SEO分析の方法|基礎から実践まで初心者向けガイド
この記事でわかること
SEO分析とは、得たい成果に対してSEOの観点で分析し、現状と目標のギャップを埋めるには何が足りないのかを洗い出す作業です。
現在対策しているキーワードに対して、上位表示されている競合記事の分析などをおこない、順位が低い原因を仮説立てて改善をおこなっていきます。
SEO分析を基に改善をおこなわないと、適切に課題がある箇所の改善ができず、場合によってはさらに順位を下げてしまう可能性もあります。
本記事では、SEO分析のやり方や、上位表示できないよくある原因と対策について詳しく解説しています。具体的な例を交えて解説していますので、どのような点に着目してSEO分析をおこなうべきかがわかります。
また、SEO分析に役立つツールも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
SEO分析とは
SEO分析とは、冒頭でも解説したように、得たい成果に対してSEOの観点で分析し、現状と目標のギャップを埋めるには何が足りないのかを洗い出す作業です。
たとえば、「オウンドメディアの記事コンテンツで1位を獲得したい」という目標があり、現在は5位を獲得していたとしましょう。
その場合、1~4位に表示されている記事と自社の記事では、
- コンテンツの内容
- 被リンクの獲得状況
- ドメインの評価
などにどのような違いがあるのかを確認し、目標を達成するには何が足りないのかを洗い出します。そして、それを基に仮説を立て、実行・改善を繰り返すことで順位を上げていきます。
SEO分析をおこなうことで、自社のコンテンツのどこに課題があるのかが明確になるため、効果的な改善をおこなえます。
SEO分析のやり方
SEO分析は、状況によってやり方が大きく変わります。
そのため、「この手順で実施すれば正解」というものはありませんが、大枠としては、以下のような流れで考えると分かりやすいでしょう。
どのキーワードを上位表示させたいのかを明確にする
現状の順位を把握する
上位表示を実現するために、どのような課題やギャップがあるのかを洗い出す
それを埋めるための施策を考え実行する
効果検証をする(1に戻る)
では、弊社の例を交えながら、順に詳しく解説していきます。
1.どのキーワードを上位表示させたいのかを明確にする
まず、どのキーワードを上位表示させたいのか、目標を明確にしましょう。
リード獲得や認知拡大といった、サイト運営の目的に直結するマストキーワード(絶対に1位を獲得しなければならないキーワード)から取り組むのがおすすめです。
2.現状の順位を把握する
上位表示させたいキーワードを明確にしたら、以下のことを確認しましょう。
- どのページでそのキーワードの上位表示を狙っているか
- そのページは現在何位なのか
- そのページは現在どのようなキーワードで評価されているのか
なぜこのような確認が必要なのかというと、現状によって以下のようにすべきことが異なるからです。
| 状況例 | 考えられる対策 |
|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
※対策はあくまでも一例です
適切な施策を検討するためにも現状をしっかりと把握しましょう。
3.上位表示を実現するために、どのような課題やギャップがあるのかを洗い出す
現状を把握できたら、なぜその順位なのか、順位を上げるためには何が必要なのかを考え、課題を洗い出します。洗い出したら、仮説を立てて取るべきアクションを決めましょう。
具体的に、どう洗い出していくかを理解するために、弊社の公開中の記事を例として見てみましょう。
▼例①:「サイト改善」で上位表示をしたい
| 対象ページ | アクセス解析でWebサイトを改善!ツールや手順、注意点をプロが解説 |
|---|---|
| 現状の順位 | 88位(2024年2月時点) |
| 仮説 | 「サイト改善」で上位を狙っているものの、記事の内容がアクセス解析の話が中心となっており、検索ユーザーの疑問に答えられる記事になっていないのではないか? |
| 取るべきアクション | 検索ニーズから見直しをし、根本から記事を改修する |
▼例②:「SEO対策」で上位表示をしたい
| 対象ページ | SEO対策とは?成果の出る取り組み方や注意点を具体的に解説 |
|---|---|
| 現状の順位 | 4位(2024年2月時点)※これまで何度かメンテナンスを実施 |
| 仮説 | 検索結果の1ページ目に入っているため、ユーザーニーズはある程度捉えられており、大きくはずれていない。またこれまで何度もメンテナンスを行ってきたため、同じことを繰り返しても順位はこれ以上上げられない可能性がある。上位を見てみるとどこもSEOに関する発信をしている企業が多く、専門性が高い。また、競合調査ツール(Ahrefs)で確認すると、ドメインレートやドメイン全体のトラフィック量などが大きく劣っている。つまり、ドメインパワー(ドメイン自体の評価)を上げる必要があるのではないか? |
| 取るべきアクション | SEOに関する新規記事の制作や、被リンクの獲得など |
目標と現状のギャップには、さまざまなパターンが存在します。なぜなら、コンテンツの内容に課題がある場合もあれば、ドメインパワー・被リンク・サイト構造などが影響するケースもあるからです。
そのため、「これをやれば成果が出る」といったやり方はありません。
後述の「よくある上位表示できない原因と対策」で、よくある課題とその対策を紹介していますので、参考にしてください。
4.ギャップを埋めるための施策を考え実行する
なぜ上位表示できていないのか、どうすれば改善できそうかを定めたら、施策を実行していきます。
ステップ3で記載した例の「取るべきアクション」を愚直にこなしていくフェーズです。
具体的な施策については、次章で状況別に解説しています。
5.効果検証をする(2に戻る)
施策を実行したら、効果検証も必ずおこないましょう。目標を達成できていない場合は、2に戻ってPDCAを回してください。
上位表示できないよくある原因(課題やギャップ)とその対策
上記のステップの3「どのような課題やギャップがあるのかを洗い出す」と4「それを埋めるための施策を考える」は、経験や知見なしでは困難に感じる可能性があります。
なぜなら前述したように、目標と現状のギャップには無数のパターンが存在します。そのため、上位表示できない原因も、さまざま存在するからです。
そこで「なぜ上位表示できていないのか」の仮説を出す際、初心者はまず、以下の図をベースに考えるのがおすすめです。

