オウンドメディアの費用対効果|6つの成功事例をもとに解説

この記事でわかること

  • オウンドメディアの運用目的を定義する
  • 【ケース別】オウンドメディアの費用対効果の考え方
  • オウンドメディアの4つの成功事例

「オウンドメディアの費用対効果は高い」「他のWebマーケティング手法に比べると、特別優れているわけではない」など、さまざまな媒体でオウンドメディアの費用対効果に関する議論がされています。

オウンドメディアは制作費が無料のものから、300万円以上かかるものまであります。運用費用も同じく数万円や数十万円など、サイトによって様々です。ただし、高額な費用を出せば必ずしも成果が出るわけではありません。

我々はオウンドメディアの費用対効果は、一概に高低を決められるものではなく、運用目的や得たい成果により異なると考えています。オウンドメディアだから高い低いではなく、戦略や運用次第で高くもなれば低くもなります。

お問い合わせや資料請求といったリード獲得を目的とするケース、採用力強化を目的とするケース、ブランディングを目的とするケースなど、オウンドメディアができることは幅広く、これらを同じ尺度(もの指し)で測ることはできません。

本記事では、オウンドメディアの費用対効果に関する考え方や、運用目的別の指標について解説していきます。

なお、オウンドメディアの運用や構築にかかる費用自体を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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費用対効果を考える前に、運用の目的を定義する

費用対効果の算出は一般的に、費用対効果 = 効果 ÷ 費用という式が用いられます。かけたコストに対して効果が得られたか、つまり費用対効果が高いかどうかは、「儲かるか=利益が出るか」に言い換えることができます。

例えば、オウンドメディアから月100万円の売上が発生し、毎月の制作費が100万円以上かかっている場合、1ヶ月のコストが収益を上回っているので、費用対効果は悪いと言えるでしょう。しかし、このオウンドメディアにおいて同じコストで売上を積み上げていく、あるいはコストを下げていくことができれば、長期的には投資回収ができ、費用対効果は「良い」と言える状態になっていきます。

オウンドメディアは手段の一つであり、運用目的もさまざまです。事業貢献によって売上を生み出していくのか、他施策よりも効率的に集客しコストを抑えるのか、目的が違えば求める効果も異なります。課題解決の手段としての是非を検討するためにも、オウンドメディアの運用目的を定めることが重要です。

よくあるオウンドメディアの運用目的の例
  • リード獲得の最大化
  • サービスの認知度向上
  • 企業やサービスのブランディング
  • 採用力の強化

オウンドメディアの費用対効果の考え方

オウンドメディアの費用対効果を実際に考えるときに重要なのは「利益が出せるか(かけたコストに対して売上が上回るのか)」と「他施策に比べて獲得単価が低いか」の2点です。利益が出せていて、他施策と比べて獲得単価が低ければ、当然オウンドメディアの「費用対効果は高い」と言えます。

では具体的に費用対効果をどのように見ていくのか、オウンドメディアの目的別で見ていきましょう。

1. リード獲得の最大化が目的の場合

オウンドメディア運用目的として、特にBtoBオウンドメディアに多いのが、お問い合わせや資料請求といった「リード獲得」を目的とするケースです。

このようなケースでは、受注単価や受注率を加味して、オウンドメディアから何件のリードが発生すればよいのか、つまりオウンドメディアで目指すべき成果目標を定めることが重要です。

例えば、発生したリードからの受注率が20%で、受注単価20万円だったとします。

  • リードが20件の場合、リード20件×受注率20%=受注4件で、売上80万円
  • リードが25件の場合、リード25件×受注率20%=受注5件で、売上100万円

オウンドメディアの制作費として、人件費40万円+外注費60万円=100万円かかっていた時、リードが25件以上取れれば黒字、25件未満であれば赤字になる計算となります。

つまり、このオウンドメディアで目指すべき成果目標は「25件のリード獲得」です。現在かけているコストで25件のリードが獲得できれば費用対効果は「高い」という計算になります。

