GDNとYDA|6つの違いと選び方を初心者向けに解説
この記事でわかること
ディスプレイ広告の二大配信ネットワークとして知られる「GDN」と「YDA(旧YDN)」。どちらも多くの企業が活用していますが、意外と両者の違いを知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、GDNとYDA(旧YDN)の違いを明らかにした上で、配信先やターゲティング方法の違い、フォーマットの違いなどを広告運用初心者にも分かりやすく解説します。
GDNとYDA(旧YDN)は、ディスプレイ広告の2大ネットワーク

GDNとYDA(旧YDN)は、Webサイトの右側やアプリのニュースフィードなど、ユーザーの目につく場所に広告を出稿できるディスプレイ広告の一種です。
正式には、Googleが提供する「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」と、Yahoo! JAPANが提供する「YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)」の二大広告ネットワークとして知られています。
両者は、ディスプレイ広告並びに、Web広告の運用を検討している企業の担当者は、絶対に押さえておくべきサービスです。
ここからは、GDN・YDA(旧YDN)のそれぞれの違いや特徴について、解説していきます。
参考サイト:広告・サービスをリニューアルし、 2020年度にかけて名称を順次「Yahoo!広告」に変更
GDNとYDA(旧YDN)の6つの違い
GDNとYDA(旧YDN)には、広告の配信先をはじめ5つの大きな違いがあります。
- 配信先の違い
- ターゲティングの違い
- フォーマットの違い
- 掲載基準の違い
- アカウント開設方法の違い
- 予算を管理する方法の違い
両者の違いを正しく理解することで、自社とマッチした広告配信を実現できます。一つずつ詳しくみてきましょう。
1. 配信先の違い
GDNもYDA(旧YDN)も、インターネットを利用しているユーザーの約90%以上にリーチができます。多様な年齢層や性別・地域に広告配信が可能です。
しかし、中にはGDNのみ、YDA(旧YDN)のみでしか出稿できないメディアも存在しますので、自社の商材やサービスとの相性を考慮し、運用しつつパフォーマンスを見極める必要があるでしょう。
GDN:提携サイトの他、Googleアドセンスを利用する200万以上のサイトに配信できる
GDNは、「食べログ」や「ライブドアブログ」といった提携サイトの他、Googleアドセンスを利用している200万以上のWebサイトの広告枠に配信できます。
これらのサイトの中には、個人で運用しているブログも含まれます。

また、YouTubeやGmailを含む、Googleが運営するサービスにも配信できます。特にYouTube広告は、オンライン動画の視聴の普及が進む中、多くの企業で導入されています。
YDA(旧YDN):日本最大級のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」に配信できる
YDA(旧YDN)は、Yahoo!ニュース単体で月間152億PV超を記録するなど日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」をはじめYahoo!ニュース・Yahoo!メール・LINEなどLINEヤフーが運営するサイトやサービスを中心に配信できます。
Yahoo!は、50代以上の世代やPCを利用しているユーザーの利用率が高く、GDNとは異なるユーザーに広告を訴求できるのが特徴です。

また、Yahoo!の提携パートナーサイトである「朝日新聞デジタル」や「クックパッド」「食べログ」といったメディアにも配信が可能です。(2022年4月時点)
詳しい配信先に関しては、「Yahoo!広告(リスティング・ディスプレイ広告)の掲載先」で公開されていますので、参考にしてください。
2. ターゲティングの違い
どのユーザーに広告を配信するかを決める「ターゲティング」にも違いが見られます。ここではGDNとYDA(旧YDN)でのターゲティングで大きく異なる部分について解説します。
デモグラフィック
年齢や性別といったデモグラフィック情報を元に配信する場合、従来YDA(旧YDN)では「子供の有無」「世帯収入」が設定できませんでしたが、2026年時点ではYDA側にも世帯年収・属性ライフイベントなど類似機能が追加され、GDNとの機能差は縮まっています。加えて、LINE友だちの情報を活用したターゲティングもYDAの特徴として活用可能です。
ただし機能の粒度や対応範囲には差があるため、塾や英会話など子育て世代向けの商材、高所得者向け商材を扱う場合は、現時点での各媒体のターゲティング仕様を比較した上で選定するとよいでしょう。
【デモグラフィック情報を元にしたターゲティング方法の違い】
| 項目 | GDN | YDA(旧YDN) |
|---|---|---|
| 年齢 | ◯ | ◯ |
| 性別 | ◯ | ◯ |
| 地域 | ◯ | ◯ |
| 子供の有無 | ◯ | × |
| 使用デバイス | ◯ | ◯ |
| 曜日・時間帯 | ◯ | ◯ |
| 世帯収入 | ◯ | × |
なお、年齢の設定はGDN・YDA(旧YDN)ともに可能ですが、YDA(旧YDN)は細かく年齢をセグメントできるという利点があります。
特に10代〜20代は細かく年齢が設定できるので、若年層にリーチしたい場合は、YDA(旧YDN)の方が効果的に集客できる可能性があります。
| 項目 | GDN | YDA(旧YDN) |
| 年齢 | 18~24 歳 25~34 歳 35~44 歳 45~54 歳 55~64 歳 65 歳以上 不明 | 13~14歳 |
参考サイト:ユーザー属性ターゲティングについて - Google 広告 ヘルプ
参考サイト:年齢ターゲティング - ヘルプ - Yahoo!広告
サーチターゲティング