| 7段目 | スニペット・構造化マークアップ |
|---|---|
| 6段目 | タイトル・URL・ディスクリプション |
| 5段目 | 共有価値のあるコンテンツ |
| 4段目 | 素晴らしいユーザーエクスペリエンス |
| 3段目 | キーワード最適化 |
| 2段目 | 魅力的なコンテンツ |
| 1段目 | クロールアクセシビリティ |
これは、SEOツールを提供している「MOZ」という企業が提唱している、SEO対策における重要度を表したピラミッドです。下段から順に進めていくことで、SEO対策を適切におこなえるようになっています。
下の段にある項目ほど最低限必須でおこなうべきものです。上の段にある項目ほどより検索エンジンに評価されます。
とくに、下3段は検索結果へ表示されるために不可欠な項目といえます。
現状を把握し、「なぜその順位なのか?」「どうして順位が低いのか?」を考える際は、下の段から順番にクリアしているかを考えていくと、整理しやすくなります。つまり、以下を考えるということです。
- クローラーが来ているか?(1段目)
- 検索意図に応えられているか?(2段目)
- 適切なキーワードが設定されているか?(3段目)
- ユーザー体験は問題ないか?(4段目)
- リンクやシェアを獲得できているか?(5段目)
- クリックされやすいタイトルになっているか?(6段目)
- 検索結果で目立つための工夫ができているか?(7段目)
本章では1~4番について詳しく説明していきます。
よくある原因と対策1.そもそもクローラーが来ていない
そもそも自社のサイトにクローラーが回ってきていないのであれば、どんな施策を行っても効果が出ない可能性があります。なぜなら、クローラーが回ってきていないということは、検索エンジンにページを認識されず、検索結果に表示されないからです。
ページが検索結果に表示されるまでは以下のような流れになります。

クローラーとは「検索エンジンを巡回するロボットのようなもの」です。クローラーにページを見に来てもらう(クロール)ことによって、検索エンジンにページの存在を認識してもらいます。
認識された後、検索エンジンに登録(インデックス)されることで、はじめて検索結果として表示されます。
ページがインデックスされているかを調べたり、クローラーの回遊率を上げたりするには、Googleサーチコンソールを使用しましょう。
URLがインデックスされているかの確認

URL検査では、URLがGoogleに登録されているかを調べられます。また、登録されていない場合、下記のように「インデックス登録をリクエスト」をクリックすると、Googleのクローラーをページに呼び込み、インデックスを促進できる可能性があります。