ただし、オウンドメディアは即効性のある施策ではないため、運用してすぐに月25件のリードが獲得できるわけではありません。さらに、月100万円のランニングコストだけでなく、メディア制作費などの初期コストも必要となるため、これらを加味して中長期的な計画が必要です。いつまでに何件のリードが見込めて、それまでに十分なコストがかけられるかをあらかじめ試算しておくことで、オウンドメディアの費用対効果を判断できます。

買い切りのサービスを想定して例に出しましたが、SaaS系のビジネスやサブスクリプションサービス・ECサイトにおいては、一人のユーザーが生涯でどれくらい利益を生み出すのかという「LTV(顧客生涯価値)」の観点も加味して費用対効果を算出します。

2. 認知拡大やブランディングが目的の場合

サービスやブランド自体の認知拡大・ブランディングを目的として、オウンドメディアが運用されるケースでは、費用対効果の算出がやや難しくなります。そもそもなにをもって「認知拡大できたか」「ブランディングできたか」を定める必要があるからです。認知拡大やブランディングと言っても、最終的には事業の売上に貢献することが目的のため、売上との関連性で考えるのが良いでしょう。

認知拡大やブランディングの定義、成果指標の置き方はケースバイケースですが、ここでは既にコンバージョンが発生しているサイトに認知拡大施策を行い、さらなる集客を見込んだケースで考えてみましょう。

現状のオウンドメディアでは、訪問者の1%がお問い合わせに繋がることが分かっており、現状訪問者は1,000人程度(CV10件)だったとします。認知拡大のための施策を100万円かけて行い、プラス5,000人の獲得ができ、その5,000人のCV率が0.5%だとすると、25件のCV増が見込めます。

  • 5,000人×CV率0.5%=受注25件

先ほどの例とおなじ、受注率20%受注単価20万円だとすると、認知拡大施策のコストをペイできる計算になります。

  • リード25件の場合、リード25件×受注率20%=受注5件で、売上100万円

新規の獲得ユーザー数を成果指標として考えたときに、予算100万円を使って5,000人以上を獲得できれば、費用対効果は見合う計算になります。

3. 採用力の強化が目的の場合

採用力の強化を目的とする場合、現状の採用コストと比較して、オウンドメディアの費用対効果を算出します。中間指標として、以下のような指標が置かれます。

  • アプローチ数、リーチ数
  • エントリー数
  • 面談数

採用コストと比較する場合、まずは既存の求人サイトやエージェントを使って採用したケースにおいて、一人当たりいくらの採用コストがかかっているのかを計算しましょう。オウンドメディア運用を通じて採用したケースと比べることで、費用対効果を見極めることができます。

一例として、求人サイトへの掲載と、人材採用を目的としたオウンドメディアを開設するケースを考えてみます。自社のカルチャーや社員の様子、自社が持つ独自のノウハウや世界観を発信することで、より自社に適した人材の獲得を目指すとしましょう。

それぞれ運用を行った結果、コスト・エントリー数・面談数・採用数で、以下のような違いがでたと仮定します。

求人サイトオウンドメディア
1ヶ月のコスト80万円200万円
エントリー数30名10名
面談数10名8名
採用数1名3名
採用1人にかかったコスト80万円66.6万円

すでに一定のフォーマットが決まっている求人サイトに比べると、コストがかかるもののオウンドメディアは自由度高く運営できます。たとえば、デザインやUIも含めサイト全体で一貫した世界観を作ることもオウンドメディアならではです。

すでに求職意識が高い人が多く閲覧する求人サイトよりはアプローチできる人数も限られますが、その分自社のカルチャーにマッチした人材を集めることが可能です。

上記数値はあくまで一例ですが、仮にコスト高となったとしても、結果的に採用単価を抑えることができれば、オウンドメディアの費用対効果は高いといえます。

エントリー後にもコンテンツを熟読してもらうことで理解度を深めるなど、通過率や内定率を高める工夫も組み合わせてみましょう。

ただし注意して欲しいのは、そもそもの採用目的を見失わないことです。オウンドメディアを通じて採用した人材が、その後自社にマッチしたのか、パフォーマンスが優れているのかといった点も十分に加味しないといけません。

