先するというものです。MFIは、2018年3月以降のGoogleのアルゴリズムに既に本格的に導入されています。

Googleの検索エンジンには、Web上のページをクローリング(探索)→インデックス(データベースに登録)→ランキング(評価)の3つのステップがあります。

かつては、PCユーザーが多かったため、PCでの閲覧に最適なページをクローラー(ロボット)が優先してインデックスとランキングを行っていましたが、近年はスマホ・タブレットなどモバイルを使用するユーザーが増えたため、モバイル端末での閲覧に最適なページを優先するように変更されました。

そのため、画像やテキスト・バナー広告のサイズなどモバイル端末で閲覧した時に、ユーザビリティを損なうものになっていないか、確認が必要です。

モバイルユーザビリティは、Google Search Consoleから問題がないかを確認できます(拡張 > モバイルユーザビリティ)。

エラーが発生すると、上記の画像のように、表示されます。「テキストが小さすぎて読めません」「クリックできる要素同士が近すぎます」など、エラーの内容が記載されていますので、必要に応じて対応しましょう。なお、各エラー項目の対処方法は、「モバイル ユーザビリティ レポート – Search Console ヘルプ」で確認するようにしましょう。

また、Google Search Consoleに登録していない場合には、Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」でも自社ページのURLを入力するだけで、簡易的なチェックが行えます。こちらも合わせて活用してみると良いでしょう。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが2020年に発表したスマホユーザーのUX(ユーザー体験)の向上に関わる指標です。Googleは、これをサイトの健全性を表すし指標と表現しており、2021年内には本格的な導入が予定されています。

コアウェブバイタルに関して、抑えておくべきポイントは、以下の3つです。

  • LCP(Largest Contentful Paint)
  • FID(First Input Delay)
  • CLS(Cumulative Layout Shift)

各項目に関して簡単に解説していきますが、初心者の方は詳細まで完全に理解する必要はありません。まずはコアウェブバイタルという「ユーザー体験」に関わる指標が、近々で導入されること、そしてGoogleの提供する「PageSpeed Insights」でスコアや問題を確認できることについてのみ知っておきましょう

LCP(Largest Contentful Paint)

LCPは、ユーザーがページの有意義なコンテンツをどれだけ早く閲覧できるかを示す指標です。ここでのコンテンツとは、テキストや見出し、画像・動画などを指します。単純にページの表示速度ではなく、有意義なコンテンツの表示速度を軸とした指標になっています。

LCPでは、2.5秒以内を「GOOD(良い)」、4.0秒以内を「NEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)」、それ以上を「POOR(悪い)」としています。

FID(First Input Delay)

FIDは、最初の入力までの遅延(ユーザーがクリックやタップ・スクロールなど最初の操作をした際の、ブラウザの反応速度に遅さを感じないか)を表す指標です。例えば、画像のリンクをタップした時の反応速度などを計測します。ページの応答性と表すこともできるでしょう。FIDを高めることで、ユーザーのページ内での操作に、素早く反応することができます。

100ミリ秒(0.1秒)以内を「GOOD(良い)」、0.3秒以内を「NEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)」、それ以上を「POOR(悪い)」としています。

CLS(Cumulative Layout Shift)

CLSとは、ページがどのくらい安定しているように感じられるかを表す指標です。なかなか理解が難しい指標ではあるのですが、ページを読み込んでいる最中にボタンの表示位置がずれてしまった経験をした方も多いのではないでしょうか。

このように表示されているコンテンツが安定しているか、ユーザーが誤タップを起こさないかなどを判断します。レイアウトのズレの発生に関して、定量化し、スコアが0.1以内を「GOOD(良い)」、0.25以内を「NEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)」、それ以上を「POOR(悪い)」としています。

これから実践に移る前に確認しておくべきSEOのポイント

最後に、SEOにおいて担当者が理解しておくべき注意点について解説します。

SEO対策の効果は中〜長期的にみる

多くのSEO対策は、施策を実行したからといった明日・明後日に、明確な効果が出るものではありません。例えば、コンテンツSEOで言えば、新規の記事コンテンツを制作して公開したとしても、実際にランキング(評価)されるのにはタイムラグがあります。

