SEO対策事例9選|成功企業から学ぶ実践ポイントと戦略を解説
この記事でわかること
「SEO対策にこれから取り組みたいものの、社内に知見がない」「SEO対策に取り組んでいるものの、思ったような成果が出せていない」
このようにSEO対策に関してお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SEO対策で成功するにはどうすればいいのかを知るためには、「成功事例」が役立ちます。事例を見ることで、以下のようなことがわかるからです。
- どのような課題を抱えているか
- 解決のためにどのような取り組みをしたか
- その結果、どのような成果が出たか
また、成功事例を複数見ることで、SEO対策で成功するポイントも見えてきます。
本記事は、SEO対策で成功した企業の事例を9つ紹介しています。また、事例から学ぶSEO対策成功のポイントや、弊社が過去に実行し、成果が出た施策の解説もしています。
これからSEO対策に取り組みたい、SEO対策に取り組んでいるものの成果が出ていないという方は、ぜひ最後までお読みください。
SEO対策の成功事例9選
さっそく、SEO対策を実施し、成功した企業の事例を見ていきましょう。企業ごとにどのような課題があり、それに対してどのような施策を行ったのかに注目してお読みください。
事例1.広告依存から脱却し、年間1.5億円以上の売上に繋がるメディアに成長

| 課題・目的 | 広告CPAの高騰に伴い、オーガニックでの集客を強化する必要があった |
|---|---|
| 実施施策 | ・コンテンツマーケティングを実施していくチームを構成 |
| 成果 | ・広告費を最大で当初の1/10程度まで削減 |
株式会社ライフテックスは、アンテナ・空調設備工事事業を展開する会社です。同社は、リスティング広告を中心とした集客施策を実施していましたが、CPAの高騰を背景にコンテンツマーケティング施策に注力し始めました。
しかし当初は、外部のライターを交えてコンテンツ制作を進めてたものの、一向に成果が上がらなかったため、オウンドメディア運営の基盤となる制作チームの体制から見直すことに。
施策を実施していくにあたり、
- オウンドメディアの戦略設計
- KPIの設定
- 効果的なコンテンツの制作方法
- データに基づいた意思決定を行う「データドリブン」の重要性
を学びながら、コンテンツ制作などを進めていきました。
また、購買に近い地域コンテンツでコンバージョンを獲得していくことが重要と考え、スモールキーワードの記事も制作し、2年間で400本以上のコンテンツを公開。コンテンツを地道に増やしていった結果、ドメインパワーも強まり、お役立ちコンテンツなどを公開した際にも上位表示されやすくなりました。
開始から4ヶ月ほどで、検索経由でのリード獲得数・売上共に昨年比140%を記録。2022年5月は月間コンバージョン250件でしたが、1年後の2023年5月時点では月間約1,000件に。
また、CPAが高騰していたWeb広告からオウンドメディアに切り替えたことにより、広告費の大幅な削減にも成功。未経験者を含めた3人で、年間1.5億円以上もの売上に繋がるオウンドメディアを運営できるようになりました。
事例2.半年で1位表示のキーワードが0→30件へと増加し、60件のアポイント創出に成功
| 課題・目的 | 企業成長のためにインバウンドでのリード獲得基盤を構築する必要があった |
|---|---|
| 実施施策 | ・コンテンツ制作の行動量を徹底 |
| 成果 | ・平均掲載順位が45位から21位に上昇 |
株式会社Kaizen Platformは、顧客体験DXを掲げ、Webサイト改善や動画広告の効果改善など、デジタル領域における様々な顧客体験向上を支援する会社です。
同社は、アウトバウンド営業や社内外のリファラルによる案件獲得が中心でしたが、今後の企業成長のためにもインバウンドでのリード獲得基盤の構築が必須でした。そこで、インバウンド体制の構築を目的とし、SEO領域を中心としたコンテンツマーケティングを実施しました。
コンテンツを発信していくためのメディア構築や体制づくりなどを含め、ゼロから基盤構築をスタート。まずは、獲得すべきキーワードの定義を行いました。そのうえで、コンテンツ制作の行動量を徹底し、狙ったキーワードでの検索上位表示の実現を推し進めていきました。