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オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアの費用対効果の考え方をご紹介しましたが、実際に費用対効果を高めてオウンドメディア運用をしている事例をご紹介します。

ウィルオブ・ワーク|リード獲得件数が26〜32.5倍に急成長

求人サイト「WILLOF(ウィルオブ)」を運営する株式会社ウィルオブ・ワークは、「Chance-Making Company」というブランドビジョンのもと、人材派遣、人材紹介事業のオウンドメディアを運営しています。

もともとはテレアポを中心とするアウトバウンド営業を中心に展開していましたが、より効率的に新規顧客を開拓するためにインバウンドマーケティング(オウンドメディア施策)の取り組みに注力していました。

しかし、「とりあえず思いついた記事を書こう!PVを伸ばそう!」など、​成果指標や事業成長に基づいたプロセスを描くノウハウがごっそり抜けて​いたため、なかなか事業に直結する成果が出ないという課題がありました。

そこで、まずはPV数が出ていたとしても、自社の認知並びにリード獲得に繋がっていないコンテンツを一斉に削除。その上で、本質的な成果とは?を定め、目先の数字ではなく、成果から試算したオウンドメディアの運用を開始。リード獲得を成果指標と定めた上で、事業成長に基づいた戦略を練り記事を作成していきました。

結果、お取り組み以前の2021年1月頃は、毎月の4、5件ほどだった弊社サービス全般への問い合わせ件数が、2022年6月時点で毎月130件前後まで急増し、26〜32.5倍もの急成長に繋がりました。

また、単なるお問い合わせだけではなく、オウンドメディア経由で獲得した問い合わせから数億を超える売上を作り出すことに成功しました。

Media Consultant / Business Producer
寺倉 大史
業界歴9年以上。事業開発、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。藍染職人、株式会社LIGを経て、メディアコンサルタントへ。

SAKIYOMI|半年でリード数10件→500件へ

Instagramの運用代行やコンサル、運用支援ツールの提供をする株式会社SAKIYOMIでは、自社のリード獲得を目的としたオウンドメディアを運営しています。

当初から、将来的にはオウンドメディアを軸にインバウンドでCV獲得ができる体制を目指し、社内で制作を全て内製化。その後、3カ月で100記事ほどのコンテンツを制作しました。

しかし、コンテンツの掲載である程度の流入は見込めたものの、想定していた成果に繋がっていないという運営上の課題がありました。

ある程度の流入の確保ができていたこと、またそれに連動する形で検索の上位表示が獲得できていた背景から、課題は「成果に結びつけるための動線がないこと」という現状を加味し、CTA改善施策と戦略的リライト施策を実行しました。

結果、リード創出は月10件→500件増加し、そのうち月間40〜50件が安定してアポ獲得、月5件はオウンドメディアから安定して受注できる体制を整えることができました。

Media Planner
永田 さおり
業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

レイビー|運用から2年で総額数億の受注を産むメディアへ

※引用:レイビー

資産運用を主目的とするマンションの土地仕入、企画・開発、販売、管理までをワンストップで提供している株式会社グローバル・リンク・マネジメント。同社が運用する不動産投資に関するオウンドメディア『レイビー』は、運用から2年で総額数億の受注を産むメディアになりました。

当初オウンドメディアは運営されていたものの、月間PV数は2,000〜3,000程度にとどまっており、いかに見込み客数を最大化させてリード獲得へと繋げていくかという課題がありました。

見込み客の集客を増やすために、まずは「キーワード設計に基づいて毎月10本の記事公開をする」という行動量をKPIにして運用を開始。日々の運用を経てキーワードの上位表示を増やしながら、CTAの設計・作成も行うことでCVへの導線を強化していきました。

