交流会での失敗から学んだ「種まき思考」という考え方

こんにちは、THE MOLTSのコンサルタントの田島です。

つい先日、ある交流会に参加した際に、参加者の方とお話しする機会がありました。そのときに改めて実感したのは、私自身がかつて交流会に対して、その場での成果を求めすぎていたということです。

私も以前は「今日はどんな有益な人と出会えるか」「何か具体的な成果を持ち帰りたい」と考えて参加していましたが、実際にはそうした短期的な視点では本当に価値のある関係性は築けないということを、何度も失敗を重ねて実感してきました。

今回は、そんな私が実践している交流会での「種まき思考」について、具体的な体験をもとにお話しします。

なぜ私は交流会で「無駄だった」と感じていたのか

交流会に参加し始めた頃の私は、よく「今日は無駄だった」と感じることがありました。振り返ってみると、いくつかのパターンがありました。

最も多かったのは「積極的に話すことができなかった」「いつものおなじみの人との会話で終わってしまった」というケースです。せっかく時間とお金を使って参加したのに、新しい発見や出会いが得られなかった、という失敗体験を何度も味わいました。

でも数多くの交流会に参加するなかで気づいたのは、交流会で本当に重要なのは「自分の想像を超えるような出会い」があるかどうかだということです。つまり、どれだけ色んな人と話すことができたかが、結果的に満足度を左右するのではないかと感じるようになりました。

以前の私は「効率的に目的の人とだけ話そう」と考えがちでした。「今日はこういう人に会いたい」「こんな話を聞きたい」という具体的な期待を持って参加していました。

一見すると合理的なアプローチに思えますが、実際に続けてみると、自分の期待通りの結果になりやすいということは、思わぬ発見や気づきが得られにくいということでもあると気づきました。

何度か参加するうちに分かったのは、むしろ予想外の人との会話の方が、結果的に面白く、記憶に残る体験になることが多いということです。つまり、どれだけいろんな人と話せるかが重要だと思うようになりました。

「短期的な成果重視」という落とし穴

なぜその場での成果を求めてしまっていたのかを振り返ってみると、その交流会1回1回で何か結果を出さないといけない、と思い込んでしまっていたことが原因だったと思います。

現代社会では、何でも短期間で結果を求められる風潮がありますよね。SNSでも「いいね」がすぐに返ってきますし、ネットショッピングも翌日には届く。そんな環境にいると、私も人間関係を「すぐに何かが得られる」という感覚で捉えてしまっていたのかもしれません。

でも実際に何度も交流会に参加してみて分かったのは、初めて出会った人とその場で何かに繋がるということは、実はあまり多くないということです。

私の経験では、それがきっかけで今後のやりとりが生まれたり、何かのきっかけになることは多いですが、たとえば即座に仕事になるかというと、まだそこまでの関係性を築けていませんし、お互いがそこまで信頼できるかも正直なところ疑問でした。

つまり、そもそも1回の交流会の数時間の中で何かが得られるかとか、自分にとって有益な人と出会えるかというのは、限定的な成果なのかなと思うようになったんです。

だからこそ、今後いつどうなるか分からないけれど、何かにつながるかもしれないきっかけをちょっとでも作る、という気持ちの方が、変に構えず気楽に臨めるということに気づきました。

「種まき思考」での交流会参加術

私はこの考え方を「種まき思考」と呼んでいます。農業の種まきと同じ発想で、今日種を蒔いても明日実は成らないけれど、蒔かなければ絶対に実らない、という長期的な視点です。

この「種まき思考」で交流会に参加することで、心理的な余裕が生まれ、純粋にその人との会話を楽しめるようになりました。「この人は私にとって有益か?」みたいな損得勘定が働かなくなったんです。

そして実際に交流会で実践している具体的なアプローチがあります。それは話しかける相手の選び方と、会話のテーマ設定です。

2人組に声をかける

まず、話しかける相手についてですが、私は2人で話している人を狙うことが多いです。

以前は一人で暇そうにしている人に話しかけていたのですが、相手にとっても自分にとっても「目の前のこの人と何か話さないといけない」という気持ちが働いて、ちょっとプレッシャーに感じてしまうことが多かったんです。