結果として、ゼロだった検索起因の商談を新たに創出し、1位表示のキーワードも0件から30件へと増加。検索きっかけで獲得したリードから半年で60件超のアポを創出し、現時点で20件以上が商談化に成功しています。
事例3.売上に貢献する商材を定め、1年で流入数3倍・コンバージョン数5倍に成長
| 課題・目的 | イベント出展や事例広告で新規リードを獲得していたが、コロナ禍をきっかけにデジタルを活用したプロモーション活動を本格始動したため、オーガニック検索からの流入を増やす必要があった |
|---|---|
| 実施施策 | ・目標から逆算し戦略を設計 |
| 成果 | ・約1年で法人サイトへの流入数が3倍に増加 |
パーソルホールディングス株式会社は人材派遣サービス、転職サービス、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを提供する会社です。
同社はもともと、イベント出展や事例広告の出稿中心に新規リードを創出していましたが、コロナ禍をきっかけにデジタルを活用したプロモーション活動を本格始動することになり、オーガニック検索からの流入を増やすべく、コンテンツマーケティングの強化に取り組みはじめました。
しかし、コンテンツを量産して流入数は伸ばせたものの、その後の成果に繋げるためのノウハウを持つメンバーがチームにおらず、事業に直結する成果が獲得できないという課題がありました。
状況を改善すべく、売上につながるコンタクトを獲得するためには、どのようなコンテンツが必要になるかを逆算し戦略を設計。
現状のコンタクト獲得状況や、SEOのポテンシャルを加味しながら優先度を定め、注力すべき商材やキーワードを絞り込んでいきました。
つまり、より売上に貢献する商材を定め、商談や受注につながるキーワードを定義し、その分野で勝ち切ることに集中したのです。
コンテンツ制作の際には、その領域に関するグループ会社のメンバーにヒアリングや監修を依頼し「パーソルグループだからこそ出せるコンテンツ」を制作しました。
結果として、プロジェクト開始から約1年で法人サイトへの流入数は3倍に増加。コンバージョン数は取り組み前の5倍以上、月200件発生するまで成長しました。
また、この実績により社内でのコンテンツSEOに対しての評価が大きく変わりました。広告やイベント施策と比較した際に、オーガニック検索経由での問い合わせ数は1割程度でしたが、今後数年でオーガニックからの獲得割合を半分程度まで上げていく方針に転換するほど、経営戦略にも大きなインパクトを与えました。
事例4.CTA施策と新規記事制作により、半年でリード創出が50倍に増加

| 課題・目的 | インバウンドでコンバージョン獲得を目的とし、流入数の確保や上位表示はできていたものの、そこから成果に繋げるための導線を引く必要があった |
|---|---|
| 実施施策 | ・CTA設置 |
| 成果 | ・初月で目標だった80件のコンバージョン獲得 |
株式会社SAKIYOMIは、Instagramの運用代行やコンサル、運用支援ツールの提供をする会社です。
同社は、将来的にオウンドメディアを軸にインバウンドでコンバージョン獲得できる体制を目指し、3か月で100記事ほどのコンテンツを制作しました。しかし、そこからある程度の流入はあるものの、想定したような成果につながらないという課題があったため、弊社にご相談をいただきました。
同社のオウンドメディアは、ある程度の流入の確保ができていたこと、またそれに連動する形で検索の上位表示が獲得できていた背景から、課題は「成果に結びつけるための導線がないこと」と判断。コンバージョンを重視することを提案し、CTA改善施策を実施しました。
CTA改善の次は、新規コンテンツ制作の制作を進めながら、コンバージョン実績のある記事の順位を上げるためのメンテナンスも実施。
結果、最初の半年で80件のコンバージョンを獲得しようと社内で決定していたものの、取り組み初月で達成。リード創出は月10件から500件増加し、そのうち安定して月間40〜50件のアポ獲得ができるようになりました。
また、月5件はオウンドメディアから安定して受注でき、取り組み以前の3倍になりました。オウンドメディアからは受注確度の高いリードを獲得できるようになったことで受注率が上がり、結果として営業効率も改善されたのです。