また、仮にランキングされたとしても、上位表示を達成するためには、記事のメンテナンス(リライト)作業が欠かせません。ユーザーニーズを汲み取りながら、的確にメンテナンスを行う必要がありますし、時間やリソースのかかる骨の折れる作業です。

SEO担当者の中には、「1ヶ月〜半年で上位表示を達成して欲しい」と言う無理難題を押しつけられた経験がある方もいるかもしれません。1ヶ月〜半年で出来る対策はたくさんありますが、顕著な成果を見込むには、年単位など中長期的な視点で考えていく必要があります。

より具体的なSEO対策の進め方については、別記事「国や大手を抜いて検索1位を獲得するためのSEO記事の書き方を解説」を合わせてご覧ください。

SEO対策の目的を明確にする

SEO対策において、よくある間違った考え方がとにかくアクセス数(PV / セッション)を増やしたいからSEO対策をするというものです。

もちろん、メディアサイトで広告収入の改善を目的としている場合には、一概に間違えとは言えませんが、この記事を読んでいる多くの担当者の目的は、「サイトからのリード獲得件数を増やしたい」「サイトを通じて、自社製品やサービスのブランディングをしたい」といった事業貢献に結びつくのではないでしょうか。 

もしSEO対策をして、サイトへのアクセスが増えたとしても、自社の利益に繋がるとは限りません。サイトやページを閲覧して欲しいユーザーはどんなユーザーなのか、またターゲットとなるユーザーは、どんなキーワードで検索してくるのかといった戦略を持って、SEO対策に臨む必要があります。

SEO対策は事業課題を解決する一手法に過ぎない

また同時に、SEO対策は数あるデジタルマーケティング施策の一つに過ぎないことを常に頭に置いておく必要があります。売上アップやブランディング・採用など、様々な事業課題の解決のためにSEO施策に奔走している担当者も多いかと思います。

しかし、本当に自社の事業課題の解決のために、いま最も効果的なのはSEO対策でしょうか。ケースによってはWeb広告施策かもしれませんし、インサイドセールスかもしれません。

SEO対策はデジタルマーケティングの大きな枠組みで捉えた時に、一つの手法に過ぎず、他の手法と組み合わせてマーケティング施策の全体最適化を考えていかなければいけません。そのため、闇雲に進めるのではなく、最適な予算配分やデジタルマーケティング全体の戦略設計を怠らないようにしましょう。 

まとめ|SEOを正しく理解し、施策へとつなげよう

本記事では、SEO(検索エンジン最適化)とは何か、そしてGoogleはどのような基準でコンテンツを評価しているのかについて、初心者に向けて解説しました。

Googleの検索エンジンのアルゴリズムは、ブラックボックスになっており、Google内でも開発に関わるごく少数の人物しか、その詳細な仕組みを知らないと言われています。

そのため、あらゆる立場からSEOについて様々な議論がなされ、時にアルゴリズムの抜け穴を見つけるような、ユーザーの利便性を損なう対策でも、重要なSEO対策として主張されることがあるのも事実です。

そこで多くの情報に惑わされないためにも、SEOの担当者として正しい施策を実行するにはまず、Googleが高く評価するコンテンツの前提をしっかり把握しましょう。Googleは、自社の理念として「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」とはっきりと言及しています。つまり「●●という施策を実行すれば、検索順位が上がる」とテクニック論で考えるのではなく、ユーザーの利便性を第一に考えた時に、●●という施策は適切なのか、ユーザー体験を向上させるものなのかを、しっかり見極めることが大切です。

また、Googleは定期的に(3ヶ月〜半年程度)アップデートを実施します。詳しい内容は言及されませんが、アップデートの意図は公表されることがほとんどですので、随時情報をチェックすることも怠らないようにしましょう。

この記事を書いたメンバー

MISATO AONAMI

青波 美智

Content Director

1992年生まれ。米系リサーチ会社Guidepointのシンガポール支部でのリサーチャー、現地教育情報誌の営業・Webプランナーを経て、独立。to Bの海外渡航コーディネーターとして活動する傍ら、HR、テレワーク、観光など様々な領域のオウンドメディアでコンテンツディレクターを兼任。 2020年4月よりMOLTSに参画し、子会社KRAFTに所属。オウンドメディアの制作ディレクションや、問い合わせや資料請求等のCVに結びつくコンテンツの設計を行う。

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