SEOライティングとは|上位表示する書き方のコツや7つの手順を解説【初心者向け】

この記事でわかること

  • SEOライティングを学ぶ前に知っておくべき7つの考え方
  • プロが実践するSEOライティングの手順
  • SEOライティングで成長している7つのオウンドメディア事例

「SEOライティングでは、どのようにコンテンツを作成すればいい?」「記事の書き方がわからなくてもSEOライティングはできる?」このように、SEOライティングを実践したくても、具体的な書き方がわからず悩んでいる方もいるでしょう。

SEOライティングとは、検索でWebサイトを上位に表示させるために「検索エンジンの最適化(Search Engine Optimization)」を意識したコンテンツ執筆のことです。

簡単に言うと「そのキーワードを検索したユーザーにとって有益なコンテンツを作成すること」を指します。Googleは検索順位を決定するにあたり、そのコンテンツが「ユーザーにとって有益であるか」を重視するため、ユーザーを第一に考えながらコンテンツを執筆するSEOライティングが重要になるのです。

SEOライティングを正しく理解して取り組めば、検索順位アップによるサイト流入数の増加や、自社商品・サービスへの更なる集客が期待できます。

しかし、SEOライティングにおいて重要な考え方を理解していないと、本来のターゲットにあてはまらないキーワードを選定したり、ユーザーにとって有益ではない・低品質と判断されるコンテンツを作成してしまう可能性があります。

そこで本記事では、コンテンツSEOの分野において多くのメディアを支援し、成果を挙げてきたTHE MOLTSが、SEOライティングの重要な考え方から書き方、必要な要素まで初心者でもわかるよう徹底的に解説していきます。

上位を獲得するために記事に含めるべきチェックポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

SEO観点のコンテンツ制作にお困りではないですか?

  • 上位表示を実現し、成果に繋げるための制作ノウハウがない
  • 既にコンテンツがたくさんあるものの成果に繋がっていないため、一度見て欲しい
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このようなお悩みは、数々のコンテンツSEOで成果実績をあげてきたTHE MOLTSにご相談ください。コンテンツの設計や運用チームの構築、パフォーマンス測定や改善への活かし方など、貴社の課題にあわせて成果を出すためのプランニングをいたします。

目次 非表示

SEOライティングとは

SEOライティングとは、検索エンジン最適化(SEO)を意識し、Webサイトが検索結果で上位を獲得するための文章の書き方であり、その本質は「検索を通じてユーザーの課題を解決する」ことです。

ユーザーがなぜそのキーワードで検索したのかを分析したうえで、そのユーザーが悩みや疑問を解決するための有益な情報を提供します。

検索ユーザーに焦点を当てて執筆しなければ、ただ書きたいことだけを盛り込んだ記事になりがちです。

文字数や情報量が多く熱量のある記事であれば、上位を獲得できるのではと思っている方もいるでしょう。

しかし、Googleはあくまで「ユーザーにとって有益であるか」を重視するため、そのような記事を作るだけでは検索結果で上位を獲得できません。

記事コンテンツで成果を上げるには、SEOライティングでユーザーの検索意図を汲み取り、ユーザーを第一に考えた記事を執筆する必要があるのです。

SEOライティングは、執筆テクニックだけでなく、キーワードの分析力なども必要です。ユーザーに有益な記事を書くためにも、SEOライティングはどのように進めるべきかを十分に理解しましょう。

SEOライティングが目指すもの

SEOライティングを実施して目指すものは、以下の2つです。

  • ユーザーのニーズを最高の形で叶えること
  • ユーザーの「態度変容」を促すこと

何を目指すべきかを知ることで、この後解説する具体的な手順や方法が理解しやすくなります。では、詳しく見ていきましょう。

ユーザーのニーズを最高の形で叶えること

第一に目指すべきなのが、ユーザーのニーズを「最高の形」で叶えることです。これは、自らの悩みを解決するためにGoogleやYahoo!で検索したユーザーに対して解決に役立つ情報を提供し、ユーザー自身が潜在的に求めている最高の状態に到達できる状態を指します。

例えば、「転職エージェント おすすめ」というキーワードの場合、このユーザーは転職エージェントを探しており、どのサービスがおすすめなのか知りたいのだとわかります。

さらには、「おすすめを知りたい」というニーズの先には、「どの転職エージェントにするか決めたい」「自分に一番マッチした転職エージェントを見つけたい」ニーズもある可能性が高いでしょう。

この場合、紹介するサービスごとに「このような人におすすめ」といった目安や、サービス選定の基準を明確にすることで、おすすめの中から自分に適した転職エージェントを選べるようになります。つまり、ユーザーのニーズを最高の形で叶えることができるのです。

結論として、「最高の形」を目指すとは、ユーザーがそのキーワードで検索した結果、「どのような状態になれば満足するのか」を追求することだと言えます。

ユーザーの「態度変容」を促すこと

次に目指すべきなのが、ユーザーの態度変容を促すことです。

態度変容とは、顧客の購買心理が「認知→興味関心→情報収集→購買」といったように変化していくことを指し、弊社では、以下のように「A.I.S.A.S(アイサス)」で、ユーザーの購買までの動きを考えます。

A.I.S.A.S(アイサス)

上記の例でいえば、転職エージェントというサービスの存在を知り、「転職に活用すべきか検討するために詳しく知りたい」と考えた場合、記事を読んでもらうことで「自分に合いそうなこのサービスを使ってみよう」と思ってもらうことが態度変容です。

そう感じてもらうためには、

  • 転職エージェントとはそもそもどのようなものなのか
  • 活用することでどのようなメリットがあるのか
  • 実際にどのような流れで利用するのか
  • 自分にマッチしそうな転職エージェントはどれか判断する基準

といった情報が必要です。

態度変容を促すためにはどこまでの情報が必要かを考えると、コンテンツのゴールも見えやすくなります。

SEOライティングで重要な7つの考え方

SEOライティングにおいて重要な考え方として、弊社では以下の7つを共通認識にしています。

SEOライティングで重要な7つの考え方
  1. 検索結果は1位以外に意味はない
  2. どのキーワードを選ぶかが成果に直結する
  3. ユーザーにとって最高のコンテンツを作る
  4. 正確な情報・独自性のある情報を提供する
  5. テクニック論に走らない
  6. 検索順位を上げるためにメンテナンスを行う
  7. 正しく効果測定する

これらは、SEOライティングの基本とも言える考え方です。そのため、実践的なライティング手順を知るうえで、これらの考え方も理解しておきましょう。

1. 検索順位1位以外に意味はない

SEOライティングで最も重要な成果指標は、「検索順位」です。検索順位とは、特定のキーワードで検索したときにサイトが表示される順番のことを言います。

Googleの検索結果画面
※Googleの検索結果画面より

弊社では、SEOライティングで目指すべきは「検索順位1位」の他ないと考えています。なぜなら、ユーザーが検索結果画面からサイトを訪れてくれる確率(=クリック率)は、検索順位に大きく影響されるからです。

米国Advanced Web Ranking社のデータ(2023年9月時点)によると、狙ったキーワードで検索1位を獲得した際の平均CTR(クリック率)は45%程度ということがわかっています。

※月あたりの検索ボリュームが500以上のキーワードデータの国際平均CTR値(2023年9月時点)

このCTRは2位でも17%まで落ちます。さらに10位ともなると約2%程度まで下がり、1位の記事と比べて20倍以上の差があることが伺えます。同じ記事を書いたとしても、1位と2位で流入数、ひいてはコンバージョン数も大きく変わります。

この結果から、成果を挙げるために1位を獲得することがいかに重要かがわかるでしょう。

SEO施策として流入数(PV)やコンバージョン率を成果指標に設定するのは間違いとは言いません。しかし、まず検索でユーザーの目に触れなければ、施策の効果測定はおろか、サイトの認知すらしてもらえないのです。

SEOライティングは、2位や3位といった中途半端では成果を得られないことを心得ておきましょう。

2. どのキーワードを選ぶかが成果に直結する

キーワード選定とは、簡単に言えば「コンテンツのテーマ」を決めることです。具体的には、ユーザーが自社サイトを訪れるきっかけとなる検索キーワードを選ぶ作業を指します。

ユーザーは日々、「知りたい」「行きたい」「買いたい」といった欲求を満たすために、必要な情報を検索しています。キーワード選定では、そんなユーザーニーズを汲み取って企業が望む結果(商品購入や登録など)まで効率的に導く戦略を考えます。

例えば、「ゴルフクラブ」の販売サイトで考えてみましょう。まず、以下3つのキーワードのうち、もっとも「ゴルフクラブの購入」に訴求しやすいのはどれでしょうか。

▼キーワード(検索ボリューム数)

