「時がきたときに、すぐ行動できるよう成長し続けることが大事」私がMOLTSにいる理由|永田さおり
前職ではメディアコンサルタントに従事し、不動産、審美歯科/美容整形、転職会社など幅広い業種のオウンドメディアの立ち上げや運用を経験してきた永田さおり。
2017年3月MOLTSへジョインし、現在は子会社であるオウンドメディアマーケティング事業を手がけるKRAFTにて取締役兼CHOを務めているが、「将来は事業をゼロからつくってみたい」と語る彼女はなぜMOLTSにいるのか。その理由に迫る。
「MOLTSに入れば新しい世界が見れる気がした」受付嬢からコンサルタントの道へ。
―― あらためて、これまでのキャリア遍歴を教えて下さい。
もともとは丸ノ内OLになりたいと思っていたんです。だけどなれなくて、はじめは英会話学校の受付として働いていました。そして楽天グループに転職し、法人営業やマーケティング業務を担当していたのですが、そのときにデザインに興味を持つようになったんですね。
そう思い立ってからはWebデザインの専門学校に行って、Webマーケティングの会社にデザイナーとして転職することが出来ました。ところが実際に案件に入ってみると、バナーひとつ制作するにも1週間以上掛かってしまうレベルだったため、入社してから1ヶ月程だったと記憶しているのですが、営業出身という理由からコンテンツマーケティングのコンサルタントをすることに(笑)その時は、コンテンツマーケティングに関する知識や実務経験はもちろんありませんでした。
その会社で約2年間、コンサルタントとして働きました。その甲斐あってか、その間に様々な面で大きなスキルアップをすることが出来ました。インバウンドでの問い合わせもひっきりなしに来る状態だったため、同時に10〜15社ほどのクライアントを担当していた時期もありましたね。
その後、2017年3月にMOLTSにジョインしました。現在は、オウンドメディアマーケティング事業を展開している同社子会社のKRAFTに所属しています。
―― MOLTSに入社しようと思ったキッカケはなんだったのでしょうか?
前職での仕事は楽しかったので、当初は転職するつもりはありませんでした。
ある時、たまたまWantedlyでMOLTSのことを知って、代表の寺倉そめひこと会って話をする機会がありました。そのタイミングでは本当にただ世間話をしただけで終わって、すぐに転職という感じではありませんでしたね。
半年ほど経った頃に、「また話がしたい」と連絡をもらいました。それからいろいろな話をしていくうちに、「MOLTSに転職しよう」と考えるようになりました。
そう思った理由としては、単純に「MOLTSに入ったら新しい世界が見えそうだな」と思えましたし、成長を感じられるのではないかという直感がありました。
あとは、そめひこの人柄に惹かれたのがキッカケとしては大きかったかもしれません。
MOLTSのカルチャーが自分を加速度的に成長させてくれた
―― 入社してから、これまでと大きく変わったことは何かありますか?
働き方、そして仕事に対する考え方は大きく変わりました。これまでは、当然のように決まった時間に出社して、決められた時間で仕事をするという働き方でしたが、MOLTSは出社義務がないため、働く時間の組み立て方が自由なんですね。
はじめはいわゆるサラリーマン的な思考を持っていたため、「本当にこんな働き方をしていいのだろうか」と不安に感じていました。
MOLTSは成果主義の会社です。今までは決められた時間さえ働いていればお給料が貰えていました。ですがここでは、自分が出したパフォーマンス(価値)に対して給与額が決まります。
さらに独立採算制のため、仕事は自分で作り出さなくてはいけない。入社当初は本当にどうしていいのか分からず、パニックになっていました。
半年ほど経ってようやく自走できるようになり、プロセスに対する対価をもらう“労働者”ではなく、成果に対して対価をもらう“知的労働者”としていかにパフォーマンスを出すか。そのためにどういった働き方をすれば自分にとってベストなのか。そういったことが少しずつ見えてくるようになりました。
経営的な視点も持てるようになりました。例えば、「オウンドメディアは事業課題を解決するための一つの手段である」とMOLTSでは定義をしていますが、自社の経営に携わらせてもらい自分で数値を組み立てるようになって初めてその意味が理解できるようになりました。また経営とマーケティングは同義である、と言われる理由も分かってきました。
―― 入社して2年半(取材時)、大変だったこと、挫けそうになったことはありますか?
ありますね。特にどう頑張っても営業目標数値に達せず、数字を組み立てることができなかった時期は本当にキツかったですね。メンタルもやられました。
でも失敗を重ねていくうちに、がむしゃらに頑張っているだけではダメだと気付きました。
これは代表が教えてくれたことですが、自分のことは自分が一番よく知っているし、プロは自分でメンタルを一定にコントロールできないといけない、と。
これまでは、とにかく常に全力投球で頑張るというワークスタンスだったので、それを聞いてからは、適度に休むことも大切だと気付くことができました。そうしたら数字も自然と付いてくるようになりました。
―― MOLTSに入社して成長したなと感じることは何かありますか?
