【2023年】CRMツールおすすめ14選を比較|各ツールのプラン・費用の一覧表を公開
この記事でわかること
- CRMツールの仕組みと基本機能、MAやSFAツールとの関係性
- おすすめのCRMツール5選【導入レビュー付き】
- 失敗しないCRM導入のポイントとツールの選び方
「既存顧客のリピート率を高めたい」「営業活動を改善して、顧客満足度を向上させたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そのような時に活用したいのが、CRMツールです。CRMツールとは、顧客に関する情報を一元的に管理し、顧客との関係を良好にするためのさまざまな機能が備わっているツールです。集約された顧客情報をもとに、顧客一人ひとりに的確なアプローチができます。
CRMツールを活用することで、既存顧客がリピーターやロイヤル顧客に育成するプロセスを確立させることができます。
本記事では、CRMツールとはどのようなツールなのか、基本的な機能やツール選びのポイントを紹介します。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 1ユーザー追加 | リスト数上限 | |
---|---|---|---|---|---|
HubSpot CRM | Starter | 0円 | 2,160円~ | 問い合わせ | 1,000件~ |
Professional | 96,000円~ | 2,000件~ | |||
Enterprise | 432,000円~ | 10,000件~ | |||
Zoho CRM | スタンダード | 0円 | 2,400円 | 2,400円 | 無制限 |
プロフェッショナル | 4,200円 | 4,200円 | |||
エンタープライズ | 6,000円 | 6,000円 | |||
クラウドサービスサスケ | 200,000円 | 50,000円 | 1,000円 | 10,000件ごとに月額変動 | |
WEBCAS CRM | 100,000円 | 25,000円~ | 3,000円 | 5,000件ごとに月額変動 | |
Salesforce Sales Cloud | Essentials | 0円 | 3,000円 | 問い合わせ | |
Professional | 9,600円 | ||||
Enterprise | 19,800円 | ||||
SMILE BS2nd Edition CRM QuickCreator | 問い合わせ | ||||
CRMate | SaaS型 | 問い合わせ | 60,000円~ | 6,000円 | 無制限 |
オンプレミス型 | 問い合わせ | ||||
coorum | ライト | 問い合わせ | 2,500件 | ||
スタンダード | 10,000件 | ||||
エンタープライズ | 50,000件 | ||||
COLLABOS CRM | 100,000円~ | 4,000円~ | 4,000円~ | – | |
アクションリンク | 従量課金 | 550,000円 | 30,000円~ | 問い合わせ | 20,000件~ |
配信し放題 | 5,000件~ | ||||
Visionary | ライト | 100,000円 | 100,000円 | 問い合わせ | 100,000件 |
ASP | 問い合わせ | 問い合わせ | 無制限 | ||
ライセンス | |||||
Geo CRM | スタンダード | 50,000円 | 1,800円 | 9,000円 | 問い合わせ |
プロフェッショナル | 100,000円 | 2,400円 | 12,000円 | ||
F-RevoCRM | 1~10人 | 問い合わせ | 20,000円 | 問い合わせ | |
~25人 | 50,000円 | ||||
~50人 | 100,000円 | ||||
FlexCRM | スタンダード | 無料 | 1,200円 | 1,200円 | 問い合わせ |
プレミアム | 無料 | 2,000円 | 2,000円 | ||
エンタープライズ | 問い合わせ | オープン価格 | 問い合わせ |
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1.CRMツールとは
CRMツールは一言でいうなら顧客情報を管理するためのツールです。顧客と長く付き合うために良好な関係を築くことを目的とした機能を搭載しています。