サイト内のインデックス状況の確認
また、サイト内のインデックス状況を確認すると、なぜインデックスに登録されなかったのかを確認できます。

問題を解決しなければインデックスされないため、早急に対処しましょう。
クローラーの回遊率を上げる
クローラーの回遊率を向上させたい場合は、XMLサイトマップの送信を行いましょう。
XMLサイトマップとは、Webサイト内のページ内容を検索エンジン向けに記載したXML形式のファイルです。Googleが認識する必要があるページを知らせる役割を持っています。
サイトマップの送信方法は以下の手順で行いましょう。
- Googleサーチコンソールのメニューから「サイトマップ」を選択
- XMLサイトマップのURLを入力し、「送信」を押す
送信されたサイトマップのステータスが「成功しました」と表示されれば、GoogleがサイトマップからURLを検出できたということです。
反対に、「取得できませんでした」「〇件のエラー」と表示される場合は、SearchConsoleヘルプのエラー対処法を確認しましょう。
よくある原因と対策2.検索意図に応えられていない
対策しているキーワードの検索意図(ニーズ)に対して、最適な回答となるページでなければ上位表示することは困難です。
検索意図に対して本当に適切なコンテンツが作れているか、ユーザーにとって有益な内容になっているかを確認してみましょう。
検索意図を掴むには、そのキーワードで検索した際に表示される検索結果画面をよく分析することが重要です。
- 検索結果や競合がどのようなコンテンツを提供しているかをよく分析する
- 上位表示されているコンテンツの傾向から、ユーザーの真の検索意図は何かを考える
- それを基に、自社のコンテンツはユーザーニーズに対して適切な回答ができているかを確認する
- 適切に回答できていない場合は、改修する
たとえば、「広告運用」というキーワードでは、どのようなニーズがあると考えられるでしょうか。多くの人は、「広告運用とはどのようなものか知りたい」「広告運用のやり方を知りたい」といったニーズを想像するのではないでしょうか。
しかし、実際に検索してみると、広告運用の仕事内容など、求職者向けの記事が上位を占めています。

※引用:Google検索「広告運用」
つまり、このキーワードのニーズは「広告運用の仕事はどのようなことをおこなうのか」であることがわかります。
そのため、広告運用というキーワードで「広告運用のやり方」などを解説した記事を公開しても、検索ニーズとずれが生じているため、上位表示は難しいのです。
このように、検索結果からどのようなユーザーが検索しているのか、検索ニーズは何かを把握できます。
また同時に、ページタイトルにキーワードが設定し、ユーザーや検索エンジンに対して「何について書かれたページなのか」がハッキリと伝わるようにしましょう(ピラミッドの3段目)。
よくある原因と対策3.ユーザー体験が悪い
ユーザー体験(UX)が悪い原因として、たとえば以下の2つが挙げられます。
- 表示速度が遅い
- スマホに最適化されていない
これらは、検索エンジンからの評価を下げる原因となります。また、サイトに流入してきたユーザーが離脱する原因にもなるため、当てはまる場合は改善が必要です。
それぞれについて詳しく解説していきます。
表示速度が遅い
表示速度が遅い場合、コアウェブバイタルを改善しましょう。コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが2020年に発表した検索ユーザーのUX(ユーザー体験)の向上に関わる指標です。
コアウェブバイタルで押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
| 指標 | 意味 | 改善策 |
|---|---|---|
| LCP | ページの表示速度 | 画像や動画のサイズなどの見直し |
| FID | ページの反応速度(ページをスクロールした際の反応速度など) | Javascriptコードの削除や見直し |
| CLS | レイアウトシフトの大きさ(※) | 画像や動画のサイズや動的コンテンツの見直しなど |
※レイアウトシフト:サイトにアクセスした後に広告や画像などが遅れて表示され、結果としてコンテンツの表示が少しずれる現象
ページごとにこれらに問題がないかを確認するには、「PageSpeed Insights」を使用するのがおすすめです。