さらに、単なる見込み客(リード)で終わらせず、受注につなげていくためにインサイドセールスを強化。SFAデータの分析を行い、顧客のニーズを捉えてメールマガジンを配信することで、リードからの商談数を確実に増やしていきました。

その結果、運用からわずか2年で資料請求は10倍以上に増加し、受注数も改善されたことで、年商数億円を生み出すメディアへと成長。いまではオウンドメディアが集客の柱の1つになっています。

Media Planner
永田 さおり
業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

HR NOTE|運用から5年で年数万件の法人リード獲得

※引用:HR NOTE

採用支援から人材サービス、またHR Techサービスに至るまで、30を越える事業を展開している株式会社ネオキャリア。2016年にHR Techサービスの「jinjer」の集客基盤として立ち上がったオウンドメディア『HR NOTE』は、運用から5年で、ゼロから年数万件の法人リード獲得するメディアへと成長しています。

もともと同社はテレアポ文化が根強く、オウンドメディアの知見が十分でないことから、オウンドメディア経由でリード獲得に結びついていないという課題を抱えていました。

そこで、「リード数を最大化し、着実に成約に繋げること」を目的とし、外部パートナーをアサインしてオウンドメディアに力を入れていきました。具体的には、ターゲットユーザーである人事担当者を効率的に集客するべく、課題解決軸でコンテンツSEOを拡充。愚直に運用し続け、1年後には単月100件のリードを獲得するメディアへと成長しました。

さらに『HR NOTE』をjinjer以外のサービスにも横展開することで全体のリード数を増やし、SFA(営業支援システム)で営業との連携を強化することで受注率を高めるなど、施策を重ね、オウンドメディアの成果を積み上げていきます。

その結果、運用から5年たった今では年間数万件の法人リードを獲得できるメディアへと成長。もともとアウトバウンド中心だった同社がインバウンドカルチャーへとシフトしつつあり、今では全社的にインバウンドに力を入れるようになりました。

Media Consultant / Business Producer
寺倉 大史
業界歴9年以上。事業開発、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。藍染職人、株式会社LIGを経て、メディアコンサルタントへ。

Kaizen Platform|ゼロだった検索起因の商談を新たに創出

顧客体験DXを掲げ、Webサイト改善や動画広告の効果改善など、デジタル領域における様々な顧客体験向上を支援する株式会社Kaizen Platform

同社は、アウトバウンド営業や社内外のリファラルによる案件獲得が中心でしたが、今後の企業成長のためにもインバウンドでのリード獲得基盤の構築が必須でした。

そこで、インバウンド体制の構築を目的とし、SEO領域を中心としたコンテンツマーケティングを実施。

コンテンツを発信していくためのメディア構築や体制づくりなどを含め、ゼロから基盤構築をスタート。まずは獲得すべきキーワードの定義を行ったうえでコンテンツ制作の行動量を徹底し、狙ったキーワードでの検索上位表示の実現を推し進めていきました。

結果、ゼロだった検索起因の商談を新たに創出。検索きっかけで獲得したリードから、半年で60件超のアポ創出、現時点で20件以上が商談化につながりました。

Media Planner
永田 さおり
業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。
Media Planner / Consultant
田島 光太郎
業界歴8年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。

テレワークナビ|リード数10倍以上、受注率3倍増

Web会議システムやセミナー向け動画配信サービスなど、テレワークに関する様々なソリューションを提供する株式会社ブイキューブ

同社では、オウンドメディア「テレワークナビ」や、複数のサービスサイトを運用していましたが、社内にリードを最大化するためのノウハウが不足しているという課題を抱えていました。

そこで、弊社では「オウンドメディアを含めた保有WebサイトのCV最大化」をミッションにプロジェクトに参画。月間のリード獲得数が400〜500件であったところを、1年で3倍にあたる1,500件に伸ばすという目標を設定しました。

プロジェクト開始時は、CVのポイントが数百あり、正確なCV数を把握できていない状態であったため、まずはGoogleアナリティクスの整理からスタート。複数サイトのCVを正確に計測できる体制を整えました。