広告費もピーク時と比較して、およそ50%まで縮小できました。
既にある程度トラフィックが取れているメディアでは、CTA改善といった導線設計だけでも成果が出ることがあるということがよくわかる事例です。
事例5.年間数万件の法人リードを獲得するメディアに成長し、インバウンドカルチャーへとシフト

| 課題・目的 | 自社サービスの集客基盤としてオウンドメディアを立ち上げたが、オウンドメディア経由でリード獲得に結びついていないという課題を抱えていた |
|---|---|
| 実施施策 | ・外部パートナーへ依頼 |
| 成果 | ・5年で年間数万件の法人リードを獲得できるメディアへと成長 |
株式会社ネオキャリアは、採用支援から人材サービス、またHR Techサービスに至るまで、30を越える事業を展開している会社です。同社は2016年にHR Techサービスの「jinjer」の集客基盤として「HR NOTE」というオウンドメディアを立ち上げました。
もともと同社はテレアポ文化が根強く、オウンドメディアの知見が十分でないことから、オウンドメディア経由でリード獲得に結びついていないという課題を抱えていました。そこで、「リード数を最大化し、着実に成約に繋げること」を目的とし、弊社にご相談いただきオウンドメディアに力を入れていきました。
具体的には、ターゲットユーザーである人事担当者を効率的に集客するべく、課題解決軸でコンテンツSEOを拡充。はじめのうちは「毎日1本記事を作成する」というミッションを掲げ、愚直に運用し続けました。その成果として、1年後には単月100件のリードを獲得するまでに成長しました。
さらに「HR NOTE」をほかのサービスにも横展開することで全体のリード数を増やし、SFA(営業支援システム)で営業との連携を強化することで受注率を高めるなどの施策を重ね、オウンドメディアの成果を積み上げていきました。
ミッションを明確にして愚直に取り組み続けた結果、運用から5年で年間数万件の法人リードを獲得できるメディアへと成長。アウトバウンド中心だった同社がインバウンドカルチャーへとシフトしつつあり、今では全社的にインバウンドに力を入れるようになりました。
事例6.CTAやフォーム最適化、コンテンツのリライトにより3ヶ月で目標を達成、半年で倍の相談数を創出
| 課題・目的 |
・SEOの知見・ノウハウを持った担当者が不在となりシステム開発事業のお問い合わせ数が減少 |
|---|---|
| 実施施策 |
・オウンドメディア戦略の再設計 |
| 成果 |
・取り組み開始3ヶ月後に毎月20件のお問い合わせ獲得という目標を達成 |
株式会社LIGは、Webサイト制作やクリエイター向けスクール運営、企業向けのシステム開発事業を手掛ける会社です。同社は2007年の創業当初より「LIGブログ」によるオウンドメディア施策を中心にマーケティングに取り組んできましたが、SEOの知見・ノウハウを持った担当者が不在となったことをきっかけに、システム開発事業のお問い合わせ数が減少するリスクが生じました。
そこで、システム開発事業のお問い合わせ数向上とインハウスマーケティング部の立て直しを目的として弊社にご相談いただき、コンテンツSEO改善プロジェクトを開始しました。
オウンドメディア戦略の再設計から着手し、営業担当へのヒアリングや問い合わせログの分析を通じてユーザー理解を深めました。
その上で、システム開発事業に特化したCTAや問い合わせフォームの改善、記事の制作フローの見直しなどを実施。週次でパフォーマンス分析を行いながら継続的な改善を重ねました。
その結果、取り組み開始から3ヶ月後には毎月20件の問い合わせ獲得という目標を達成。その後も月によって波はあるものの、平均して目標の120%程度で達成し続けています。特に「LIGブログ」経由の問い合わせは、以前の毎月3件から10件と3倍以上に増加しました。
事例7.サービス潜在層の獲得を強化し、2,000万円相当の広告換算価値の創出に貢献
| 課題・目的 | 特定ページへの送客の最大化 |
|---|---|
| 実施施策 | ・戦略的に見込み客を集客するべく、キーワードを明確に定め、コンテンツを徹底的に作り込んだ |
| 成果 | ・主要キーワードで上位表示達成 |