ゴルフクラブ 種類(5,400)沼津 ゴルフクラブ 天気(1,300)ゴルフクラブ レディース 安い(20)

検索ボリュームが大きい方が検索1位を獲得した場合の流入数が多くなります。そのため、検索ボリュームを重視してキーワードを決定したくなりますが、それでは適切なキーワード選定はできません。

次に、各キーワードで検索するユーザーのニーズを考えてみてください。

キーワード
(検索ボリューム数)
ゴルフクラブ 種類(5,400)沼津 ゴルフクラブ 天気(1,300)ゴルフクラブ レディース 安い(20)
考えられる
ユーザーニーズ
ゴルフクラブの種類を知りたい沼津のゴルフクラブに行きたい女性用の安いゴルフクラブを買いたい

以上から、もっとも商品購入への訴求効果が高いキーワードは、すでにユーザーの購入意思が伺える「ゴルフクラブ レディース 安い」だと考えられます。

目的とずれたキーワード選定を行うと、たとえ検索順位1位を獲得してもコンバージョンに至らない無駄な流入を集めるだけで、オウンドメディアの成果には繋がりません。

具体的にキーワード選定をしていく手順は、以下の10ステップです。


  1. 目的と成果を明確化する
  2. ターゲットの選定を明確にする
  3. 関連しそうなキーワードを並べる
  4. キーワードを実際に検索する
  5. マストキーワードを定める
  6. マストキーワードのコンテンツの骨格を作る
  7. 骨格から抽出された要素を並べる
  8. サブキーワードを選定する
  9. メンテナンスを加味してキーワードツリーを作る
  10. 関係性を理解して、運用を行い続ける

上記ステップは以下の記事で詳しく解説していますので、オウンドメディアを運用しているがなかなか成果に結びつかない、これからメディアをローンチするが、どうやってキーワードを選べば良いか分からない担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

3. ユーザーにとって最高のコンテンツを作る

ユーザーにとって最高のコンテンツを作るためには、キーワードを検索したユーザーを理解することが不可欠です。なぜなら、キーワードだけでユーザーが本当に求めているものを判断するのは難しいからです。

キーワードを検索するユーザーを理解するためには、事前にキーワードをリサーチしてどのようなシチュエーションで検索されているかを判断します。また、そのリサーチを基にペルソナを設定してユーザー像を明確にしていきましょう。

まず、上位記事の傾向からどのようなユーザーが検索しているのかを確認しましょう。

例えば、「SEOツール」という単体ワードで検索した場合、上位記事にはSEOツールの比較やおすすめを紹介する記事が並びます。上位にこれらが表示されるのは、SEOツールで検索している人は「SEOツールとはなにか」よりも「SEOツールを選びたい」といったニーズが多いことがわかります。

さらにサジェスト・共起語・再検索ワードなども確認しましょう。

サジェスト:入力された情報から提案されたキーワード
共起語:キーワードと同時、もしくは頻繁に出現するワード
再検索ワード:あるキーワードの後に検索されたキーワード

ツールなどでこれらを確認することで、よりニーズを把握することができます。

ニーズを把握したら、ペルソナを設定してそのキーワードを検索したシチュエーションを考えます

以下はペルソナとシチュエーションの例です。


居住地:東京
年齢:28歳
性別:男性
年収:500万円

自社でオウンドメディアの運用を行ってきたが、まったく成果が出せていないため、SEO対策にこれまで以上に注力していく方針が決まった。しかし、SEOに関する知見のある社員もいないため、SEOツールを導入する方向で検討している。

何種類かピックアップしておくように上司に言われたが、SEOツールにはどのようなものがあるのかわからないので、「SEOツール」で検索してみた。

このように、ペルソナで事前のシチュエーションをイメージしておくことで、どのようなコンテンツであればこのユーザーは最高の結果を得られるのかが見えやすくなるでしょう。

上記のようなペルソナの場合、SEOツールにはどのような種類があるのかがわかり、さらにいくつか自社に合うものを選べることが最高の結果になると考えられます。つまり、ツールごとのわかりやすい比較や、SEOツールを選ぶ基準などが必要な要素であると考えられます。

ペルソナのイメージが湧かない場合は、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでキーワードを検索し、そのキーワードに関連する質問を参考にすると、イメージしやすくなるでしょう。

4.正確な情報・独自性ある情報を提供する

個人が趣味で運営しているWebサイトと、企業が事業として運営しているオウンドメディアでは、発言責任の大きさが異なります。コンテンツの魅力を追求するのも大切ですが、大前提として、間違った情報や信ぴょう性の低い情報をユーザーに提供してはいけません

医療や法律など専門性の高いコンテンツには、「監修」を要する場合もあります。


▼監修とは

掲載前に情報の整合性の確認することです。専門的な知識を持つ人に監修を依頼し、正しい情報が記載されているかをチェックしてもらいます。

5.テクニック論に走らない

小手先のテクニック論に頼ったSEOコンテンツでは、成果に繋がりません。

そもそもオウンドメディアは、ユーザーの欲している情報を提供することで、企業が得たい成果を獲得するコミュニケーション手段です。テクニックまみれの無味乾燥な発信ばかりでは、サイトのオリジナリティを出すことができません。

例えば、

  • 「タイトルは32文字程度で、キーワードを前方に」
  • 「記事の文字数は5,000文字以内」

といったテクニック論は、ユーザーニーズを十分に分析したあとで考えるべきものです。

これをやれば上位表示できるとテクニック論で考えるのではなく、施策を行なった結果、ユーザーの利便性がどう向上するのかといった視点でコンテンツSEOを考えていくことが大切です。

6.検索順位を上げるためには継続的にメンテナンスが必要

SEOコンテンツは、一度作って終わりではありません。検索順位で1位を獲得して維持するためには、根気強くリライトを行い改善を重ねて、コンテンツの質を高めていく必要があります。この作業のことを、「メンテナンス」と言います。

サイトの記事数とは、キーワード保有数です。つまり、より多くのキーワードで検索上位を獲得できれば、一定のユーザー流入数を中長期的に確保することが可能です。そして、その蓄積によって大きな成果を得ることができます。

例えば、あなたがとあるメーカーの商品企画担当だったとします。企画を任されたあなたは、その商品をヒットさせるべくあらゆる準備を行い、仲間たちと話し合いを重ね、完成した商品を自信を持って世に送り出します。もちろん、開発をした本人が誰よりも良い商品だと信じていることでしょう。

しかし、どれだけ良い商品だと思っていても、実際に売れるかどうかは別問題です。残念ながら「思っていたよりも売れなかった…」と肩を落とすこともあれば、思わぬ層にヒットし予測を上回る売上を叩き出した!なんてことがあるかもしれません。

何が言いたいのかといえば、その商品を買うかどうかは消費者が決めることであり、そのために我々ができることは消費者に意思決定をさせるための仕掛けづくりである、ということです。

これは、コンテンツSEOにおける記事制作においても同じだと考えています。どれだけ自分たちが良いと思える記事でも、実際にユーザーがその記事に訪れるかどうか、訪れたユーザーがその記事を読んで満足するかどうかはわかりません。

しかし、商品企画とコンテンツSEOの違いを一つあげるとすると、Webコンテンツはユーザーの評価が数値として表れ、その数値を元に何度も繰り返し修正できる点です。

だからこそ、コンテンツは公開して終わりではなく、仮説が正しかったのか、つまり実際にユーザーにとって良いコンテンツなのかを検証し、ユーザーの満足につながるコンテンツになるよう改善を続けることが大切なのです。

良質な記事コンテンツを作るには、こうした地道な積み重ねが欠かせません。

7.正しく効果測定する

SEOライティングで成果を出すためには、効果測定が不可欠です。なぜなら、効果測定をしなければ適切なメンテナンスを行えないからです。

SEOライティングの効果を測定する方法の一つとして、ユーザー解析の活用があります。その手段としておすすめしたいのが、Googleアナリティクスです。

Googleアナリティクスとは、サイトにどんな人が訪れているのかといった「属性データ」や、サイト内でどんなページを見ているのかといった「行動データ」を分析して、サイト改善へと繋げることができるアクセス解析ツールです。

アクセス解析やユーザーニーズの把握は、サイト改善だけではなくSEO記事でも検索して閲覧してもらうことが前提になるため、必須のツールだと言えます。

Googleアナリティクスのそもそもの目的としては、サイトに訪れたユーザー像を可視化し、ユーザー行動を把握することです。

そして、その分析結果を活かす場をサイト自体の改善にとどめず、SEO記事にも反映させることができれば、ユーザーにとって有益なコンテンツとなります。

「いかにユーザーに選んでもらうか」「いかにユーザーを満足させるか」を考えるための大きなヒントとして役立てましょう。

SEO観点のコンテンツ制作にお困りではないですか?