また、同時並行でセッション数の最大化に向けたコンテンツSEO施策を実施。短期間でのグロースが必要だったため、行動量を徹底し、2ヶ月間で120〜130コンテンツのリライト、そして新規コンテンツの制作を進めていきました。

その結果、半年後には35のキーワードで検索順位1位を獲得、上位10位以内に入っているキーワードも106ワードと、対策していた検索キーワードで軒並み上位表示を達成。

セッション数も前年比で7倍、リード件数も10倍以上の成長を見せており、案件化率は30%増、そして受注率も前年同月比で3倍増と、事業成長に大きく貢献しました。

Marketing Strategist / Data Analyst
西 正広
業界歴15年。データ戦略の立案、アクセス解析、CVR改善、データ活用基盤の構築などを担当。電通デジタルを経て2019年MOLTS参画。
Media Planner
永田 さおり
業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。
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収益軸を増やして投資回収のタイミングを早めるケースも

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、「売上を上げる」または「コストを抑える」という2軸の方法があります。

売上を上げる観点では、リード獲得や購入数の増加といった事業貢献の軸以外にも、直接的にオウンドメディアからの収入源を作ることで、投資回収のタイミングを早めるケースもあります。直接的な収益とは、アフィリエイト広告のような成果報酬や、バナー掲載や記事広告などの広告掲載料が挙げられます。

オウンドメディアといえどどのようなメディアでも直接収益化できるとは限りません。バナー掲載など広告枠を販売する場合は、どれだけ露出できるかが販売力となるため、一般的には月間PV数が大きいメディア、もしくは固定ファンを一定数抱えているメディアなど、他企業が広告枠を買うような相当の影響力がある状態でなければ収益は出せません。

また、アフィリエイト広告で収入を得やすいのは、PV数よりも購買意欲の高いユーザーが集客できているメディアです。BtoC(対消費者)メディアで運用されることが多く、リスティング広告、もしくは自然検索経由で集客するケースが多いです。

コスト削減は本来の運用目的を見失わないように行うべき

オウンドメディアの費用対効果を高めるために、「売上を上げる」他に、もう1つの「コストを抑える」方法も考えるべきでしょう。オウンドメディアにかかるコストは様々ですが、一般的には人件費やコンテンツ制作費がかかることが多いです。

人件費を削るために「社内に運用担当者をつけない」または「兼任で回す」や「安い費用で外注する」という選択肢を取る企業も少なくありません。しかし、そのように人件費を削ったことで質が担保できず効果が得られなければ、費用対効果はむしろ低くなってしまいます。

よくあるのが文字単価を1〜3円などで設定し、大量にコンテンツを制作する方法。SEOでの上位表示を狙い、多くのトラフィックを集めるために、このような意思決定がされることがあります。しかし、オウンドメディアではコンテンツの量以前に、適切にユーザーとのコミュニケーションを図ることが重要です。そのためには、ターゲットとは誰なのか、またどんな悩みを抱え記事にたどり着いたのかなど、コンテンツ一つひとつに対して、深い洞察(ユーザー理解)が欠かせません。これらができないのであれば、いくら記事を量産しても意味がありません。

社内でこのような深い洞察をした上で、的確に指示を出し、外部パートナーをコントロールできるのであれば問題ありませんが、低単価で記事制作を丸投げしてしまえば質の高いコンテンツを制作することは困難です。

コストを削減するときも、その方法で目的を達成できるのか、成果は十分に期待できるのかと言った視点を忘れないようにしましょう。

まとめ|戦略次第でオウンドメディアの費用対効果は高まる

オウンドメディアの費用対効果は運用目的や得たい成果により異なり、戦略や運用次第で高くも低くもなります。ただ、短期で成果を追い求めると費用対効果が低いという判断になりがちです。オウンドメディアは即効性がないので、中長期的な視点を持って費用対効果を考える必要があります。

また、オウンドメディアはあくまでもユーザーとのコミュニケーション手段の一つであり、ユーザーを無視したコンテンツではどんなに記事数があっても成果を出すことは不可能です。成果を出すために必要な指標を正しく設けた上で、ユーザー理解を深めてコンテンツを発信することで、費用対効果を高めていきましょう。

よくある質問とその回答

オウンドメディアで成果を上げたいのですが、どのようにすれば良いですか?