また、CRMツールを導入することで、顧客の個人情報や購入履歴だけでなく、問い合わせ履歴などのさまざまな情報を一元化することができます。
そもそもCRMは「顧客関係管理」という意味であり、顧客の情報を一元管理するための手段でしかありません。CRMの基盤が構築された先には、顧客との継続的な関係を築くマーケティング施策の実施につながり、LTVの向上、アップセル・クロスセルの受注が期待できるようになります。これをリテンションマーケティングといいます。
リテンションマーケティングは人口減少社会に直面する日本において、国内の新規顧客獲得が従来より難しくなったことや、サブスクリプションやSaaSモデルの誕生により消費者の行動が利用・体験型へとシフトしたことから改めて注目が集まっています。
リピートを増やすために顧客全員に同じ方法でアプローチをしては効率が悪く、反対に顧客が離れてしまうリスクもあります。顧客と良好な関係性を築きたいのであれば、顧客一人ひとりに合わせた施策を講じなければなりません。
CRMツールの導入はリテンションマーケティングを実施するための土台となるのです。
MAツール・SFAツールとの違い
MAツールとSFAツールは、CRMツールと同様に顧客の情報を管理することで売上を向上させることができるツールです。
それぞれの違いは、顧客がどのステップにいるかで利用するツールが異なるという点です。
簡単に説明すると、以下のように分けることができます。
詳細 | 主に利用する部署 | |
---|---|---|
MA | 見込み顧客を案件化 | マーケティング部 |
SFA | 案件化した見込み顧客を商談化 | 営業部 |
CRM | 顧客との関係維持 | CS、ルート営業部 |
MAツールとSFAツールの特徴について、詳しく解説します。
1.MAツール
MAツールは「マーケティングオートメーションツール」を略した言葉で、その名のとおりマーケティング業務の一部を自動化・効率化するためのツールです。主にマーケティング部で利用され、マーケティングで獲得した見込み顧客の育成を担います。
MAツールは、どんな見込み顧客にどんなアプローチをするのかを設定することが可能です。設定をしておくと、見込み顧客の情報を管理しながら見込み顧客の興味・関心に合わせてメールを送信するなどのアクションを自動で行います。
また、見込み顧客の購買意欲が一定以上まで高まっていると判断された場合に、メールで通知を受け取るなどの機能もあります。
CRMツールは「顧客」の管理ツールですが、MAツールは「見込み顧客」の管理が主であることを覚えておきましょう。
求めている機能がCRMではなくMAツールだった、という方は、以下の記事を参考にしてください。
2.SFAツール
SFAツールは「セールスフォースオートメーション」を略した言葉で、日本語では営業支援ツールと言います。案件化した見込み顧客のステータスを管理し、商談・購入につなげることが目的のツールで、主に営業部が利用します。
見込み顧客の情報管理の他に案件管理や商談情報などの情報を一元的に管理することが可能なほか、営業活動のプロセスをデータ化して分析することで、マネージャーから営業担当者へのアドバイスや、戦略の立案をする際にも役立ちます。
SFAツールとCRMツールは機能や役割が共通する部分があり、1ツール2役をもつツールもあります。売上のためには見込み顧客・顧客それぞれのステップに合わせたアプローチが必要ですが、顧客のトスアップをスムーズにするためにも、SFAとの連携ができるCRMを選ぶと良いでしょう。
求めている役割がCRMではなくSFAツールだった、という方は、以下の記事もぜひお読みください。
2.ひと目で分かるCRMツールの比較表
CRMツールの主要サービスについて、初期費用、月額、リスト上限を一覧でわかる比較表でまとめています。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 1ユーザー追加 | リスト数上限 | |
---|---|---|---|---|---|
HubSpot CRM | Starter | 0円 | 2,160円~ | 問い合わせ | 1,000件~ |
Professional | 96,000円~ | 2,000件~ | |||
Enterprise | 432,000円~ | 10,000件~ | |||