  • 上位表示を実現し、成果に繋げるための制作ノウハウがない
  • 既にコンテンツがたくさんあるものの成果に繋がっていないため、一度見て欲しい
  • 低予算・少人数という限られたリソースの中でも成果を出すため、伴走してほしい
このようなお悩みは、数々のコンテンツSEOで成果実績をあげてきたTHE MOLTSにご相談ください。コンテンツの設計や運用チームの構築、パフォーマンス測定や改善への活かし方など、貴社の課題にあわせて成果を出すためのプランニングをいたします。

プロが実践するSEOライティングの手順

ユーザーに有益なコンテンツを提供するためには、記事の執筆を行う前に以下のような手順を踏む必要があります。

SEOライティングの手順

それぞれの手順でやるべきことは、以下の通りです。

手順やるべきこと
事前準備1.目的と課題の整理

自社課題を洗い出し、それをSEOの記事コンテンツでどのように改善するのか目的を明確にする

2.ペルソナの設定

想定するターゲットを実在するような人物像として詳細にイメージし、ユーザーの悩みや課題を把握する

3.カスタマージャーニー
マップの作成

カスタマージャーニーマップを用いて、ペルソナが商品を認知し購買に至るまでの行動・考え・課題を可視化する

4.キーワードの選定

ユーザーの購買までの動きを考えながら、マストキーワードとサブキーワードを決定し、キーワードツリーを作成する

記事制作5.記事骨格を作る

どのような内容を盛り込むかを決めて、記事の骨組みを組み立てる

6.コンテンツを制作する

骨格を基に、ユーザーニーズを満たすコンテンツを執筆する

メンテナンス7.メンテナンスを繰り返す

成果を上げるためにメンテナンスを繰り返す

これら一つひとつの手順は、有益なコンテンツを作成するために欠かせない要素ですが、特に5の「記事骨格」と、本記事の本題でもある6の「コンテンツ作成(SEOライティング)」は記事の質を左右する大事な要素となるため、次章からより詳しく解説します。

それ以外の手順についてより詳しく知りたい場合は、下記記事を併せてご覧ください。

記事を執筆する前に「記事骨格」を作成する重要性

SEOライティングの手順の中で「記事骨格」について触れましたが、骨格作成は記事の品質を大きく左右するものなので、必ず作成することを推奨します。

骨格の役割は、以下の通りです。

  • 記事のゴールを明確にする
  • どの情報をどの順番で書いていくかを整理する
  • 記事の流れ(ストーリー)を可視化して、違和感がないか確認する

骨格ができていないまま執筆をはじめてしまうと、書いている途中で本来目指すべきゴールから離れてしまったり、順序だてた見出し構成にならず、わかりにくい記事になったりする可能性があります。

そのため、以下の手順で骨格を作成しましょう。

  1. 「ゴール」を設定する
  2. ゴールにたどり着くにはどうすればいいかを考えて骨格を作る

では、骨格の作り方を解説します。

「ゴール」を設定する

骨格を作成する場合、まず記事の「最高のゴール」を設定します。最高のゴールとは、読了後にユーザーのニーズを最高の形で叶えるものであり、態度変容を促すものです。

勤怠管理システム比較

例えば、「勤怠管理システム 比較」というキーワードのゴールは、「複数の勤怠管理システムを比較できること」であるように思えるでしょう。

しかし、このキーワードを検索しているユーザーは、勤怠管理システムを比較したうえで、「導入する勤怠管理システムを選びたい」「自社に適した勤怠管理システムを見つけたい」と考えているはずです。

それを踏まえて最高のゴールを考えると、「複数の勤怠管理システムを比較し、自社にとって効果的なものを見つけられること」だと言えます。

「比較する」と「自社に適したものを見つけられる」はそれぞれ大きな違いはないように感じるかもしれません。しかし、ただ比較できればいいと考えながら執筆するのと、読んだ人が自社に適したものを選べるようにしようと考えながら執筆するのでは、書き方が大きく変わるはずです。

「最高のゴール」はなんなのかを把握するためには、前述の「3. ユーザーにとって最高のコンテンツを作る」で解説したように、上位記事からニーズを把握し、ペルソナを設定してターゲットをイメージしましょう。

また、ゴールを設定せずに記事を執筆すると、ユーザーの潜在的なニーズを深堀しすぎてしまい、本当に必要な情報以外のこともあれこれ盛り込んでしまう可能性があります。

その結果、ユーザーのニーズから外れるだけでなく、何を伝えたかったのかがわからない記事ができあがってしまうでしょう。

そのため、骨格を作る際には必ず「最高のゴール」を設定するところからはじめてください。

ゴールにたどり着くにはどうすればいいかを考えて骨格を作る

最高のゴールを設定したら、骨格(構成)を作成していきます。

骨格を考える際には、最高のゴールにたどり着くためにはどのような順序でどの見出しを入れていく必要があるかを考えましょう。

まず、検索結果の上位5位までの記事の中で、2回以上出ている要素は含めてください。その要素が複数回上位記事に登場するということは、ユーザーニーズに沿った情報である可能性が高いからです。

ただし、それらの情報だけでは自社のオリジナリティが皆無になってしまうため、必ず上位にはない自社独自の情報を含めましょう。

骨格の組み立て方として、ユーザーがもっとも知りたいであろう情報を序盤に入れます。ユーザーは記事の序盤を読んで「欲しい情報がない」と判断すると離脱してしまう可能性があるからです。

見出しの順番は、口頭で順序だてて解説するように、話の流れが途切れないように並べましょう。

さらに、骨格を作成する中で、見出しごとにもゴールを設定しましょう。「この章を読むことで、ユーザーがどのような状態になるか」というゴールを設定しておくことで、章が中途半端に終わっていないかを確認することができます。

コンテンツ全体で目指す「最高のゴール」をKGI、それを達成するための「見出しごとのゴール」をKPIとして考えるとわかりやすいでしょう。

記事骨格は、見出し下のゴール(KPI)を積み重ね、記事全体のゴール(KGI)を達成するために作り込む必要があるのです。

SEOライティングに必要な12の要素

SEOライティングを行う上で必要となる要素は以下の通りです。

SEOライティングに必要な要素
  1. タイトル
  2. ディスクリプション
  3. 日付
  4. 冒頭文(リード文)
  5. 見出し
  6. 構成要素
  7. 文章
  8. 画像
  9. 主張
  10. 引用
  11. 監修
  12. 記事ページのデザイン

要素ごとにどのような役割を持つか理解することで、よりユーザーに寄り添ったコンテンツを作成できます。

では、これらの要素について詳しく解説します。

1. タイトル

タイトルは、記事のテーマを簡潔に表したものです。ユーザーの目線の動きから、ターゲットワードが左側にあった方がキャッチされやすいと考えられますが、ユーザーのニーズに沿わない場合は、その限りではありません。

弊社では、あくまでもユーザーにとっての読みやすさが保証される限り、キーワードに即している主題を左側に、ニーズリサーチで洗い出すことのできた副題(関連ワード)を右側に置くようにしています。※2023年9月時点の取り組みです。

本記事を例にタイトルの構成要素をまとめました。

キーワード

SEOライティング

ユーザーにとって最高のゴール

SEOライティングの基本とコツを学び、実際に高品質なSEOコンテンツを自分で書けるようになる

タイトル

SEOライティングとは|初心者がプロレベルの記事品質を実現する書き方のコツ

また、検索時に表示されるタイトルの文字数は以下の通りです。

  • スマホ:34文字程度
  • PC:28~30文字程度

BtoC向けコンテンツの場合、スマホで検索されることが多いため目安は34文字ですが、BtoBの場合はPCで検索されることが多いため、28~30文字程度が目安です。

その文字数でコンテンツの内容を表せているかを考えながら、タイトルを考えましょう。

詳細は以下の記事をご覧ください。

2. ディスクリプション

ディスクリプションとは、記事コンテンツを100〜120文字程度の文章でわかりやすく要約したものです。

Google検索結果
※引用:Google検索結果

必要以上にターゲットワードを盛り込む必要はありませんが、ディスクリプション上では同一キーワードが太字(bold)になるため、ユーザーの目に止まりやすくなります。

3. 日付

記事コンテンツが示すことのできる日付には、主に「作成日」と「更新日」の2種類があり、どちらも内容の最新性を判断する基準の一つです。

両者の日付を並べているとGoogleが古い日付を参照しがちであることから、更新日のみを表示させているサイトもあります。

もちろん、コンテンツがアップデートされていないにもかかわらず、更新日にのみに手を加えるのはやめましょう。

4. 冒頭文(リード文)