オウンドメディアで成果を上げるためには、目的・KPIの明確化、戦略設計、運用、改善を繰り返していく必要があり、短くても成果が出始めるまでに半年〜1年程度はかかってきます。

オウンドメディアで目指すべき成果を見据えながら、改善を繰り返し、長期に渡って継続できる運用体制が必要です。

オウンドメディアを新たに立ち上げたい、今あるメディアを成長させたいという担当者様に、MOLTSでは成果にこだわったオウンドメディア支援を提案しております。

まずは一度「オウンドメディアの支援内容」をご覧ください。

オウンドメディア構築はどのような順序で行うのでしょうか。

オウンドメディア構築を行う際は、まず運用目的を定めることが重要です。運用目的を事業貢献によって売上を生み出していくのか、他施策よりも効率的に集客しコストを抑えるのか、目的が違えば求める効果も異なります。課題解決の手段としての是非を検討するためにも定めましょう。

よくあるオウンドメディアの運用目的の例としては以下の4つなどがあります。

  • リード獲得の最大化
  • サービスの認知度向上
  • 企業やサービスのブランディング
  • 採用力の強化

本記事では、その他オウンドメディアの費用対効果に関する考え方や、運用目的別の指標について解説しています。詳しくは「費用対効果を考える前に、運用の目的を定義する」をご覧ください。

オウンドメディアの費用対効果は高いですか。検証方法を教えてください

オウンドメディアの費用対効果は、一概に高低を決められるものではなく、運用目的や得たい成果により異なります。オウンドメディアだから高い低いではなく、戦略や運用次第で高くもなれば低くもなります。

たとえば、BtoB企業が、お問い合わせや資料請求といった「リード獲得」を目的したオウンドメディアを運用するケースでは、受注単価や受注率を加味して、オウンドメディアから何件のリードが発生すればよいのか、つまりオウンドメディアで目指すべき成果目標を定めることが重要です。いつまでに何件のリードが見込めて、それまでに十分なコストがかけられるかをあらかじめ試算しておくことで、オウンドメディアの費用対効果を判断できます。

その他認知拡大やブランディングが目的で運営しているオウンドメディアでの費用対効果の考え方について紹介しています。詳しくは「オウンドメディアの費用対効果の考え方」をご覧ください。

オウンドメディアの戦略設計や運用は、プロにご相談ください

オウンドメディアの可能性は非常に大きく、リード獲得や認知拡大、採用への貢献など、企業が持つさまざまな課題解決に貢献する可能性を秘めています。しかし、できることが多いがゆえに、ノウハウやリソースが不足し、適切な設計や運用に課題を抱える企業も少なくないでしょう。

事業成長やマーケティング成果のためのオウンドメディア運用を検討されている方は、ぜひTHE MOLTSにご相談ください。オウンドメディア運用を通じた数々のプロジェクトで成果を上げてきたプロフェッショナルが、貴社の事業成長を支援いたします。

  • 月数件のリード獲得が約2年の運用を経て年5,000件へ成長
  • 片手間で運用していたオウンドメディアが、直接売上約6億を稼ぐ事業へと変革
  • 広告CPAの高騰をきっかけに始まったオウンドメディアが、4ヶ月で売上140%アップ

まずは貴社のお取り組み状況についてお聞かせください。オウンドメディアマーケティングのプロが、事業成長の観点から成果を出すための最適なご提案をいたします。

著者情報

KOTARO TAJIMA

田島 光太郎

Media Planner / Consultant

業界歴8年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。

担当領域の
サービス

  • コミュニケーションプランニング
  • コンテンツマーケティング
  • オウンドメディア
  • SEO

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