YDAではかつて「サーチターゲティング(後のサーチキーワードターゲティング)」が提供され、過去に指定したキーワードで検索したユーザーを特定してピンポイントで広告を配信することが可能でした。GDNでは利用できないYDA独自のターゲティング方法でしたが、2025年8月下旬にサーチキーワードターゲティングは提供終了し、現在は機械学習を活用した「高度なセグメント(オーディエンスリストターゲティング)」へ移行しています。
「高度なセグメント」では登録キーワードを基にオーディエンスが自動生成されるため、実検索ベースでの厳密な絞り込みはできなくなりましたが、機械学習によって関連ユーザーへのリーチを広げやすいのが特徴です。引越しを検討しているユーザーへの訴求など、検索意図に近いユーザーへリーチしたい場合は、後継機能である高度なセグメントを活用する流れとなっています。
ユーザーの興味や関心(インタレスト)
GDNでは、特定の商品やサービスに強い興味を持ち、購入意欲が高いと予想されるユーザーに広告を配信する「(カスタム)インテント」を設定できます。
例えば、化粧品の口コミサイトをよく閲覧している、YouTubeでメイク動画や化粧品の紹介動画をよく閲覧しているユーザーに対して、化粧品の広告を配信するといった使い方が可能です。
同じく興味や関心を軸とするGDNのターゲティング方法に、「アフィニティカテゴリ」がありますが、こちらは長期的に関心を持っている事柄(趣味や習慣)に基づいて広告を配信する方法です。そのため「(カスタム)インテント」と比べると、特定の商材に対するユーザーの購入意欲は低くなる傾向があります。
YDA(旧YDN)の「インタレストカテゴリー」は、GDNの「アフィニティカテゴリ」と同様の機能と考えておくと良いでしょう。
| 項目 | GDN | YDA(旧YDN) |
| インタレスト | アフィニティカテゴリ インテント | インタレストカテゴリー |
3. 配信フォーマットの違い
GDNとYDA(旧YDN)の配信フォーマットの大きな違いは、「インフィード広告の有無」にあります。インフィード広告とは、Yahoo!ニュースなどで、記事と記事の間に表示される広告のことです。
一般的なバナー広告と比べて、サイトに馴染みやすいフォーマットなので、ユーザーの目に留まりやすい特徴があります。
| 項目 | GDN | YDA(旧YDN) |
| 配信フォーマット名 | レスポンシブディスプレイ広告 | インフィード広告 |
4. 掲載基準の違い
GDNとYDA(旧YDN)には、広告の掲載基準に違いがあります。配信が禁止されているコンテンツが異なりますので、それぞれの広告ガイドラインをしっかりチェックする必要があります。
特にYDA(旧YDN)は、GDNよりも広告審査が厳しい傾向があります。広告の主体主を明記することや、Yahoo! JAPANのコンテンツと混同する可能性がある表現を避けなければいけません。
参考サイト:<ディスプレイ広告>ガイドラインに抵触しない広告表現とは - Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル
5. アカウント開設方法の違い
GDNを始めるには、Googleアカウントの開設が必要です。すでにGmailやYouTubeを利用し、Googleアカウントを持っている場合は、そのまま使用できます。
一方のYDA(旧YDN)の場合は、Yahooビジネスアカウントの作成が必須です。個人のYahoo!アカウントでは利用できないので、注意が必要です。
6. 予算を管理する方法の違い
GDNとYDA(旧YDN)では、予算の管理方法にも違いがあります。
GDNでは、予算をリスティング広告と同じ予算枠で管理します。そのため、予算の全体額を決めて、その中からディスプレイ広告とリスティング広告に予算を割り振ります。
その一方で、YDA(旧YDN)では予算をリスティング広告とディスプレイ広告で別々の予算枠で管理します。それぞれの運用予算を予め決めた上で入金を行います。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告へのアップデートで何が変わったのか