冒頭文(リード文)は、ユーザーに対して、記事コンテンツが提供する情報と、読了後に得られる結果を示す場です。

ユーザーに記事を読み進めてもらうためには、この冒頭部分で、課題解決に繋がる有益な情報が書かれていると認識してもらう必要があります。

リード文

上記はBtoBマーケティングの記事の冒頭ですが、最初にユーザーが感じている課題を示し、その課題解決のためにどのような情報を提供しているのかが記載されています。

ユーザーが課題に共感し、それを解決できそうな内容が書かれていそうだと判断してもらえれば、コンテンツを読み進めてもらうことができるのです。

なお、冒頭文は見出しと同様にユーザー離脱率が高い要素の一つです。そのため、出来るだけ簡潔にまとめましょう。

5. 見出し

見出しは、記事の項目のことです。弊社では、ユーザが求めている情報を探すために活用する「第2のタイトル」と捉えています。

検索画面に表示されたタイトルから記事にたどり着いたユーザーが、内容の一語一句に目を通すことはほとんどあり得ません。読んだとしても、1〜2割程度ではないでしょうか。

なぜなら、検索時の疑問を少しでも効率的に解消させるために、求めている情報の掲載場所を再度見出しから探すためです。

したがって見出しは、端的に本文の内容を表している必要があります。

6. 構成要素

コンテンツの構成要素は、記事コンテンツが上から下へと読まれることを前提とし、ユーザーの理解やニーズの順番に即して設計します。

例えば、以下のようなタイトルで記事を作成した場合の記事構成を考えてみましょう。

5分でわかるBtoBマーケティングとは?戦略や成功事例

仮に、冒頭で成功事例を紹介し、末尾まで「BtoBマーケティングとはなにか?」といった基本を学ぶ情報に触れない設計がされていた場合、上記のタイトルに対するユーザーの期待に即していない可能性が高いでしょう。

ユーザーの期待に合わせるのであれば、基本的にはBtoBマーケティングの基礎的な情報を前半で紹介し、その後に戦略や事例を具体的に紹介するコンテンツが望ましいと考えられます。

7. 文章

記事コンテンツの内容を充実させるには、文章が長ければ良いわけではありません。端的にわかりやすく、ユーザーの疑問が最短距離で解決されなければ、離脱される可能性は高まります。

読みやすい文章を作成するには、以下の3つを意識して執筆しましょう。

  • 一文一義
  • 冗長表現にしない
  • 語尾の統一

一文一義

一文一義とは、一つの文章に対して一つの情報を入れて終わらせることです。一文にいくつもの情報を詰め込まないようにすることで、読みやすい文章になります。

まず、次の文章を見てください。

朝起きて、カーテンを開けたらとても天気が良かったので、朝食を食べた後、着替えて散歩に出かけたら可愛い猫と出会い、朝から幸せな気分になりました。

この文章は、一文で以下の情報が詰め込まれています。

  • 朝起きてカーテンを開けた
  • 朝食後に着替えて散歩に出かけた
  • 可愛い猫と出会って幸せな気分になった

これらが一文に入れられた結果、情報が多くて理解しにくい文章になっています。

これを一文一義にしたものが以下の文章です。

朝起きて、カーテンを開けたら非常にいい天気でした。そこで朝食を食べた後、散歩に出かけることに。散歩の途中で可愛い猫と出会い、朝から幸せな気分になりました。

いかがでしょう。先ほどの文章よりも読みやすくなったのではないでしょうか。

冗長表現にしない

冗長表現とは、文章に無関係・不要な語句が入ることで、長く読みにくくなっている文章のことです。

以下のような表現が当てはまります。

  • 「〜という」を不必要に使用する
  • 二重表現
  • 過度な敬語

以下の文章は上記の冗長表現をすべて使った文章です。

まずはじめに、冗長表現をご存知でないという方のために、冗長表現とはどのような表現なのかについて詳しく解説させていただきます。

この文章には、以下のような問題点があります。

  • 「まず」と「はじめに」は二重表現
  • 「ご存じでないという」の「という」は不要
  • 過度な敬語を使用している

この文章の冗長表現を除いたものが、次の文章です。

まず、冗長表現を知らない人のために詳しく解説します。

さらに、日本語的な文章の読みやすさは勿論のこと、ユーザーの業界理解レベルに合わせた表現も意識しましょう。専門用語を使いすぎず、場合によってはわかりやすく補足する必要もあります。

語尾の統一

記事コンテンツでは一般的に「です・ます」「だ・である」のどちらかの語尾が使われます。

「だ・である」はニュース記事や論文などで用いられる文体で、やや堅い印象を与えるため、「です・ます」を使用するのがおすすめです。

最初は「です・ます」で書かれていたのにも関わらず、途中から「だ・である」の語尾が表れると、読み手は違和感を感じてしまいます。

どの語尾を使用するかはあらかじめ決めておき、最初から最後まで統一しましょう。

8. 画像

記事コンテンツの中の画像は、文字の羅列を読み進めるユーザーにとって、箸休めの役割を果たすものです。弊社では、大見出しの下など、区切りの良い場所で用います。

このとき画像は、文章と関連性の高いものを挿入します。内容と全く脈絡のない画像は、ユーザーの理解の妨げになってしまうからです。

また、ユーザーが文章を読んでもイメージしにくい箇所にイメージ画像やイラストを用いると、よりわかりやすく良質なコンテンツになるでしょう。

9. 主張

記事コンテンツを自社のものたらしめるのは、オリジナリティ、すなわち自分たちの主張です。

SEOライティングにおけるオリジナリティは決して奇をてらったものではなく、自分たちにとって正しい情報を定義し、ブレずに発信することで形作られると考えています。

記事骨格のリサーチを徹底する理由もここにあります。Web上に落ちているツギハギの情報をただ並べただけでは、とてもオリジナリティのあるコンテンツとは言えません。

そして、オリジナリティがなければ他のコンテンツと差別化が図れず、上位表示も難しいことを理解しておきましょう。

10. 引用

自分たちの考えや主張には、信ぴょう性のあるデータを用いることで説得性を持たせられます。主張に対する根拠が明確であれば、ユーザーからの信頼にも繋がります。

例えば、ダイエット方法を紹介するコンテンツで、ただ「痩せられます」と言われても、「なぜその方法で痩せるのか」がわかりません。

しかし、その方法が科学的に検証・証明されたものであり、研究データを引用すれば、確かに効果がありそうだとユーザーに納得してもらうことができるでしょう。

なお、情報を引用する際は、参照元のリンクを明記する・乱用しすぎないなど最低限のルールには則りましょう。

11. 監修

誤った情報の掲載は、ユーザーの人生を狂わせてしまう危険性があります。

特に、医療・法務などの高度な専門性が求められるコンテンツや、記事制作者が執筆テーマの業界に精通していない場合には、発信情報の整合性を取るために監修を入れるケースもあります。

どれだけ素人が一生懸命記事を書いたところで、オウンドメディアのプランナーが法律の記事を書くのと、弁護士が法律の記事を書くのとでは、記事の説得力が違うからです。

コンテンツに書かれている情報が正しいとユーザーに示すことができるため、監修は入れるようにしましょう。

12. 記事ページのデザイン

最後に、記事ページ全体の読みやすさを追求しましょう。

意識すべきポイント例
  • 文字サイズ
  • テキストの行間
  • 文字間
  • 余白サイズ
  • カラム幅
  • カラム位置

例えば下記【A】【B】は、サイトの「商品説明」と「お問い合わせ」のカラムの順番を、左右で入れ替えたものですが、どちらが読みやすいと考えられるでしょうか。

記事のデザイン(コンテンツの並び順)の重要性が分かるイラスト

ユーザーの目線が左から右に移動することを前提とすると、上記の並び順からは、それぞれ下記の動線が伺えます。

【A】「商品詳細を理解してから問い合わせる」

【B】「問い合わせてから商品詳細を確認する」

SEOライティングでは、ユーザーの理解やニーズの順番に合うコンテンツの並び順が大切です。したがって、【B】よりも商品購入におけるより自然な流れである【A】の方が、読みやすいコンテンツと考えられます。