Zoho CRM | スタンダード | 0円 | 2,400円 | 2,400円 | 無制限 |
プロフェッショナル | 4,200円 | 4,200円 | |||
エンタープライズ | 6,000円 | 6,000円 | |||
クラウドサービスサスケ | 200,000円 | 50,000円 | 1,000円 | 10,000件ごとに月額変動 | |
WEBCAS CRM | 100,000円 | 25,000円~ | 3,000円 | 5,000件ごとに月額変動 | |
Salesforce Sales Cloud | Essentials | 0円 | 3,000円 | 問い合わせ | |
Professional | 9,600円 | ||||
Enterprise | 19,800円 | ||||
SMILE BS2nd Edition CRM QuickCreator | 問い合わせ | ||||
CRMate | SaaS型 | 問い合わせ | 60,000円~ | 6,000円 | 無制限 |
オンプレミス型 | 問い合わせ | ||||
coorum | ライト | 問い合わせ | 2,500件 | ||
スタンダード | 10,000件 | ||||
エンタープライズ | 50,000件 | ||||
COLLABOS CRM | 100,000円~ | 4,000円~ | 4,000円~ | – | |
アクションリンク | 従量課金 | 550,000円 | 30,000円~ | 問い合わせ | 20,000件~ |
配信し放題 | 5,000件~ | ||||
Visionary | ライト | 100,000円 | 100,000円 | 問い合わせ | 100,000件 |
ASP | 問い合わせ | 問い合わせ | 無制限 | ||
ライセンス | |||||
Geo CRM | スタンダード | 50,000円 | 1,800円 | 9,000円 | 問い合わせ |
プロフェッショナル | 100,000円 | 2,400円 | 12,000円 | ||
F-RevoCRM | 1~10人 | 問い合わせ | 20,000円 | 問い合わせ | |
~25人 | 50,000円 | ||||
~50人 | 100,000円 | ||||
FlexCRM | スタンダード | 無料 | 1,200円 | 1,200円 | 問い合わせ |
プレミアム | 無料 | 2,000円 | 2,000円 | ||
エンタープライズ | 問い合わせ | オープン価格 | 問い合わせ |
※2023年9月時点
3.【導入実績多数】特におすすめのCRMツール7選
まず導入実績の豊富なCRMツールをご紹介します。幅広い業種や企業規模のニーズに対応しており、機能としてはオールラウンドなタイプが多いです。
1. HubSpot CRM
HubSpot CRMは、顧客情報の管理だけでなく、組織の各メンバーの業務で効果を発揮する統合CRMプラットフォームです。マーケティング・営業から、コンテンツ管理、カスタマーサービス、オペレーションに至るまで、さまざまな業務に役立つツールや連携機能を備えています。
また、各領域で無料ツールを利用することができ、無料のセールス/CRMツールでは、チャットボットやレポート作成ダッシュボード、コンタクト管理、リストのセグメンテーション、取引のトラッキング/パイプライン管理などの機能が利用可能です。
2. Zoho CRM
Zoho CRMは、上場企業も含めて国内で1,600アカウント以上の導入実績を突破した国産MAツールです。初期費用10万円+月額費用39,800円からの始めやすい価格と、充実した運用サポート・定期コンサルティングによって、誰でも無理なくMAツールを運用できます。
契約前のヒアリングでは、営業・マーケティングで達成すべき目標設定からList Finderの運用をイメージできるように具体的な施策を提案。運用時に正しくPDCAが回せる方針を策定し、導入後も担当コンサルタントが伴走し、運用が正しくできているかの確認とフォローを定期的に実施します。
3. クラウドサービスサスケ
クラウドサービスサスケは、リードデータマネジメントとリードナーチャリングの施策を行えるマーケティング支援ツールです。商談前の見込み客(リード)の導入意欲を高めることに特化し、1,000社以上の支援と11年間の改善を続けて生まれた90以上の機能を強みとしています。