A社は、潜在顧客の獲得チャネルとしてオウンドメディアを運用し、数百ものコンテンツを保有していましたが、PVは獲得できているものの顧客の獲得には結びついていないという課題がありました。
そこで、顧客獲得に必要なサービスサイトの経路を定義し、オウンドメディアの運用を「特定ページへの送客を最大化する」ことに方針を転換。まずは、運用体制やスキームを構築し、安定的にコンテンツを供給できる状態を作り上げました。
そのうえで、戦略的に見込み客を集客すべくキーワードを明確に定め、コンテンツを徹底的に作り込み、主要キーワードで軒並み上位表示させることに成功。
その結果、オウンドメディア経由のコンバージョンが運用1年で0から100件弱まで伸び、当初定めていたストレッチ目標を上回る成果を挙げました。広告換算価値として2,000万円程度を見込んでおり、昨対比でも203%の成長となりました。
事例8.インハウス化支援で収益化を加速させる体制基盤を構築
| 課題・目的 | メディアの収益最大化 |
|---|---|
| 実施施策 | ・外部パートナーへ依頼 |
| 成果 | ・半年足らずで運営メンバーは1名から4名へ増員 |
C社は、メディアの収益を最大化したいというミッションがあったものの、オウンドメディア運用やマネタイズ戦略のノウハウが不足しているという課題がありました。
そこで、弊社にご相談いただき、まずはメディアの収益最大化に向けたプロセスや、ロジックの落とし込みを実施。そのうえで、検索流入を軸としたキーワード設計・コンテンツ設計を行ないました。
また、外部に頼らず編集部のメンバーで自走できるよう、設計や運用のためのレクチャーやフィードバックを実施。定例ミーティングにて、
- 進捗の振り返り
- タスクの確認
- 次回タスクとして宿題を渡す
という流れを繰り返しました。
その結果、半年足らずで運営メンバーは1名から4名へ増員。立ち上げ初期のため、収益よりも「やるべきアクションをどれだけこなせたか」という行動量を指標として設定し、ユーザー起点で考える意識付けや、戦略的な運用ができる体制の基盤を構築できました。
事例9.PDCAを高速で回し、わずか5ヶ月でPV数が10倍へと成長
| 課題・目的 | PV数最大化 |
|---|---|
| 実施施策 | ・外部パートナーへ依頼 |
| 成果 | ・5ヶ月間という短期間でオウンドメディアのPV数を当初の10万PVから、目標としていた100万PVに到達 |
D社は、メディアのPV数を最大化するためのノウハウや実績がないという課題を抱えていたため、弊社にご相談いただきました。
まずは、現状の分析を実施し、目標とするPV数を達成するためのマイルストーンを設定。ミッション達成に向けたKPIの設計と各メンバーの役割を定義し、セッション・サイト内回遊の改善施策を立案・実施しました。
また、週次で数値状況を共有するとともに、実行した施策の振り返りを行い、次の改善施策の立案〜実行のフローを繰り返し実行。
その結果、5ヶ月間という短期間でオウンドメディアのPV数を当初の10万PVから、目標としていた100万PVに到達。また、弊社がプロジェクトから離脱した後でも、同社の編集部が自走できるように、PDCAサイクルを回せるスキルセットや体制を構築しました。
成功事例から学ぶSEO対策成功のポイント
ここまで、SEO対策の成功事例を紹介してきましたが、これらの企業の取り組みの中で実際に行われていた成功のポイントについて見てみましょう。
-
目的から成果を定義する
-
目的に沿った戦略設計(キーワード設計)を行う
キーワードの獲得状況に合わせたアプローチを取る
どれだけ読者に価値を提供できるかで考える
中長期で時間をかけながら成長させる前提で取り組む
では、これらのポイントを順に解説していきます。
目的から成果を定義する
まず、SEO対策に取り組む前に重要なのが、目的から成果を定義することです。SEO対策をしてオーガニック検索経由で集客できたとしても、そこから売上拡大・お問い合わせの獲得・採用課題の解決といった最終的な目的が達成できなければ意味がありません。
そのため、「何のためにSEO対策をやるか」といった目的を明確にし、その目的に対してどのような状態になれば「達成した」と言えるのかを考える必要があります。