SEO記事で上位を獲得するためのチェックポイント

SEO記事で上位を獲得するためには、執筆前と執筆完了後に以下のチェックポイントを確認しましょう。

SEO記事で上位を獲得するためのチェックポイント

これらのポイントを執筆前に整理することで、書いているうちに何が言いたいのかよくわからなくなった…という事態を防止できます。執筆後に再度確認することで、ユーザーにとって本当に良質なコンテンツになっているかどうかを判断する一助となります。

では、ポイントごとに詳しく見ていきましょう。

1.設定したゴールに到達する内容になっているか

SEOライティングに取り組むクライアントから非常に多くご相談をいただくのが「どこまで掘り下げて記事を書けば良いのかわからない」です。

ユーザーと向き合い適切な答えを用意しようと文章を書き始めた結果、終わらせ方が分からなくなってしまうケースはよくあります。

この悩みは、コンテンツに明確な「ゴール」を設定することで解消できます。どのようなプロジェクトにも必ず「なぜプロジェクトを行うのか」を示すミッション(ゴール)があるように、記事を書く時も「コンテンツを読み終えたユーザーにとってのゴール」を定めるべきです。

例として、キーワード「転職エージェント おすすめ」のゴールについて考えてみましょう。

キーワードの字面の通りこのユーザーが主として知りたいことは、「おすすめの転職エージェント」について知りたいであろうことが想像できます。

ユーザーニーズの深堀りを行う際に、他にも「転職エージェントの他に、自分にあった転職サービスはあるのか?」「どこの転職エージェントを使えばいいのか?」など、いくつか構成要素が考えられるでしょう。

しかし、記事の中に要素をどこまで入れるのかを検討する段階で、あれもこれも入れないとユーザーのニーズは網羅できないのではないか、そう考えてしまう人は多いと考えられます。

ここで重要になってくるのが、ゴールの設定です。

終わりがないのであれば自らがユーザーにとっての終わりを決めてあげれば良いのです。

記事にゴールができれば、それを目指して構成を組むことができます。

また、執筆中に迷ったとしても、ゴールが決まっていればそれを逆算して、必要な要素かどうかをジャッジできるようになるため、必然とコンテンツの終わりについて迷うことはなくなります。

構成を作る段階でまずはゴールを定め、その上で記事の執筆をはじめましょう。そして、最後に記事の内容がゴールとあっているかを確認するといいでしょう。

2.ユーザーが理解しやすい文章になっているか

ライティングを始めたばかりの時は、「自分の書いていることが分からなくなった…」「なんて説明すればいいか分からず書き進められない…」と感じることも多いでしょう。そのような場合は一度手を止めていただき、人に口頭で伝える場合はどのように説明するかを考えてみましょう。

説明を聞いてくれる人がいるのであれば協力してもらい、いない場合は第三者がいると仮定して実践してみてください。口頭で説明することで、うまく書けなかった文章が分かりやすく体系立てられた説明になるでしょう。

実際に、クライアントにコンテンツのレクチャーをさせていただく際にも「どう書いて良いかわからない…」という質問をいただくことがあります。その場合「私に口頭で内容の説明をしてもらえますか?」とお願いすると、分かりやすく体系立てられた回答が返ってくるものです。

誰かに説明する際には、どうしたら「その人に分かりやすく伝わるのか?」を考えながら話すでしょう。

同じ内容でも文章に書き起こすとなると、途端に「文字を書くこと」に一生懸命になってしまいます。すると、「分かりやすく伝える」ことを忘れてしまいがちになり、どのように書けばいいのかわからなくなるのです。

口頭でうまく説明できるなら、同じように文章に書き起こすことは不可能ではありません。アウトプットの方法が異なるだけなので、あとは慣れの問題です。

また、わかりやすい文章の基準は「中学生が読んでわかるような文章までかみ砕いて書く」ことを意識してください。そうすれば、専門知識がなくても理解できる文章になっているでしょう。

また、中学生がわかる文章であれば、複雑な言い回しや難しい漢字も使わなくなり、イラストや図解が必要な箇所もわかるようになるはずです。

できあがった文章を確認する際には、中学生でも理解できるかを意識してチェックしてください。

3.自信を持ってユーザーに届けられるコンテンツになっているか

コンテンツの書き手自身が、コンテンツに対して「なんだかいまいち…」と思うのであれば、それは必ずユーザーにも伝わります。

ユーザーに自信を持って届けられるコンテンツとは、「自身が読みたくなる記事」です。もしもそこで「いまいち」と感じる場合は、ユーザーに対して真剣に向き合えておらず、何かが足りていない未完成の状態だと言えます。

例えば、

  • 根拠が不明瞭で正確な情報を伝えられているか自信がない
  • 情報が不足しており、コンテンツを読んだユーザーが満足できる内容になっていない
  • オリジナリティがなく、自分のコンテンツであると自信を持てない

といった問題があるでしょう。

どこに問題があるのかを知るためには、なぜ自分で読みたいと思わないのかを突き詰めることが重要です。

自分のコンテンツが一番ユーザーのことを考えている、と自信を持って提言できるようにしましょう。

4.事前知識や理解度は十分か

コンテンツ制作を進める上で「書くべきテーマを十分に理解して文章を書けているか」も重要な要素の一つです。

SEOライティングを行う場合、すでにその道のプロとして事前知識が豊富であれば、その知識をいかしてコンテンツ制作を行えます。しかし、知識がゼロベースの状態で記事の執筆をしなければならないケースも多々あるでしょう。

そのような場合、書くべきテーマに関しての十分な内容理解が求められます。

例えば、筆者自身がオウンドメディア関連の記事を書くのであれば、これまでのクライアントワークを通して得た経験や知見をもとに執筆を行います。しかし、別のテーマで執筆が必要になった場合、関連書籍を3〜4冊読み込みノートに内容をまとめた上で、ユーザー調査をしてから記事の執筆へと進みます。

時間も手間もかかりますが、悩んでいるユーザーが目の前にいる以上、どれだけその人と真摯に向き合えるかはとても重要です。

事前知識を十分に身に付けてから、執筆を始めるようにしましょう。

5.ユーザーが読み進めたくなる書き出しになっているか

書き出しは、記事の中で最も重要だと考えるパートです。書き出しとは「冒頭文」「リード文」と呼ばれ、検索で入ってきたユーザーが一番最初に目に触れる文章です。

私自身、どこのパートに一番力を注ぐかと言われたら間違いなく「書き出し」です。書き出しが文章全体の良し悪しを左右すると言っても過言ではありません。

その理由は、ユーザーが最初に目に触れる文字であるためです。書き出しを見て、読む価値を感じられれば読み進めてもらうことができます。逆に、読む価値がないと判断されれば、書き出し時点で離脱されてしまうでしょう。

書き出しを構成する上で、気を付ける点は以下の通りです。

  • ユーザー自身が「自分ごと化」できる文章になっているか
  • その記事の結論が入っているか
  • 筆者の顔が思い浮かぶような内容になっているか
  • 記事を読もうと思えるような具体的なベネフィットが盛り込まれているか
  • 書き出しの良し悪しを決めることは難しいですが、まずは自分自身が読み進めたいと思えるかどうかでジャッジするといいでしょう。

    検索結果1位を獲得するために理解すべきGoogleの思想

    SEOライティングを行う上で、Googleの思想を理解しておくことも重要です。なぜなら、Googleのアルゴリズムによって検索順位が決定するため、Googleの思想がそもそもの基本となるからです。

    Googleの基本的な思想を理解するために、以下の内容を紹介します。

    • Googleの変わらない思想を振り返り続けるのが大切
    • 1位をキープし続けるためにもユーザーの利便性を第一に考える
    • Googleのアップデートとの向き合い方

    上記に基づき、ユーザーの利便性を第一に考えたコンテンツ作りを実直に続けていけば、多くのキーワードで1位を獲得することができると考えています。

    Googleの変わらない思想を振り返り続けるのが大切

    検索で1位を獲得するために重要なのが、Googleが大切にしている「ユーザーの利便性を第一に考える」という思想を理解することです。Googleの理念が示されている「Googleが掲げる10の真実」には、以下のように記されています。

    ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
    Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。(以下、略)

    ※引用:Googleが掲げる10の真実

    また、Googleの共同創設者であり、元最高経営責任者(CEO)を勤めたラリー・ペイジ氏は、以下のような発言をしています。

    「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである」

    ※引用:Google検索の仕組み

    このことから、Googleは「検索したユーザーに対し、いかに有益なコンテンツを提供できるか」といった視点で、検索アルゴリズムを決定していると推測できます。
    つまり検索で1位を獲得するためには、検索意図を理解して悩みを解決する、ユーザーにとって1番有益なコンテンツを作り上げることが大前提と言えるでしょう。