名刺管理や案件管理(SFA)、API連携、CTI機能などをはじめ、必要な機能を必要な分だけ追加することができ、安価で使いやすいツールを構築可能です。インサイドセールスやテレマーケティング、展示会フォローにおいて、工数をかけずにデータの一元管理と効果的な活用が行えます。
4. WEBCAS CRM
WEBCAS CRMは、大手企業を中心として8,000社以上に導入されているWEBCASシリーズのCRMです。最新の顧客情報をもとに、一人ひとりに最適なコミュニケーションを行います。
顧客データベースの作成、顧客管理、Webフォームの作成、メール配信、Webアンケートなど、CRM基盤の構築に必要な機能が標準搭載されており、オプションでSMS配信やLINE配信、外部システム連携も可能です。
5. Salesforce Sales Cloud
Salesforce Sales Cloudは、世界15万社に選ばれている営業支援を得意とするCRMです。案件を成約に繋げることにフォーカスし、顧客管理だけでなく、案件・商談管理、リード管理、売上予測、マーケティングツールとの連携など、あらゆる営業プロセスで役に立つCRM機能が利用できます。
6. SMILE BS2nd Edition CRM QuickCreator
SMILE BS2nd Edition CRM QuickCreatorは、データベースの知識が無くても、ドラッグ&ドロップの簡単操作でオリジナルのシステムを構築できる、CRMを含む統合パッケージです。データベース上で顧客情報の管理のみならず、見積書や納品書の雛形、契約管理、営業管理など、社内業務を一元管理できるようになります。
7. CRMate
CRMateは、紙や表計算ソフトで管理されている問い合わせ情報や商談情報などを蓄積・情報共有を行えるアプリケーションです。行動計画と実績報告、進捗管理機能で商談情報を詳細に報告、管理することで商談の組織的なフォローに活用もできます。
8. coorum
coorumは、コミュニティ運営を起点に顧客との継続的な接点をもつことで、ロイヤル顧客の育成、LTVの向上を目指すCRMです。コミュニティ内でロイヤリティを向上させ、ファンを育成したり、顧客単位でLTVを分析し、プロモーションの改善に取り組めます。
9. COLLABOS CRM
COLLABOS CRMは、コールセンター業務に特化した、顧客とのメール・通話・内部処理情報が自動的に顧客情報に紐付けられるCRMです。PBXとCTI連携をさせて自動的にポップアップ表示させる機能や、webフォーム・メーラーとの連携機能、オペレーターの稼働率算出機能など、コールセンター業務が効率化できる機能が23種類搭載されています。
10. アクションリンク
アクションリンクは、EC通販に特化したCRMです。導入初月から売り上げアップ平均156%を誇るにもかかわらず、リソースが不足していても、成果につながるマーケティングが展開できます。大手通販カートシステム18製品と連携でき、eコマースのリピーターを増やし、売上の増加に繋げます。
11. Visionary
Visionaryは、必要な機能のみを選定し導入することができる、カスタマイズ性の高いCRMです。顧客情報や購買情報、施策結果などを統合データベースとして一元で管理することができ、すべての情報を踏まえた正確な集計・分析を行うことができます。
12. Geo CRM
Geo CRMは、オフラインの営業活動をオンラインにアップロードし顧客の最新状態を一元化、可視化できる顧客カルテを作成できる、マップを起点としたフィールドナーチャリングCRMです。地図から顧客情報を確認できるエンゲージメントマップ機能により、新規顧客へのアプローチや既存顧客へのフォローの計画を簡単に行うことができます。
13. F-RevoCRM
F-RevoCRMは、スピーディ且つ低コストでシステムの構築・運用を行うことができる、統合型のCRMです。商談、電話、メール、Web問合せ、カスタマーポータルなど、多様化する顧客ニーズに合わせたシステム構築が可能です。CTIシステムとの連携によってコールセンターとしての活用も可能になります。
14. FlexCRM
FlexCRMは、顧客管理、SFA、お客様サポート、マーケティング、業務プロセス管理、ワークフロー、グループウェアなどの7つの基本要素をノーコードで簡単に開発することができる複合型CRMです。初期費用無料、業種別のテンプレートを使って、すぐに運用が開始できます。