たとえば、BtoBで売上拡大が目的であれば、「お問い合わせ数」や「資料請求数」などのリードの総数が指標となります。また、採用課題の解決であれば、エントリー数などが成果になるでしょう。
目的に沿った戦略設計(キーワード設計)を行う
目標達成のために取るべきキーワードを絞り込みキーワード設計を行うことは、SEOにおいて戦略設計とほぼ同義であるといえます。
狙いたいキーワードや成果に繋げたい商材などが多岐にわたるという企業もあるでしょう。しかし、それらすべてで成果を出そうとしても、予算やリソースは限られているため、すべてが中途半端になってしまいます。
まずは戦う領域を絞り込み、その範囲で集中的にアクションを積み重ねてください。そうして、小さな勝利を確実に取りに行くことが大切です。
たとえば、事例で紹介したパーソルホールディングス株式会社の場合、まず領域自体がグループ全体で200ほどあったため、そこを市場ニーズや優位性などから最もインパクトが出る3つの領域に絞り込むことから始めました。
さらにそこから、注力すべきキーワードの絞り込みを行っています。
いくつも領域がある場合、先にそれを絞っておかなければ、キーワードが決められません。そのため、二段階に分けた絞り込みをして、キーワードを決定しています。
弊社THE MOLTSではキーワード設計を行う際に、ペルソナを設定してそれを基にカスタマージャーニーマップを作成します。カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが自社製品・サービスの購入や登録といった意思決定に至るまでのプロセス(旅)をまとめて可視化したものです。

それぞれのフェーズでユーザーが検索するであろうキーワードを洗い出し、コンバージョンに繋がりそうなキーワードを注力キーワードとして設定するといったことを行うケースが多くあります。
どの領域で戦うと最もインパクトが出るのかを検討し、目的に合わせて注力すべきキーワードを絞り込みましょう。
キーワードの獲得状況に合わせたアプローチを取る
検索上位を獲得すべきキーワードを決定したら、キーワードの獲得状況を整理し、それに合わせたアプローチを行いましょう。
弊社THE MOLTSが数多くの企業の支援をさせていただく中で、お取組み前の現状には以下のようなパターンが多くありました。
- そもそも対象ページがない
- 対象ページはあるが順位が取れていない、または順位が取れているクエリが違う
- 対象ページがあり、既に順位が取れている
このような現状によって、当然戦い方は変わります。なぜそのような状況になっているのか、現状では何が足りないのかによって、やるべきことが変わるからです。
たとえば、パターン1はパーソルホールディングス株式会社の事例に当てはまります。同社は「売上につながるコンタクトを獲得する」という目的があり、そのためにはどのようなコンテンツが必要になるかを逆算してキーワードを決定しました。
そのキーワードを狙うための記事コンテンツがなかったため、新規作成から取り組みました。
パターン2は、株式会社ライフテックスの例などが当てはまるでしょう。外部ライターによって記事を制作したものの、成果が出ていませんでした。狙いたいキーワードに対するコンテンツはすでにあったため、メンテナンスから取り組みました。
パターン3は、株式会社SAKIYOMIが非常にわかりやすい例です。対象ページがあり、順位もすでに取れているのであれば、そもそも取り組むべきはSEOではなく、成果につなげる導線設計です。
成果を得たいキーワードに対し、対象ページがないのであれば、まずは新規フェーズとしてコンテンツを徹底的に作ることが重要です。一方で、対象ページが既にあるのであれば、メンテナンスフェーズとして記事をメンテナンスするなどの取り組みが考えられます。
またパターン2は、リソースがない・知識がないといったことが、成果が出ない要因であることもあります。そのような場合は、外部パートナーをアサインすることも検討しましょう。
どれだけ読者に価値を提供できるかで考える
外部ライターに記事を依頼すると多くの企業は「文字単価」を基準に発注することがあります。しかし、この考え方には根本的な問題があります。なぜなら、文字数だけでコンテンツの価値を測ることはできないからです。