    1位をキープし続けるためにもユーザーの利便性を第一に考える

    弊社が長年に渡り、コンテンツSEO領域に携わり分かったことは、狙ったキーワードで1位を獲得することよりも、変化する市場の中で1位をキープし続けることの方がずっと難しいということです。

    Googleは検索の利便性を高めるために、定期的に検索アルゴリズムのアップデートを行います。また、1位を獲得するために、同じ検索キーワードで表示されている他メディアもさまざまな施策を講じてきます。

    また、時とともに同じキーワードであっても、ユーザーの検索ニーズが変化することも考えられます。その中で、コンテンツを作ったまま放置していては、1位を獲得してもすぐに下落してしまいます。

    1位をキープし続けるためには、ユーザーの利便性をより高めていくために、情報の最新性を担保するメンテナンス・ユーザーニーズの見直し・情報を追記するといった施策が必要です。

    テクニック論でコンテンツSEOを考えると、講じる施策やアイデアには限りがあります。あくまでもユーザーの利便性を第一に考えていくことが、検索順位で1位をキープする上で重要になるでしょう。

    Googleのアップデートとの向き合い方

    GoogleやYahooといった検索エンジンは、検索されたキーワードに対して最適な情報をユーザーに提供するために、Web上のサイトの表示順位を決めるためのルールを設けています。これを、「検索アルゴリズム」と言います。

    Googleの検索アルゴリズムは、年に複数回大きなアップデートが行われ、サイトの順位に少なからず影響を与えます。そのため、アップデートの度に一喜一憂されている人もいるのではないでしょうか。

    確かに検索アルゴリズム自体を意識する必要はあるものの、弊社ではアップデートにさほど敏感になる必要はないと考えています。

    なぜならGoogleのアルゴリズムは、自社サービスをより快適にするためにユーザーの意図を読み取り、さらにそのニーズに訴求しているコンテンツを価値の高い順に並べるために存在します。

    そのため、どのような変更があったとしても、ユーザーのニーズにしっかりと応えた良質なコンテンツであれば、検索順位が大きく下落してしまうはずがないからです。一時的に順位が落ちた場合でも、時間経過とともに回復する可能性があります。

    ※前提として、ユーザーニーズに焦点を当てて高品質な記事を維持できるようメンテナンスを行っている場合です。

    SEOライティングもGoogleの検索アルゴリズムも、ユーザーにとって有益な情報を提供するという目的は同じです。記事で「メンテナンス」を行うように、Googleでも「アップデート」があるだけです。

    そのため、私たちはアルゴリズムのアップデートに怯えるのではなく、ともに最良なコンテンツを目指していくべきであると考えましょう。

    記事の質と量で悩んだら振り返りたい構造

    SEOを集客の軸としたWebサイト/Webメディアでよくある議論が、コンテンツの量を重視すべきか、質を重視すべきかという話です。

    この議論をする前に、コンテンツの量を増やすとは、また質を高めるとは一体どういうことなのかといった、コンテンツSEOの構造について理解しておく必要があります。

    新規コンテンツ = サイトが持つキーワードの保有数

    よく陥りがちなメディアの失敗例が、とにかくコンテンツを量産しトラフィックを増やそうという考えです。しかし、これは検索順位のCTR(クリック率)を見ると、誤りであることが分かります。

    ※月あたりの検索ボリュームが500以上のキーワードデータの国際平均CTR値(2023年9月時点)

    上記画像の通り、米国Advanced Web Ranking社によるデータ(2023年9月時点)では、検索順位1位のCTRが約45%なのに対して、検索順位10位ではCTRが約2%程度に落ち込みます。

    つまり、検索順位10位のコンテンツを22~23本作ったところで、ようやく検索順位1位のコンテンツ1本のトラフィックに匹敵すると考えることができます。(※全てのキーワードが同じ検索ボリューム数とした場合)

    新規コンテンツを作る作業は、メディアが保有するキーワード数を増やすことに他なりません。大事なのは、キーワードでいかに1位を獲得していくかという考え方です。

    質と量どちらが重要なのか?

    結論、質も量もどちらとも重要です。しかし、どの領域でどのような目的でメディア運用をしているかによって、重要度は変わってきます。

    例えば、BtoB企業向けのとあるツールベンダーがリード獲得を目的としている場合、狙うべきキーワードで上位獲得さえできればリード獲得に繋がる可能性があるため、量<質が重要となります。

    一方、消費者向けに展開するBtoC企業が最新の生活グッズや日常の豆知識を紹介するメディアだと、多くの方に見てもらいニーズを拾う必要があるため、質は担保しつつ、よりコンテンツの量を担保し続けることが重要となります。

    SEOライティングで成長しているオウンドメディア事例

    本章では、弊社が運営・支援させていただいたメディアの中から、SEOライティングで成長しているオウンドメディア事例を4つピックアップして紹介します。

    • KAAAN |THE MOLTS株式会社【to B】
    • ウィルオブ|株式会社ウィルオブ・ワーク【to B】
    • SAKIYOMI|株式会社SAKIYOMI【to B】
    • HR NOTE|株式会社ネオキャリア【to B】
    • 自社サイト|株式会社Kaizen Platform【to B】
    • ビギナーズ|株式会社マーケットエンタープライズ【to C】
    • レイビー|株式会社グローバル・リンク・マネジメント【to C】

    どのようにSEOライティングに取り組み、どのような成果があったのかを詳しく見ていきましょう。

    KAAAN |THE MOLTS株式会社【to B】

    サイト名

    KAAAN

    企業名
    THE MOLTS株式会社
    目的

    リード獲得

    成果

    オウンドメディア経由での案件獲得割合が増加

    まず、弊社のメディア事例から紹介させていただきます。THE MOLTSでは、マーケティング事業のオウンドメディア「KAAAN」を運営しています。

    2022年8月にKAAAN編集部を立ち上げ、現在弊社で取り組んでいる業務に関するコンテンツの制作やリライト、EFO(エントリーフォーム最適化)・LPO(ランディングページ最適化)などに取り組んできました。

    結果として、有効問い合わせ数が伸びていき、2022年10~11月はオーガニックからの有効問い合わせ数がTHE MOLTS創業以来、過去最多となりました。

    元は引き合いでの案件獲得が7割、インバウンドでの獲得が3割だったところ、編集部を発足してSEO対策に取り組んだことで、インバウンドでの獲得が5割ほどまで増加しました。

    また、SEOライティングを含む対策により、「BtoBマーケティング」「リスティング広告」「オウンドメディア」「デジタルマーケティング」といった難関ビッグワードでも上位表示を実現しています。

    ウィルオブ|株式会社ウィルオブ・ワーク【to B】

    サイト名 

    ウィルオブ

    企業名

    株式会社ウィルオブ・ワーク

    目的

    リード獲得

    成果

    サービス全般への問い合わせ件数が毎月130件前後まで急増

    求人サイト「WILLOF(ウィルオブ)」を運営する株式会社ウィルオブ・ワークは、「Chance-Making Company」というブランドビジョンのもと、人材派遣、人材紹介事業のオウンドメディアを運営しています。

    もともとはテレアポを中心とするアウトバウンド営業を中心に展開していましたが、より効率的に新規顧客を開拓するためにインバウンドマーケティング(オウンドメディア施策)の取り組みに注力していました。

    しかし、「とりあえず思いついた記事を書こう!PVを伸ばそう!」など、​成果指標や事業成長に基づいたプロセスを描くノウハウがごっそり抜けて​いたため、なかなか事業に直結する成果が出ないという課題がありました。

    そこで、まずはPV数が出ていたとしても、自社の認知並びにリード獲得に繋がっていないコンテンツを一斉に削除。その上で、本質的な成果とは?を定め、目先の数字ではなく、成果から試算したオウンドメディアの運用を開始。リード獲得を成果指標と定めた上で、事業成長に基づいた戦略を練り記事を作成していきました。

    結果、お取り組み以前の2021年1月頃は、毎月の4、5件ほどだったサービス全般への問い合わせ件数が、2022年6月時点で毎月130件前後まで急増し、26〜32.5倍もの急成長に繋がりました。

    また、単なるお問い合わせだけではなく、オウンドメディア経由で獲得した問い合わせから数億を超える売上を作り出すことに成功しました。

    Media Consultant / Business Producer
    寺倉 大史
    業界歴9年以上。事業開発、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。藍染職人、株式会社LIGを経て、メディアコンサルタントへ。