4.理解しておくべきCRMツールの主な機能
CRMツールは選ぶツールによって搭載されている機能が異なります。機能ごとにどのようなことができるのかを知っておかなければ、ツール選びが進められません。
CRMツールの主な機能は以下のようなものがあります。
これらの機能で何ができるのかについて解説していきます。
1.顧客管理
まず、基本的にどのCRMツールにも搭載されているのが、顧客情報を一元化して管理する機能です。
CRMツールで管理する顧客情報には、あくまで一例ですが以下のようなものがあります。
- 氏名・住所・メールアドレス・電話番号などの基本情報
- 購買履歴
- 商談内容
- 問い合わせ内容
- 見積もり作成内容
- キャンペーン応募状況
- クーポン取得履歴
これらの情報を取得する場所やツールは異なります。そのため、情報ごとに分けて管理されているというケースも多くあるでしょう。
しかし、情報がまとめられていなければ管理の手間がかかり、情報がまとまっていないことでデータを活かしきれないというリスクがあります。
CRMツールを利用して他のツールと連携させることで、多岐に渡る細かなデータを一元管理することができ、部門間で共有や活用ができるようになるのです。
- 同じ情報をさまざまな管理表に入力しなければならない
- バラバラに管理されていているため、情報を活かしきれていない
2.マーケティング支援
CRMツールは、前述したような顧客情報を一括で管理することで、マーケティング支援に活用できる機能があります。
例えば、顧客の行動をスコアリングして商品購買の確度を数値化したり、顧客ごとに適切な施策をレコメンドするAI機能を活用したりすることができます。
また、最近ではCRMツールの情報によって会員ランクを変動させている企業もあります。
- 顧客が購買に至るまでのどのステージにいるのかがわからず、同じアプローチしかできていない
- どのタイミングで顧客に対して一押しすればいいかがわからない
3.顧客分析
CRMツールでは顧客情報を蓄積していくことができますが、ただデータを溜め込むだけでは売り上げアップの効果は期待できません。
蓄積されたデータを分析してマーケティング活動に活かさなければ、データを活用できているとは言えないからです。
CRMツールで顧客情報の分析を行うと、顧客の購買傾向や、購買に至りやすい営業方法などが分かります。
また、分析を行うことで自社の課題が見えることもあるため、PDCAサイクルを回すためにも分析機能は必要です。
CRMツールを利用すると、リアルタイムな分析データを見ることができるため、マネージャーや経営層もタイムリーで的確な判断を下しやすくなるでしょう。
- マーケティングに必要な分析が正確にできていない
- どのような営業プロセスで購買に至りやすいかを分析したい
- 営業活動を改善したい
4.問い合わせ管理
商品やサービスをリピートしてもらう上で、カスタマーサポートは非常に重要です。
購入した商品やサービスに関して問い合わせを行った際に、期待以上の対応であれば信頼ができる企業だというイメージを持ってもらうことができます。反対におざなりな対応をすれば、「もうこの企業の商品やサービスは購入しない」と思われる可能性もあります。
CRMツールでは、問い合わせの内容も一元管理できるため、問い合わせ内容のデータを蓄積することで、カスタマーサポートの質を向上していくことができます。
そうすることで、相談時に窓口をたらい回しにしたり、解決までに時間がかかりすぎるなどの問題を解消できるでしょう。
- カスタマーサポートの品質を改善したい
- 問い合わせから問題解決までに時間がかかり、顧客から不満の声が上がるケースがある
5.メール配信
CRMツールにはメール配信機能があり、イベント情報やキャンペーン情報などの一斉配信や、条件に合致する顧客にのみメールを配信することも可能です。
他にも、以下のようなメールを送ることができます。
- 商談状況に応じたメールの予約配信
- 特定のアクションを行った顧客に自動でメール配信
- 商品やサービス購入後のフォローメール
このようにさまざまなメールを使い分けることで、顧客ごとに適切な情報をタイムリーに発信することが可能です。
- 顧客ごとに合わせた内容のメールを配信したい
- メール配信に取られる時間が多い
6.フォーム作成
CRMツールでは、顧客情報を取得するための以下のようなさまざまなフォームの作成ができます。