表示速度を調べたいページのURLを入力し、分析をクリックするだけで、以下のようなレポートが作成されます。

評価が「不合格」となっている場合は、下にスクロールすると診断結果が表示されますので、各項目をクリックして問題の詳細を確認し、対処しましょう。

スマホに最適化されていない
Googleは、インデックス登録とランキングの決定において、モバイル版コンテンツを優先する「モバイルファーストインデックス(MFI)」を展開しています。
以前は、PCユーザーが多かったことから、PCでの閲覧に最適なページをクローラー(ロボット)が優先してインデックスとランキング決定をおこなっていました。
しかし、近年はスマホやタブレットなどのモバイル端末を使用するユーザーが増えました。それにともない、ユーザーが情報を見つけやすいように、モバイル端末での閲覧に最適なページを優先するように変更されたのです。
MFIに対応するには、モバイル端末で閲覧した際に、画像・テキスト・バナー広告のサイズなどがユーザビリティを損なうものになっていないかを確認しましょう。
MFIに問題がないかを確認するには、Googleサーチコンソールを使用します。

問題がある場合は、画像のように「エラー」として表示されます。
エラーの詳細も表示されるので、「モバイル ユーザビリティ レポート – Googleサーチコンソール ヘルプ」を確認し、対処しましょう。
よくある原因と対策4.リンクやシェアを獲得できていない
難易度の高いキーワードでは、被リンクの獲得が重要になるケースがよくあります。Googleは、良質なページ(ドメイン)かどうかの判断基準の一つとして、「外部からリンクが設置されているか」を考慮しているからです。
SEO分析のやり方の「3.上位表示を実現するために、どのような課題やギャップがあるのかを洗い出す」で紹介した例のように、すでに何度もユーザーニーズを見直してメンテナンスしている場合、コンテンツの内容以外が原因で上位表示されないケースもあります。そのような場合には、被リンクの数を増やすことで上位表示できる可能性もあるでしょう。
自社の被リンク数を確認する場合は、Googleサーチコンソールを使用します。

「上位のリンクされているページ」を見ると、
- どのサイトの
- どのページから
- どのページへリンクが貼られているのか
といったことが確認できます。

被リンク元となるURLは一覧で確認でき、CSV形式でダウンロードできます。
ただしGoogleサーチコンソールでは、競合の被リンク獲得状況を確認できません。そのため、「Ahrefs」などの競合調査ツールを利用して確認し、自社と比較してみましょう。
被リンクを得るには、他社がリンクしたくなるような良質な記事を作成することが重要です。関連するサイトが引用としてリンクしてくれるように、質にこだわった記事制作をおこないましょう。
ただし、被リンクは数を獲得すればいいというものではありません。まったく関連がないサイトからのリンクを獲得しても、かえってGoogleの評価を下げてしまう可能性もあるため、質も重視する必要があります。
被リンクの獲得は重要ですが、「闇雲に大量のリンクを集める」行為は避けましょう。
SEO分析を行う際に役立つツール
SEO分析において、Googleサーチコンソールは必須ですが、それ以外にも必要に応じてツールを取り入れることで、より効果的に対策・改善ができるようになります。
前章で紹介したような対策に役立つ代表的なツールは、以下の3つです。
- 内部対策ツール/Pascal SEO
- キーワード選定ツール/Keywordmap
- 被リンクチェックツール/Ahrefs
では、それぞれのツールの特徴と口コミを見ていきましょう。
内部対策ツール/Pascal SEO

Pascal SEOは、多くのSEOアナリストやWebコンサルタントに選ばれているSEOツールです。
- 競合分析
- 検索上位ページのコンテンツ分析
- キーワードの選定
- モニタリング
など、コンテンツの改善に役立つ多彩な機能を搭載しています。
検索上位の競合サイトを1分でリアルタイムに分析し、SEOにおいて重要となる約50項目を比較分析できます。
また、サイト内リンク分析という機能を利用すると、Webサイト内で類似する記事同士を自動で判定し、記事同士が正しくリンクされているか、類似度の低いページからリンクを受けてページ評価を下げていないかを自動で分析してくれます。これにより、SEOに最適なサイト内リンク構造を構築できます。
Pascal SEOの口コミ
キーワード選定ツール/Keywordmap