    SAKIYOMI|株式会社SAKIYOMI【to B】

    サイト名

    SAKIYOMI

    企業名

    株式会社SAKIYOMI

    目的

    インバウンドでCV獲得ができる体制の構築

    成果

    リード創出は月10件→500件増加、そのうち月間40〜50件が安定してアポ獲得

    Instagramの運用代行やコンサル、運用支援ツールの提供をする株式会社SAKIYOMIでは、自社のリード獲得を目的としたオウンドメディアを運営しています。

    当初から、将来的にはオウンドメディアを軸にインバウンドでCV獲得ができる体制を目指し、社内で制作を全て内製化。その後、3カ月で100記事ほどのコンテンツを制作しました。

    しかし、コンテンツの掲載である程度の流入は見込めたものの、想定していた成果に繋がっていないという運営上の課題がありました。

    ある程度の流入の確保ができていたこと、またそれに連動する形で検索の上位表示が獲得できていた背景から、課題は「成果に結びつけるための動線がないこと」という現状を加味し、CTA改善施策と戦略的リライト施策を実行しました。

    結果、リード創出は月10件→500件増加し、そのうち月間40〜50件が安定してアポ獲得、月5件はオウンドメディアから安定して受注できる体制を整えることができました。

    Media Planner
    永田 さおり
    業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

    HR NOTE|株式会社ネオキャリア【to B】

    ネオキャリア
    ※引用:ネオキャリア
    サイト名

    HR NOTE

    企業名

    株式会社ネオキャリア

    目的

    インバウンドでのリード獲得

    成果

    ・年間数万件の法人リード創出を実現
    ・他部署にもマーケティングの重要性が理解され、アウトバウンドからインバウンドカルチャーへと変革

    HR NOTEは、人事担当者・経営者・HRに関わる人に向けた、日々の業務のノウハウやナレッジを発信している、株式会社ネオキャリアが運営するオウンドメディアです。

    同社はもともとマーケティング部がなく、テレアポを中心としたアウトバウンドでのリード獲得を行っていました。さらなる事業拡大を視野に入れた際に、インバウンドでのリード獲得を強化すべくオウンドメディア「HR NOTE」を立ち上げました。

    しかし、未経験の担当者による立ち上げだったこともあり、どのようにメディアを成長させていけば良いかが分からないといった運営上の課題がありました。

    そこで、弊社ではオウンドメディア運営に関するレクチャーから開始。インハウス支援をもとに、記事数を徐々に増やしていきました。ゼロからの開始だったものの、初年度で目標としていた月間100件のCV獲得に成功しました。

    2年目以降は、さらなるリード獲得を目的として、新たな採用ポータルサイトの立ち上げや、HR NOTEを軸に他事業部との連携を深め、全社的なリード創出に貢献。成果が出たことで、社内でも徐々にインバウンドマーケティングの重要性が理解されるようになっていきました。

    結果として、支援開始から5年の月日が経過し、リード件数は年間数万件にまで増加。最初は一人だった担当者も現在では約50人までの組織に拡大し、アウトバウンドがメインだったリード獲得からインバウンドが中心のカルチャーへと変革しました。

    Media Consultant / Business Producer
    寺倉 大史
    業界歴9年以上。事業開発、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。藍染職人、株式会社LIGを経て、メディアコンサルタントへ。

    自社サイト|株式会社Kaizen Platform【to B】

    ※引用:Kaizen Platform
    企業名

    株式会社Kaizen Platform

    目的

    インバウンドでのリード獲得

    成果

    オウンドメディアによるアポイント創出を半年で60件、うち20件の商談化に成功

    顧客体験DXを掲げ、Webサイト改善や動画広告の効果改善など、デジタル領域における様々な顧客体験向上を支援する株式会社Kaizen Platform。同社のサイト内でDXやマーケティングに関するコラムを発信しています。

    同社は、もともとアウトバウンド営業や社内外のリファラルによる顧客獲得が集客の柱でした。しかし更なる成長を求め、インバウンドでのリード獲得を目的にオウンドメディアの運用を開始しました。

    メディア構築やチーム作りなど、全く0からのスタートだったため、上位を獲得すべきキーワードを定義し、コンテンツ制作を進めていきました。

    結果として、競合性の高い領域だったのにも関わらず、施策開始から半年で平均掲載順位は45位から21位に上昇、1位表示のキーワードは0件から30件へと増加しました。

    また、リード獲得の面でも、オウンドメディアによるアポイント創出が半年で60件、そのうち20件以上で商談化することに成功しています。

    Media Planner / Consultant
    田島 光太郎
    業界歴8年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。
    Media Planner
    永田 さおり
    業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

    ビギナーズ|株式会社マーケットエンタープライズ【to C】

    ※引用:ビギナーズ
    サイト名 

    ビギナーズ

    企業名

    株式会社マーケットエンタープライズ

    目的

    同社のレンタル事業「ReReレンタル」への顧客最大化

    成果

    ・「ギター 趣味」「サックス レンタル」などのキーワードで検索1位を獲得(2020年3月時点、THE MOLTS調べ)
    ・同社のレンタルサイトReReへの送客数最大化

    ビギナーズは、株式会社マーケットエンタープライズが運用する「趣味探し」のためのオウンドメディアです。

    自社のレンタル事業への顧客獲得のため、「ギター レンタル」などの検索クエリで1位を獲得(2020年3月時点、THE MOLTS調べ)している他、潜在的に商材をレンタルするであろうユーザーを想定した「ギター 趣味」「サックス 借りる」などの比較・検討ワードも設定し、検索上位に定着させています。

    これにより、多くのトラフィック数の獲得から自社レンタルサービスである「ReReレンタル」への送客に成功。増加したPV数を活用して、オウンドメディア内にアフィリエイトリンクを設置し、直接的な収益化も行なっています。

    Media Consultant / Business Producer
    寺倉 大史
    業界歴9年以上。事業開発、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。藍染職人、株式会社LIGを経て、メディアコンサルタントへ。

    レイビー|株式会社グローバル・リンク・マネジメント【to C】

    レイビー
    ※引用:レイビー
    サイト名

    レイビー

    企業名

    株式会社グローバル・リンク・マネジメント

    目的

    リード獲得

    成果

    ・オウンドメディア経由で総額数億円の受注が発生するように
    ・全社におけるリード獲得の7~8割がオウンドメディアから創出できるようになった

    レイビーは、「不動産投資を初心者がゼロから理解できる」をコンセプトとした、株式会社グローバル・リンク・マネジメントが運営する不動産に関する情報を発信するオウンドメディアです。

    ご相談いただいた当初、オウンドメディアを活用してどのようにして見込み客を最大化し、そこから新規のリード獲得に繋げるべきかを模索されていました。

    そこで弊社では、まず戦略の立案から設計を実施。それに付随する新規コンテンツ制作の方法やCVへと繋げるためのCTA作成方法などをレクチャーし、インハウスでのメディア運営実施を目的として支援を行いました。

    結果として、「不動産投資」「不労所得」などのビッグキーワードで検索上位を獲得。そこからリード獲得へと繋げています。

    また、MA(マーケティング・オートメーション)やメルマガ配信によって、獲得したリードを最終的に受注へと繋げるためのインサイドセールスの組織と連携することによって、年商数億円を生み出すメディアへと成長しました。

    Media Planner
    永田 さおり
    業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

    成果を出すためにSEOライティングだけでなく「SEO対策」を行う

    ここまで、SEOライティングについて重要な考え方から書き方、必要な要素を解説してきましたが、SEOライティングはあくまでSEO全体から見ると、一部の施策にしか過ぎません。

    弊社では、SEO対策を以下の2つに分けて考えています。

    コミュニケーション領域

    良質なコンテンツをユーザーに届け、その結果検索上位を目指すための施策

    テクニカル領域

    ページやWebサイトの情報を検索エンジンに正しく伝え、適切な評価をしてもらうための施策

    コミュニケーション領域とは、良質なコンテンツをユーザーに届け、その結果検索上位を目指すための施策のことを指します。具体的にどのような施策なのか、一例を挙げます。

    ▼コミュニケーション領域施策の例
    • 検索エンジンに評価してもらうため、ユーザーのためになるコンテンツを作り込む
    • ユーザーがストレスなくページを閲覧できるようにするため、表示速度の改善などを行う
    • ユーザーが疑問や悩みを解消できるよう、サイト内のリンクを整理して適切な導線を設定する
    • ユーザーや検索エンジンに「信頼できるドメインだ」と思ってもらうために、リンク(他社からの引用)を獲得する施策を行う など