本質的なSEO対策において重要なのは、検索意図に応える情報の質や独自性です。単に「何文字書いたか」ではなく「どれだけ読者に価値を提供できるか」が成果を左右します。文字単価ベースでの発注は、執筆者に「とにかく文字数を稼ぐ」インセンティブを与えてしまい、結果として冗長で内容の薄いコンテンツが生まれやすくなるのです。
効果的なSEOコンテンツ制作のためには、「読者にとっての価値」「独自の視点や情報」「検索意図への的確な応答」といった質的側面を重視した発注基準を設けることが大切です。自社の目標達成に本当に貢献するコンテンツは、単なる文字量ではなく、その内容の質によって決まるということを忘れないようにしましょう。
中長期で時間をかけながら成長させる前提で取り組む
Web上には無数の記事があり、多くの企業がSEO対策に取り組んでいるため、検索結果で上位を取ることは簡単に達成できるものではありません。
そのため、検索上位を獲得するには「記事を一度作成して終わり」ではなく、定期的に効果を測定しながら、メンテナンスなどの必要なアクションを愚直に繰り返すことが重要です。そうすることで、時間をかけて記事コンテンツやサイトそのものを成長させていきます。
また、公開してすぐに1位を達成できたとしても、競合がさらに質の高い記事を作れば順位が下落する可能性もあります。成果から逆算した戦略を設計したうえで、しっかりと計測をおこないながら記事コンテンツをより良いものにしていきましょう。
コンテンツの作成方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
過去に実行し成果が出た施策
SEO対策の成功のポイントを解説しましたが、ここから具体的に弊社が過去に実施し、成果が出た施策を紹介していきます。
- 自分たちだからこそ出せるコンテンツにこだわる
- 監修者情報を徹底する
- 成果に繋がりやすいコンテンツからCTAをフルカスタマイズする
では、詳しく解説していきます。
自分たちだからこそ出せるコンテンツにこだわる
記事を制作する際に、上位記事をまねるだけではただの二番煎じとなってしまいます。それでは上位表示を狙うのは難しいでしょう。
上位表示されている記事には、ユーザーが知りたいことが含まれている可能性があるため、ユーザーニーズを探るためには確認が必要です。しかし、それをまねるのではなく、自社ならではのオリジナリティを出すことにもこだわりましょう。
たとえば、自社の事例を交えた解説や、有識者へのヒアリングを実施して記事に反映するなどです。
そうすることで、以下のような効果が期待できます。
- 被リンクもらえることがある
- 検索順位の向上が期待できる
- コンバージョンにも繋がりやすくなる
ただし、自分たちがいいたいことだけを伝える内容になっては意味がありません。あくまでも、検索ニーズに合う形でオリジナリティにこだわりましょう。
監修者情報を徹底する
監修者情報の記載記事を読んだユーザーに信頼してもらうためにも重要です。
Web上には無数の記事コンテンツがあり、中にはしっかりとリサーチされておらず、誤った情報が掲載されていることも少なくありません。そのため、ユーザーは「本当に正しい情報なのか」という疑問を常に抱えています。
たとえば、サプリメントの成分について解説している記事で、監修者情報がないものと、医師の監修者情報が掲載されているものであれば、多くのユーザーは「医師が確認している情報なら正しいだろう」と後者を信頼するでしょう。
監修者情報は、記事コンテンツに信頼性や権威性を持たせ、ユーザーに安心感をあたえるためにも、設置することが大切です。信頼性や権威性のある記事コンテンツは、検索順位やコンバージョン率が上がるケースも多くあります。
成果に繋がりやすいコンテンツからCTAをフルカスタマイズする
検索結果で上位を獲得するだけでなく、成果を最大化するためにCTAを最適化していくことが重要です。
最も理想の状態は、各コンテンツごと、文脈ごとにCTAをフルカスタマイズすることです。そうすることで、コンテンツの文章に合わせた自然なCTAが表示されるため、コンバージョン率が高くなります。
しかし、はじめから多くのコンテンツに対して個別に最適化していては、リソース的に負担が大きすぎます。そのため、まずはサイト全体で一括設置するところから始めましょう。
一括設置すると、各ページのパフォーマンスが比較できるようになります。CTA設置による検索流入の増加を基に、成果に繋がりやすいコンテンツから徐々にフルカスタマイズを進めていきましょう。