また、正面に立っている人と話すと、心理的に話しづらいということも経験しました。私も恥ずかしがりやなところがあって、目を合わせるのが苦手だったりするのですが、そういうプレッシャーは一対一の会話だと生まれやすいなと感じました。

そこで、今は2人で既に話している人に入っていくようにしています。

自然と三角形のフォーメーションになるので、全員が斜め45度の角度で話す相手がいるという位置関係になります。真正面で向き合うよりも、比較的話しやすい構図ができることを発見しました。

私がよく使う声のかけ方も簡単で、一言目は「お二人は知り合いなんですか?」と話しかけます

これは実際にやってみて分かったのですが、交流会なんて初めましての方が多いです。初めましてとなると、お互い何も知らないので、そこから話題が広がりやすいんです。

「相手にとって何ができるか」の視点で会話を広げる

私がよく話しかけるテーマとして使いやすいと感じているのは、交流会に来た目的です。たとえば、誰かと話したいとか、こういう人とつながりたいとか、こんな情報を持ち帰りたいとか。

そこで「誰かと話したい」「こういう情報が欲しい」というものが出てきたら、それを一緒に探しに行くようにしています。すると、そこに自分も一緒にくっついてあげることで、また3人、4人というふうに話す輪が広がったり、新しい出会いも生まれやすくなることを実感しています。

もし相手がなかなか人に話しかけづらそう、積極的に行くのが難しそうな人だとすると、仮につないであげられたら、きっと嬉しいはずですよね。

私はなんとなく自分なりのギブの精神で、相手にとって何か嬉しいことを与えられないかなという発想でそんなことをやっています。

この「相手中心」の発想が、結果的に自分にも新しい出会いをもたらしてくれることを何度も体験しました。「自分が何を得られるか」ではなく「相手にとって何ができるか」を考えることで、自然と会話も弾みますし、相手からも信頼されやすくなることを実感しています。

オンラインとオフラインの「種まき」相乗効果

最近とくに実感しているのは、オンラインでの発信とオフラインでの交流が相互に影響し合うということです。

私がホスト側で参加してゲストたちと話すような機会があると、「今回参加した目的は何だったか」「何を見て知ったか」ということを聞くのですが、これって結構マーケティングのリサーチに似ているんですよね。

つまり、どのチャンネルが有効だったのか、ここに来た動機は何だったのか、またその動機に対して、今回開いた会が目的や要望を果たすことができたのか。そういったリサーチの目的もあります。

そして私が驚いたのは、「Xを見て知った」「それを通じて前から興味を持っていた」という人が思った以上に多いということでした。

やっぱりXというプラットフォームは馬鹿にできないというか、それを見て知る人、それを通じて知っていたから興味を持った人というのは思ったよりいるなという印象を持ちました。

これは私にとって重要な気づきで、対外的なコミュニケーションをやっぱり蓄積していかないといけないと思いましたし、ウェブ上にどれだけ種まきしてきているかということも、今回の話とつながってくるのかなと思います。

つまり、オンラインで発信を積み重ねることで、それを見た人がリアルの場で声をかけてくれる。そして、そこからまた新しい関係が生まれる。これは完全に「長期的な種まき思考」の成果だと思います。

以前はオンラインでの発信について「すぐにリアクションが欲しい」「すぐにフォロワーが増えて欲しい」みたいな短期思考になってしまいがちでしたが、実際はコツコツと発信を続けることで、思わぬところで思わぬ人に届いて、それがリアルの場での出会いにつながるということを実感しています。

さいごに

すぐの結果を求めるのではなく、「将来への投資」として交流会を捉えることで、心理的な余裕も生まれますし、結果的により豊かな人間関係を築けるのではないかと思います。

大切なのは、その日その時に何かを得るというよりも、今後の何かのために繋がっておくという長期的な視点を持つことなのかなと思います。

著者情報

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KOTARO TAJIMA

田島 光太郎

Media Planner / Consultant

業界歴8年以上。BtoBマーケティング、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。

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