ヤフー株式会社(現:LINEヤフー株式会社)は、2019年11月に広告・サービスのリニューアルを正式に発表し、2020年にかけて、「Yahoo!プレミアム広告」および「Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」の名称を「Yahoo!広告」に変更しました。なお、2023年10月1日にヤフー株式会社・LINE株式会社・Zホールディングス等のグループ再編により、現在は「LINEヤフー株式会社」として広告サービスが提供されています。
このアップデートに伴って、今までのYDNの管理画面や配信アルゴリズムにも変更が加えられました。
変更点(1)運用型広告と予約型広告が統合
従来は、Yahoo!JAPANのトップページに出稿するブランドパネルを代表する「Yahoo!プレミアム広告」と、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)(YDN)」では、管理画面が分かれていましたが、アップデートにより同一の管理画面を使用できるようになりました。
広告管理やレポート機能が集約されたため、運用がしやすく、また分析しやすいサービスになったと言えるでしょう。
変更点(2)広告の目的に合わせた配信が可能に
従来のYDNでは、サイト誘導を中心に配信の最適化が行われていましたが、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では、広告キャンペーンを作成時に
- 動画再生
- ブランド認知
- 商品リスト訴求
- サイト誘導
- アプリ訴求
- コンバージョン
の6つの目的を選択できるようになりました。
また、合わせて配信アルゴリズムの変更も行われています。従来は、広告の品質×入札価格で導き出されるオークションランクにおいて、広告の品質は「クリック率」をベースとして評価されていました。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)へのリニューアルにより、広告の品質の評価には、広告主が選択した目的ごとに最適な予測アクション率が用いられるように変更されています。
両プラットフォームで効果的な「リターゲティング広告」
リターゲティング広告とは、自社サイトを訪問したユーザーに対して配信される広告で、GDN・YDA両方で利用できる手法です。
既に商品やサービスに関心を示したユーザーにアプローチするため、通常のディスプレイ広告と比べて高いコンバージョン率が期待できます。
適切な配信リストを作成し、サイトに訪れた期間や閲覧したコンテンツごとにユーザーを分類することで、より精度の高いターゲティングが可能になります。
特にターゲットを絞った配信により費用対効果が高く、両プラットフォームで同じ運用ノウハウを活用できるため、ディスプレイ広告初心者の方が最初に取り組むべき手法といえるでしょう。
まとめ|GDNとYDA(旧YDN)どちらが適しているか迷ったら考えるべきこと
本記事では、ディスプレイ広告の二大ネットワークである「GDN」と「YDA(旧YDN)」の違いを解説しました。配信先やターゲティング方法、広告フォーマットなどに違いがあることがお分かりいただけたかと思いますが、どちらで配信すべきか迷っている広告運用担当者の方もいるのではないでしょうか。
結論としては、GDNとYDA(旧YDN)の両方での配信をおすすめします。それぞれで配信先が異なるので、両方のサービスを活用することで、効果的にリーチを広げることができます。
しかし、予算やリソースの関係で、どちらか一方しか配信できないという場合は、訴求したい商材やサービスのターゲットと照らし合わせて、どちらの方が適しているかを判断する必要があります。
例えば、子育て世代がターゲットなのであれば、子供の有無でセグメントが可能なGDNを優先的に利用するといったことも考えられます。
ただし、ディスプレイ広告はあくまでも運用しつつ効果を高めていくものです。最初にどちらが適していると決めつけるのではなく、予算やリソースに余裕が出た時点で、GDN・YDA(旧YDN)の2つのサービスを利用して、両者の効果を検証〜改善へと努めていく姿勢が大切です。
よくある質問とその回答
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