コンテンツマーケティング周辺の知識やスキルは、格段に成長したと実感しています。これまではSEOを中心とした部分的なスキルしかありませんでしたが、今ではプロジェクト全体のマーケティング施策をどのように組み立てていくか、を体系立てて考えられるようになりました。
またこれまで興味が薄かった分野に対しても積極的に興味を持てるようになりました。例えば、事業のつくり方や決算書の読み方、経営に関する事柄を知ることも最近では楽しいと感じます。
そう思えるようになったのはやはり、MOLTSのカルチャーから影響を受けることが多く、自分の成長をダイレクトに感じられる環境にいるからこそだなと。
それに継続的な成長がなければ、クライアントへの価値提供が止まることになるので、常にアップデートしていく必要があるなと思っています。
初めて自分で獲得した大型案件。成果を出してはじめて“美味い酒”を飲むことができた
―― MOLTSの理念である「美味い、酒を飲む。」を経験できた案件は何かありますか?
あります。一部上場企業がクライアントの、コンテンツマーケティング支援を行う案件だったのですが、それは初めて自分で獲得することができた案件でもありました。
しかも受注金額は数千万円超という、それまで自分が扱っていた規模からすれば大型のものでした。
当初は、プレッシャーの掛かる状況でした。というのも担当者の方から、「このプロジェクトは本当に失敗ができないんです」と、言われてしまって(笑)。ですがプロジェクト開始から3ヶ月で成果が出始め、8ヶ月経過した頃には投資金額を回収できるようになっていました。
自分が得意とするジャンルの内容でしたが、1年かからず投資回収ができ、そして自分が考えてきたこと、やってきたことは正しかったんだと、自信につながる案件でした。クライアントの担当者と一緒に飲みに行ったときも「永田さんに頼んで本当によかった」と喜んでくださって、私も本当に嬉しかったですね。
その案件はいまでも継続して担当させてもらってまして、約2年で数億以上の売上に貢献できている案件になっています。
―― あらためてMOLTSでの2年半を振り返ってみて、いかがですか?
MOLTSではクライアント1社1社にしっかりと向き合える環境が用意されているため、「美味い、酒を飲む。」という理念に向かっていかに成果を出すか。いかにクライアントの事業成長に貢献できるのかを自然と考えられるようになりました。
そして外部への情報発信をする機会も増え、入社して2年目になってからは、指名でのご発注をいただけるようになり、打ち合わせに行くのが楽しいと思えるようになりました。素敵なクライアントに恵まれているなと感じています。
次のステージへ挑戦するために成長し続けたい
―― 今後、挑戦したいことは何かありますか?
クライアントワークもやり甲斐のある仕事なのですが、一方で次のステージとして、これまで自分が身に付けたスキルを基に、自社プロダクトやサービスの立ち上げをゼロから挑戦してみたいという想いがあります。
その事業が子会社をつくる必要があるのか、事業部なのかはまだ分かりませんが、自分が中心となって一つのビジネスを育て動かしてみたいですね。
その時が訪れたらすぐに行動できるように、常に成長をし続けていきたいです。
―― 独立せずにMOLTSにい続ける理由はなんですか?
何をやるかよりも「誰とやるか」が私にとっては大きな要素で、MOLTSのメンバー、特に代表がいるから私はMOLTSにいたい、と思っています。そのため、会社をつくることになったとしても、MOLTSのグループとして立ち上げたいなと思っているんですね。
そう思えるようになったのは、一度MOLTSを辞めようと思ったことが大きく影響しています。その当時KRAFTの役員に就任し、事業を任される立場になったのですが、他の役員は自分よりすごい人で、プレッシャーでしかありませんでした。今まで部下を持った経験もなければ、会社の経営なんてほぼ無関係な人生を歩んできた私がなぜって。
もう逃げ出したいと思って、代表に相談して。その時に自分は、MOLTSという会社としっかり向き合ってなかったんだなと気づいたんです。そこから自分がどう行動すべきか、やるべきことが明確になっていって、美味い酒が飲める案件も生み出せるようになっていきました。
あのとき逃げ出さなくてよかったなと思いますし、やりたいことを見つけることよりも、時ががきたらすぐ行動できるように成長し続けることが大事。そして成長し続けられる環境がMOLTSにはあるからこそ、これからも私はMOLTSにい続けるんだなと思います。
著者情報
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