完璧主義で時間がかかるときは、まず「仮で決めて小さくスタート」する

こんにちは、THE MOLTSのコンサルタントの田島です。

私はもともと完璧主義的な性格で、仕事でも「この案、もう少し検討してからの方が……」と考えることが多くありました。

とくに、自分にとって未知の領域のプロジェクトに取り組む機会が増えてきた時期は、あれこれ悩んでばかりで時間だけが過ぎていきました。

でも、あるとき「あれ、この話前回や前々回もしたな……前に進んでいないな」と気づく瞬間があったんです。この経験を通じて、「仮で決めて前に進める」ことの本当の価値を実感することができました。

今回は、私が完璧主義から抜け出し、「小さく始める」ことで見えてきた気づきについてお話しします。

完璧主義が招いた「前進しない会議」の話

普段の仕事でも、アウトプットには人一倍時間をかけてしまう私。考えれば考えるほど迷路に迷い込んでしまい、なかなか前に進めない状況でした。そこに最近、自分の経験が浅い「未知の領域」に取り組む機会が格段に増えてきて、ますます悩む時間が長くなっていきました。

そんな状況で、数週間経ったあるとき。ふと気づいたんです。

「あれ、この話前回や前々回もしたな……前に進んでいないな」

同じような議論を繰り返しているだけで、実際のアクションにまったく落とし込めていない。前進できていないことにすごく焦りを感じました。相手も困っているから相談をしてくれているわけで、ましてやマーケティングやビジネスに正解なんてないはずなのに。

この瞬間が、私にとっての大きなターニングポイントでした。それまでの「全体像をしっかり整理してから動く」というアプローチを、「今日明日に、今週中に動かす具体的なアクション」 に切り替えようと決めました。

コンテンツSEOから始まった「未知の領域」への挑戦

そもそも、なぜ私が未知の領域に踏み込むことになったのか。それは、クライアントの本来やるべきこと、叶えたいことを深掘りしていった結果でした。

私はコンテンツSEOを主軸にさまざまな支援をしてきましたが、クライアントとお話ししていくなかで、真の課題は商談の創出だったり、そもそものプロダクトのポジショニングの見直しだったりと、もはやSEOに閉じずにほかの領域に関わることが圧倒的に増えてきたのです。

具体的には、こんな施策が必要になってきました。

  • ウェビナー運営やメールマーケティングを通じた既存リードに対するエンゲージメント(スコアアップ)施策
  • 展示会で接触して以降コールがつながらず先のステップに進められていないリードに対する手紙・DM施策
  • ポジショニングを見直すためのターゲットヒアリングやカスタマージャーニーの見直し、競合調査、市場調査

とにかく、自分にとっては経験が乏しい領域の取り組みがかなり増えてきました。でも、これって「自分たちのできることベースで考えるのではなく、なすべきことやミッションから考える」からこそ、広げざるを得ない状況だったと思います。

手紙施策で学んだ「打席に立つ」ことの重要性

そんななかで取り組んだのが、とあるプロジェクトの手紙・DM施策でした。デジタル施策とはまったく違うアナログな取り組みです。

まず、一般的にいわれる手紙・DM施策をリサーチし、最低限やらねばならないことを棚卸ししました。そして、資材があるか、便箋や封筒がどこにどれだけの在庫があるか、誰が執筆を行い封入や投函作業を行うか、それをいつまでに何通送るか、といったことを具体化し、関係各位とタスクを分担しながら進めていきました。

正直なところ、手紙施策自体はまだまだ結果が見えておらず、「打席に立ち始めた」くらいの段階です。でも、この取り組みを通じて気づいたことがありました。

どうしても数字で成果をあげることに囚われすぎてしまい、そもそも打席に立つ、良いも悪いも含めてまずは結果を示す、そこから次の改善を考える、というごく当たり前のことに気付かされたんです。

実際に、この施策が前に進み始めたことで小さな変化が生まれました。

  • Slackチャンネル内でのコミュニケーションが活発化
  • ほかの施策についても相談を受けるようになった
  • 「動ける人がいない」状況で、前進させる役割の重要性を認識

数字の成果がまだ出ていなくても、チームの動きや空気感が確実に変わりました。

「できることベース」から「なすべきことベース」への転換

この経験を通じて、私は大きな気づきを得ました。

「仮で決めて前に進める」ことの本当の価値は、成功も失敗も含めて、次の課題が見えることです。

そもそも行動を起こさないと失敗すらできないし、失敗をしないと次も見えないので、さらに前に進めなくなってしまう。見えないことが多いなかでも前に進むことは、場面によってはとても勇気がいることですが、この循環こそが重要だと感じています。

そして、こういう場面に出くわすのは、やはり 「自分の領域にとどまらないチャレンジをしているから」 とも言えるかもしれません。それは自分たちのできることベースで考えるのではなく、なすべきことやミッションから考えるからこそ、広げざるを得ないからだと思います。

もちろん、そこで成果を出せて初めて価値提供できたと言えるので、すごく手前の段階の気づきだと思います。でも、クライアントもそれを承知の上で一緒にチャレンジしようと言ってくれているので、成果を出すためのプロセスは積極的にチャレンジしようと思えるようになりました。

「仮決め」が生み出す本当の価値とは

今回の経験を振り返って、「仮で決めて前に進める」ことの価値について整理してみました。

1. 次の課題が見えてくる

完璧な計画を立てようとしていると、そもそも見えていない課題に気づくことができません。でも、「まずやってみる」ことで、本当に解決すべき課題が浮き彫りになってきます。

2. チームの動きが変わる

「検討中」の状態が続くと、チーム全体のモチベーションも下がってしまいがちです。でも、小さくても前進している実感があると、コミュニケーションが活発化し、ほかの施策についても相談を受けるようになりました。

3. 「動ける人がいない」状況を打破できる

とくにリソースが限られているクライアントの場合、誰かが「前進させる役割」を担うことで、全体が動き出すことがあります。完璧じゃなくても、まず誰かが一歩を踏み出すことが重要です。

4. 相手の困りごとに向き合える

相手も困っているから相談をしてくれているわけで、完璧じゃなくても、今できる最善の判断を示すことで、相手の困りごとが少しでも前に進むことができます。

さいごに

「仮で決めて前に進める」という考え方は、完璧主義の私にとって、とても大きな気づきでした。

マーケティングやビジネスに正解がない以上、今ある情報から結論を下し、前進させながら次に着手していく、このサイクルがなおさら重要だと感じています。

もちろん、最終的には成果を出すことが何より大切です。でも、そこに至るプロセスで「完璧を求めすぎて動けなくなる」よりも、「まずは打席に立って、良いも悪いも含めて結果を示す」ことの方が、長期的には価値のある結果につながるのではないかと思います。

同じように完璧主義で悩んでいる方や、未知の領域にチャレンジしている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

著者情報

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KOTARO TAJIMA

田島 光太郎

Media Planner / Consultant

業界歴8年以上。BtoBマーケティング、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。

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