上位が取れていない時に見直したい最低限のSEO対策
多くの記事を公開しているものの、成果が得られていない場合は、以下のSEO対策が適切に実施できているかを見直しましょう。
| コミュニケーション領域 | ・ユーザーに焦点を絞ったページの作成 |
|---|---|
| テクニカル領域 | ・適切な構造でのサイト構築 |
これらはSEO対策を行ううえで、最低限取り組むべき施策です。
また、施策の優先順位として、「モズローのSEO欲求7階層」の下層から取り組みましょう。
たとえば、サイトがクロールされにくい状態で、いくら魅力的なコンテンツを制作しても、検索結果に反映されにくいといったように、下層から実施していかなければ効果的にSEO対策を進めていくことができないからです。
施策の優先順位を決める際に、ぜひ参考にしてください。
最低限取り組むべきSEO対策については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
検索順位が下落した時はカテゴリ単位で分析する
SEO対策を実施していても、突然検索順位やトラフィックが落ち込むことがあります。そんな時、まず冷静に原因を特定することが回復への第一歩です。特に効果的なのが「カテゴリ単位での分析」というアプローチです。
サイト全体のデータを見るだけでは真の問題点が見えにくいことがあります。しかし、カテゴリごとにトラフィックや検索順位の推移を分析することで、影響を受けている領域を絞り込むことができます。たとえば、特定のカテゴリだけが影響を受けている場合は、そのカテゴリのコンテンツや構造に問題がある可能性が高くなります。
また、カテゴリ単位での分析は、Googleのアルゴリズムアップデートの影響を把握する際にも役立ちます。特定のテーマやトピックに関するアップデートがあった場合、関連するカテゴリのみが影響を受けるケースが多いからです。このように段階的に問題を絞り込んでいくことで、膨大なページを持つサイトでも効率的に原因を特定し、適切な対策を講じることが可能になります。
関連記事:トラフィックが急落した場合、まずはカテゴリ単位で原因を特定する
リソースや知見がない場合はプロに相談するのも一つの手
SEO対策は、キーワード設計・記事制作・メンテナンス・順位の監視など、やるべきことが多岐に渡るため、リソースを確保しなければなりません。また、執筆やプログラミング、検証・分析などさまざまなスキルが必要です。
特に、戦略設計は知見がないと難しいケースが多くあります。
自社にリソースがない、知見がない場合は、プロに相談することも検討しましょう。プロに相談する場合、業務を委託する以外に、「インハウス化支援」として内製化するためのサポートを依頼することも可能です。
プロに戦略設計をしてもらうことで方向性を定め、実行し続けるフェーズに関しては自社で注力して取り組んでいくといったこともできます。
まとめ|SEO対策で成果を出すには、やるべきことに対して愚直に取り組むことが大切
SEO対策には、「こうすれば上位を取れる」といった裏技のような方法はありません。
大切なのは、
- 目的から成果を定義すること
- 目的に沿った戦略設計(キーワード設計)を行うこと
- キーワードの獲得状況に合わせたアプローチを取ること
- 中長期で時間をかけながら成長させる前提で取り組むこと
この4つです。SEO対策は短期的に成果を出せるものではないため、どの領域で戦うべきかを定めて、愚直に取り組み続けることが成功の秘訣と言えるでしょう。
上記4つのポイントは、ご紹介した事例と併せて読むことで、より理解しやすくなります。事例から企業がどのようなことに取り組んだのかを見ることも大切ですが、どのような課題があり、なぜそのような施策を講じたのかといった点にも着目しながら、参考にしてみてください。
著者情報
KOTARO TAJIMA
Media Planner / Consultant
業界歴8年以上。BtoBマーケティング、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。
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