- 資料請求フォーム
- セミナーなどの申し込みフォーム
- アンケートフォーム
専門知識が不要で、誰でも簡単にフォーム作成・情報分析が可能です。
- Webサイトにフォームを設置したい
- アンケートを定期的に実施したい
5.目的で選ぶ!CRMツールの3つのタイプ
機能を見て分かる通り、CRMツールは営業・マーケティング・カスタマーサポートに関連するツールです。選ぶツールによって何に特化したツールかが異なるため、CRMツールのタイプを見極めて正しいツール選びをしましょう。
CRMツールのタイプを以下の3つに分けて、特徴を解説します。
- 営業サポートタイプ
- マーケティングサポートタイプ
- コールセンタータイプ
1.営業サポートタイプ
営業活動のサポートがメインとなるCRMツールは、顧客の情報以外に営業活動に役立つ以下のような情報も管理できます。
- 案件管理
- 商談履歴
- 訪問スケジュール管理
- 売上予測・売上実績データ
- 日報管理
このような売上に直結する情報をリアルタイムで追えるという特徴があるため、状況に合わせたタイムリーな戦略の立案が可能です。
また、購買に至りやすい流れや失注しやすい傾向を分析できるため、営業や商談方法の改善にも役立つでしょう。
2.マーケティングサポートタイプ
マーケティングサポートタイプのCRMツールは、
- メール配信
- アンケート配布
- SNSの発信管理
のような手間のかかるマーケティング業務を自動化してサポートします。
マーケティングに特化した以下のような機能を搭載しています。
- メール自動配信設定機能
- フォーム作成機能
- イベント集客管理機能
- SNS管理機能
事前にマーケティングサポートタイプのCRMツールを使用して顧客との信頼関係を築いておくことで、その後の営業担当者によるセールス活動をスムーズにし、コンバージョン率を高められるでしょう。
3.コールセンタータイプ
顧客からの問い合わせ対応などのサポート情報を一元管理できるコールセンタータイプのCRMツールもあります。
このタイプのCRMツールでは、顧客の基本情報の他に以下のような情報を一元管理できます。
- 購入履歴
- 商品やサービスを知ったきっかけ
- 紹介履歴
- 通話履歴
- 対応履歴
- アンケート回答
これらの情報を収集することで、ロイヤリティの向上・継続や、顧客がリピート購入するタイミングなどを分析できます。
6.導入検討の参考に!CRMツール導入のメリット
「いろいろなツールがあることはわかったけど、CRMツールを使うメリットってそもそもどんなものがあるの?」
このように、CRMツールの導入がまだ検討段階でメリットがよくわからないという人もいるでしょう。そこで、導入を検討しやすいようにメリットをまとめてみました。
CRMツールを導入するメリットには以下のようなものがあります。
- 顧客情報を一元化・共有できる
- 顧客満足度を向上させることができる
- 部署間でリアルタイムでの情報共有が可能になる
- PDCAサイクルを回して改善することができる
これらのメリットについて、ひとつずつ解説していきます。
顧客情報を一元化できる
ここまで何度かお伝えしましたが、CRMツールの基本は顧客情報を一元管理できることです。顧客の情報から営業のプロセスまでさまざまな情報を集約することが可能です。
情報を一元化することでデータを探す手間がなくなるだけでなく、さまざまなデータ分析が可能になります。例えば、営業プロセスごとに分析することで、現状の営業活動の強みや弱みを把握することができるようになり、改善することができます。それを繰り返していくことで、営業部門全体の底上げが可能になるのです。
顧客満足度を向上させることができる
CRMツールを導入して顧客情報を一元管理することで、顧客の満足度も高めることができます。
例えば、BtoBであれば顧客からの問い合わせに対して担当者が不在でも即座に対応できたり、BtoCであれば顧客が求めている情報を的確なタイミングで届けたりすることができるようになります。
CRMツールで顧客を深く理解してアプローチすることで、顧客ロイヤルティを向上させることができるのです。
部署間でリアルタイムでの情報共有が可能になる
CRMツールに集約された情報はリアルタイムで全員に共有されます。そのため、常に最新の情報をチーム・部門で共有できるのです。
マーケティング活動では、受注確度の高い顧客のデータを分析してマーケティング活動に活かしたり、休眠顧客やフォローが必要な顧客に的確なアプローチができます。