    前述の通り、Googleを主とする検索エンジンは、最終的に「ユーザーのニーズを最高の形で叶えること」を目指しているため、小手先のテクニックではなく「ユーザーがどのような状態になれば満足するのか」といった観点で考えることが重要です。

    一方、テクニカル領域のSEOとは、ページやWebサイトの情報を検索エンジンに正しく伝え、適切な評価をしてもらうための施策のことを指します。

    前提として、検索エンジンに評価してもらうためには、「クローラー」と呼ばれるロボットに、Webサイトやページの情報を適切に読み取ってもらう必要があります。クローラーが正しくページの情報を理解することができなければ、検索結果に表示してもらうことができません。

    あくまで一例ですが、テクニカル領域のSEOは、以下のような施策が該当します。

    ▼テクニカル領域施策の例
    • クローラー(ページやWebサイトを巡回し評価するロボット)が巡回しやすいサイト構造を作る
    • 検索エンジンにサイト構造を伝えるためのサイトマップを送信する
    • クローラーにページ内の情報を適切に理解してもらうための「構造化マークアップ」を行う など

    ただしテクニカル領域は、専門的な知識なども必要になることが多く、初心者にとっては難易度が高いと言えます。

    そのためまずは、「ページやWebサイトの情報を検索エンジンに正しく伝える土台を作る」という観点で最低限必要なことを行い、その後はコミュニケーション領域の施策に力を入れることをおすすめします。コミュニケーション領域とテクニカル領域のそれぞれ具体的な施策については、以下の記事で解説しているので、是非参考にしてください。

    SEOライティングに役立つツール

    埋もれた検索キーワードを発見したり、ユーザーの検索ニーズを正確に把握するために、ツールを活用することも有効です。SEOライティングのキーワード選定・効果測定・リライトに役立つツールには、以下のような種類があります。

    ツールの種類ツールの特徴おすすめツールツールの詳細

    1.キーワード選定ツール


    キーワードの検索ボリュームや広告出稿状況、サジェストワードを確認できる

    Keyword Tool

    アカウント作成が不要。無料でも750以上のキーワードを生成し精緻なチェックが可能。

    MIERUCA

    検索意図の近いキーワードをビジュアルで表示。ユーザーニーズに沿った記事構成がしやすい。


    2.検索順位チェックツール


    指定したキーワードでの自サイトの掲載順位を確認できる

    AWRcloud

    WEBベースで、PCやアプリの起動が不要。手動操作なしで、完全自動で順位チェックできる。

    GRC

    自社サイト、競合サイトの順位チェックができる。過去の順位変化もグラフで表示される。


    3. コンテンツSEOツール


    上記4つの基本機能を備えた統合的なツール

    keywordmap

    SEM領域で圧倒的なデータ量を保有。網羅的な競合サイトの分析ができる。

    TACT SEO

    専門知識がなくても、提案される改善策に沿った対応で最低限のSEO対策が可能。

    EmmaTools

    重要なキーワードや改善案を提示してくれるツール。未経験でも高品質のコンテンツ作成が可能。

    SEARCH WRITE

    SEOの専門知識がなくても、正しく施策を立て進捗を管理するPDCAを回せる環境が整うツール。

    これらのツールを活用することで、効率的・効果的にSEOライティングを行えるようになります。

    しかし、キーワード選定・執筆・リライトのヒントにはなりますが、あくまでも執筆を行うのは人です。よりユーザーに有益なコンテンツを作り上げていくためにツールを活用しましょう。

    まとめ|SEOライティングでユーザーの利便性を追求し、検索上位を獲得しよう

    SEOライティングとは、SEOを意識し、検索結果で上位を獲得するための文章の書き方です。検索意図を汲み取り、ユーザーが悩みや疑問を解決できる有益な情報を提供します。

    SEOライティングにおいて重要な考え方には、次のようなものがあります。

    SEOライティングにおいて重要な考え方
    • 検索結果は1位以外に意味はない
    • どのキーワードを選ぶかが成果に直結する
    • ユーザーにとって最高のコンテンツを作る
    • 正確な情報・独自性のある情報を提供する
    • テクニック論に走らない
    • 検索順位を上げるためにメンテナンスを行う
    • 正しく効果測定する

    まずこれらを理解してから、SEOライティングに取り組みましょう。

    また、SEOライティングに欠かせない要素は以下の通りです。

    タイトル

    記事のテーマを簡潔に表したもの

    ディスクリプション

    記事コンテンツを100〜120文字程度の文章でわかりやすく要約したもの

    日付

    「作成日」と「更新日」の2種類があり、どちらも内容の最新性を判断する基準の一つ

    冒頭文(リード文)

    記事コンテンツが提供する情報と、読了後に得られる結果を示す場

    見出し

    記事の項目のことであり、ユーザが求めている情報を探すために活用する「第2のタイトル」

    構成要素

    ユーザーの理解やニーズの順番に即して設計

    文章

    端的にわかりやすく、ユーザーの疑問が最短距離で解決できるように執筆

    画像

    箸休めの役割やユーザーの理解を深めるためのもの

    主張

    自分たちにとって正しい情報を定義し、ブレずに発信する

    引用

    引用で信ぴょう性のあるデータを用いる

    監修

    発信情報の整合性を取るために監修を入れる

    記事ページのデザイン

    記事ページ全体の読みやすさを追求する

    それぞれの役割を理解して、執筆を進めましょう。記事を執筆する際には、以下のチェックポイントを活用してください。

    SEO記事で上位を獲得するためのチェックポイント

    これらのチェックポイントが満たされれば、検索ユーザーにとって価値ある質の高いコンテンツに仕上がっている可能性が高いでしょう。

    SEOライティングの考え方を十分に理解し、ユーザーの課題に焦点を当てて、コンテンツ制作を実践してみてください。

    よくある質問とその回答

    SEOライティングとはなんですか?

    SEOライティングとは、SEOを意識し、検索結果で上位を獲得するための文章の書き方です。以下の2つを目指してコンテンツを作成します。

    • ユーザーのニーズを最高の形で叶えること
    • ユーザーの「態度変容」を促すこと

    これらを目指すことで、Googleが重視する「ユーザーにとって有益なコンテンツ」を作り上げます。

    詳しくは「SEOライティングとは」をご覧ください。

    SEOライティングに必要な要素はなんですか?

    SEOライティングに必要な要素は以下の通りです。

    1. タイトル
    2. ディスクリプション
    3. 日付
    4. 冒頭文(リード文)
    5. 見出し
    6. 構成要素
    7. 文章
    8. 画像
    9. 主張
    10. 引用
    11. 監修
    12. 記事ページのデザイン

    要素ごとにどのような役割を持つか理解して、ユーザーに寄り添ったコンテンツを作成しましょう。

    詳しくは「SEOライティングに必要な12の要素」をご覧ください。

    SEOライティングで成果を上げるためのポイントを教えて下さい。

    SEOライティングを行う前に、以下のポイントを理解しておきましょう。

    • 設定したゴールに到達する内容になっているか
    • ユーザーが理解しやすい文章になっているか
    • 自信をもってユーザーに届けられるコンテンツになっているか
    • 事前知識や理解度は十分か
    • ユーザーが読み進めたくなる書き出しになっているか

    執筆完了後に、再度上記のポイントを確認することで、質の高いコンテンツを作成できるでしょう。

    詳しくは「SEO記事で上位を獲得するためのチェックポイント」をご覧ください。

    成果に繋がるSEOコンテンツの制作・運用体制の構築はプロにご相談ください

    コンテンツSEOは自社の課題解決に導く有効な手段ですが、期待する成果を出すためには、徹底したターゲット理解や、検索ニーズに最適なコンテンツ制作・そして成果に繋げるための導線設計が欠かせません。専門性の高いノウハウや、なにより実行しつづける組織体制が最も重要です。

    事業成長やマーケティング成果のためのコンテンツSEOを検討されている方は、ぜひTHE MOLTSにご相談ください。数々のプロジェクトで成果を上げてきたプロフェッショナルが、貴社の事業成長を支援いたします。

    • 広告CPAの高騰をきっかけに始まったコンテンツSEOにより、4ヶ月で売上140%アップ
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    まずは貴社のお取り組み状況についてお聞かせください。コンテンツSEOのプロが、事業成長の観点から成果を出すための最適なご提案をいたします。

    著者情報

    SAORI NAGATA

    永田 さおり

    Media Planner

    業界歴7年。オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。得意領域はコンテンツSEO。これまで100社以上のクライアント支援を経験。

    担当領域の
    サービス

    • コミュニケーションプランニング
    • BtoBマーケティング
    • コンテンツマーケティング
    • オウンドメディア
    • SEO

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