営業活動では、個々の顧客に対して最新の情報をもとにした細やかな対応が可能になります。クレームが入った場合も、すぐにクレーム内容を確認することができるため、フォローすることができます。
カスタマーサポートであれば、問い合わせをしてきた顧客の情報を瞬時に確かめることができ、適切な対応により安心感や信頼感を持ってもらうことができるでしょう。
PDCAサイクルを回して改善することができる
CRMツールに蓄積されたデータや、そのデータの分析結果を活用すれば、PDCAサイクルが回しやすくなります。さまざまなデータを確認できることで課題が明確になるため、効果的な戦略立案が可能になるでしょう。
7.CRMツール導入前に留意するポイント
ここまで読んでいただいてCRMツールの導入を検討している方は、導入前に留意しておきたい以下のポイントを理解しておきましょう。
- 効果を実感できるまで時間がかかる
- ツール選びに失敗すると社内で定着しない恐れがある
これらの点について詳しく解説していきます。
効果を実感できるまで時間がかかるケースも
CRMツールは、企業や扱っているサービスによってすぐに成果が出ることもあれば、なかなか効果が表れないこともあります。すぐに結果が出ないからといってツールの使用を中断・放置せず、長い目線で継続して利用し、改善を重ねていきましょう。
ツール選びに失敗すると社内で定着しない恐れがある
多くの人が「使いにくい」と感じるようなツールを選んでしまうと、社内で定着せずに正確な情報の共有や分析ができなくなる可能性があります。特に操作感はITツールに慣れていない人も使う可能性があるため、どのような人でも扱えるものを選ばなくてはなりません。
8.ツール選定を成功させる!CRMツールの選び方
CRMツールは先に紹介した通り多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
多くのツールの中から、自社に合うツールを選ぶ場合は以下のポイントを確認してください。
- 機能が自社に合うか
- 操作性に優れているか
- サポートやセキュリティが充実しているか
- 連携機能があるか
では、これらの選定ポイントについて解説していきます。
1.機能が自社の目的に合うか
CRMツールを選ぶ前に、ツールを導入してどのような課題を解決したいのか、導入目的を明確にしておきましょう。導入目的がはっきりしていれば、必要な機能・不要な機能もわかります。
目的に合う機能を搭載したCRMツールをピックアップするところから始めましょう。
2.操作性に優れているか
機能が自社に合うものを搭載していても、前述した通り操作性が悪ければ社内で定着しない可能性があります。
無料期間やデモ体験があるツールもあるので、実際に入力などの操作を行う人に触ってみてもらい、使用感を確かめて選ぶのがおすすめです。
3.サポートやセキュリティが充分か
CRMツールの設定や操作など、不明な点がある場合にはサポートを利用することになります。しかし、サポートが電話のみで繋がりにくければ、すぐに知りたい情報を得られない可能性があります。
サポートの種類や繋がりやすさなどを事前に確認しておきましょう。
また、ツールで管理している顧客情報を漏えいさせないためには、セキュリティも重要です。どのようなセキュリティ体制なのかを問い合わせし、社内の情報システム部などの詳しい部署に問題がないか確認しましょう。
4.連携機能があるか
既存のツールや、今後導入予定のツールと連携できるかも重要です。既存のツールと連携できれば、改めて情報を入力し直す手間を省くことができ、スムーズに運用を開始できます。
今後MAツールやSFAツールなど、他のツールも導入する予定がある場合も、幅広いツールと連携できるものを選ぶのがおすすめです。
9.BtoB向け・BtoC向けCRMツールの違い
CRMツールには、BtoB向けとBtoC向けのものがありますが、明確に定義されているわけではありません。それぞれの違いとして挙げられるのが、一元管理できるリードの数です。
BtoCはBtoBよりも当然リード数が多くなるため、10万件以上を管理できるようになっています。
また、BtoBとBtoCでは購買プロセスや施策も異なります。管理できるリード数だけでなく、自社の商品やサービスの購買プロセスに合わせて必要な機能を確認し、CRMツールを選びましょう。
10.無料のCRMツールはある?
無料で利用できるCRMツールはあります。しかし、無料ツールの場合は、おすすめで紹介したHubSpot CRMのように機能が制限されています。
CRMツールの使用感を確かめるのであれば問題ありませんが、実際に運用して成果を出したい場合には、無料ツールの機能では足りません。
無料で使用できるツールが少ないからこそ、自社にあった最適なツールを選びたいものです。そこで活用したいのが、実名制のレビューサイト「ミナオシ」です。
CRMツールに限らず、様々なマーケティングツールに精通したレビュアーからの評価が見られるため、自社にマッチしたツール選びに役立つはずです。
CRMツールで顧客満足度を向上させたい・業務を効率化したい場合は、無料ツール・無料期間・体験デモで使用感を確かめ、改めて有料プランを申し込むといいでしょう。
まとめ|顧客との関係維持や顧客育成を行いたいならCRMツールを
CRMツールは顧客情報を管理し、顧客と良好な関係を築くことを目的とした機能を搭載したツールです。
MAツールやSFAツールとは次のような違いがあります。
- MAツール:見込み顧客を獲得するためのツール
- SFAツール:見込み顧客を顧客化するためのツール
- SRMツール:顧客と良好な関係を築くためのツール
CRMツールには以下のような機能があります。
選ぶツールによって搭載されている機能が異なるので、機能ごとにどのようなことができるのかを理解しておきましょう。
また、CRMツールは3タイプに分類できます。
- 営業サポートタイプ
- マーケティングサポートタイプ
- コールセンタータイプ
ツールを選ぶ際には、次のようなポイントを確認しながら導入目的に合うタイプを選んでください。
- 機能が自社に合うか
- 操作性に優れているか
- サポートやセキュリティが充実しているか
- 連携機能があるか
BtoB向け、BtoC向けでも分けられますので、管理できるリード数にも注意して選んでください。
よくある質問とその回答
おすすめのCRMツールを教えてください。
特に導入実績の豊富なCRMツールとして、下記5サービスが挙げられます。
- サスケLead
- Zoho CRM
- HubSpot CRM
- WEBCAS CRM
- Intercom
以上は、どれも顧客管理やメール配信、フォーム作成などの基本機能を搭載し、無料版デモも体験可能です。各CRMツールの特徴や価格などの詳細、および全31製品の比較表は「多くの企業に利用されている特におすすめなCRMツール7選」からご覧ください。
CRMツールとは、どのようなことができるツールですか?
CRMツールは、顧客と良好な関係を築くことを目的とし、以下のような機能を搭載したツールです。顧客の個人情報・購入履歴・問い合わせ履歴などのさまざまな情報を一元管理できます。
- 顧客管理
- マーケティング支援
- 顧客分析
- 問い合わせ管理
- メール配信
- フォーム作成
ツールによって搭載される機能は異なるので、機能について理解し自社の目的に合うものを選ぶことが重要です。詳しくは「理解しておくべきCRMツールの主な機能」をご覧ください。
CRMツールはどのような基準で選定すればいいですか?
多くのCRMツールの中から、自社に合うものを選定する場合、以下のポイントを確認しましょう。
- 機能が自社に合うか
- 操作性に優れているか
- サポートやセキュリティが充実しているか
- 連携機能があるか
自社の目的に合う機能が搭載されたツールを選び、操作性を確認して絞り込みましょう。さらにサポートやセキュリティ、連携機能を確認することでツール選定をスムーズに行うことができるでしょう。詳しくは「ツール選定を成功させる!CRMツールの選び方」をご覧ください。
データ戦略の立案や施策実行の課題は、データ活用のプロにご相談ください
データを適切に取り扱えるようになれば、自社の課題や顧客のニーズを細かく把握できるようになり、施策の大幅な改善が可能です。ひいては、売り上げ向上や不要なコストの削減が期待できます。しかし、実施に際して、さまざまな課題に直面してしまい、失敗に終わることが少なくありません。
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