Keywordmapは、SEOとコンテンツマーケティング用の調査・分析ツールです。SEM(検索エンジンマーケティング)領域で圧倒的なデータ量を保有しており、本質的なSEO調査・分析を実現します。
Keywordmapは、以下のような機能を搭載しています。
- 競合サイト分析
- キーワード調査
- 検索順位モニタリング
- ビッグデータによるコンテンツ制作に必要な情報の抽出
そのため、コンテンツ制作から効果計測まで、SEO業務を支援してくれます。
また、専任のカスタマーサクセスがKeywordmapを使いこなるまでサポートし、Webマーケティングにおける様々な悩みを解決してくれるため、このようなツールに不慣れな方にもおすすめです。
■Keywordmapの口コミ
被リンクチェックツール/Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、被リンク分析・競合調査ツールです。
26.9兆もの世界最大級の被リンクデータを保有しており、4020億のページURL(※2022年6月時点)を網羅しています。圧倒的なデータ更新頻度も強みであり、24時間ごとに約3000万のWebページをクロールし、約15分ごとに新しいインデックスを更新しています。
Ahrefsを活用することで、自社サイトと競合サイトの被リンク分析(バックリンク)・上位表示コンテンツ・想定流入キーワード・ソーシャルメディアの反応を把握できます。対象サイトをアラート設定しておけば、被リンクの増減をリアルタイムに把握することも可能です。コンテンツの順位状況と照合した要因検討にも役立ちます。
また、自社や競合のドメインやURLを数値化して評価してくれるため、上位表示されない原因として、ドメインが影響しているかどうかの判断にも役立ちます。
■Ahrefsの口コミ
上記以外にも、さまざまなSEOツールがあります。SEOツールは以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
そもそも狙うべきキーワード(目標)が間違えている可能性もある
上位表示できない原因と対策をお伝えしましたが、より根本的な原因として「狙うべきキーワードを間違えている(そもそも事業成果に繋がらないキーワードを狙ってしまっている)」ケースも多々あります。弊社にご相談いただいた中でも、このケースは非常によく見られます。
このような状態に陥らないためには、コンテンツを上位表示させる目的(成果)から逆算し、キーワード選定をおこなうことが重要です。
たとえば、弊社が支援をおこなったパーソルホールディングス株式会社では、新規リードの獲得のためにオウンドメディアを立ち上げて記事を量産したものの、そこからどのようにお問い合わせや商談に繋げるべきかわからないという課題がありました。
そこで、弊社にご相談をいただき、「売上を伸ばすためのコンタクトを獲得するため、どのようなコンテンツであるべきか」を逆算して考え、それを基に獲得すべきキーワードを設計し、すでにあったコンテンツの改修も含めSEOコンテンツの運用に踏み切りました。
その結果、プロジェクト開始から約1年で流入数が約3倍も伸び、CV数は5倍以上にまで成長しました。
関連記事:「約200の商材から何を狙うか」パーソルHDオウンドメディアが1年で流入3倍、CV5倍に伸長した理由
このように、成果から逆算して考えることで、どのようなコンテンツが必要なのかを間違えず、適切なキーワード選定ができるようになります。
キーワード選定で成功するための10ステップ
Webサイトやオウンドメディアの運営において、キーワード選定は成果に直結する重要な工程です。「なんとなく関連しているから」「検索ボリュームが大きいから」といった理由だけでは、効果的な集客につながりません。
良質なキーワード選定では、目的と成果を明確にし、ターゲットのニーズを理解することが重要です。例えば「転職エージェント 比較」と「転職エージェントとは」というキーワードでは、ユーザーの意図や検索フェーズが全く異なります。
効果的なキーワード選定の10ステップをご紹介します。
- 目的と成果を明確化する
- ターゲットを明確にする
- 関連キーワードをリストアップする
- 実際に検索して検索結果を確認する
- マストキーワード(絶対に1位を取るべきキーワード)を定める
- コンテンツの骨格を作成する
- 骨格から要素を抽出する
- サブキーワードを選定する
- メンテナンス計画を加味したキーワードツリーを作る
- キーワード間の関係性を理解し継続的に運用する
特に重要なのは「マストキーワード」の設定と、それを支えるサブキーワードの戦略的な選定です。運用初期は3〜5つのマストキーワードと、各5〜10個のサブキーワードから始めるのが効果的でしょう。
カスタマージャーニーでターゲットの検索意図を深く理解する
キーワードを選定する上でカスタマージャーニーを活用し、ターゲットを深く理解することも重要です。
例えば、成果の定義を「お問い合わせ」とするならば、ターゲットはいくつかのプロセスを経て、お問合せという行動を行います。そのプロセスを整理していくのがカスタマージャーニーです。
どんな状況で、どんなキーワードが検索されたのかを整理することで、成果のためのどんなキーワードを対策すべきかが見えてきます。サービスの比較をしたいのか、利用に関わらず問題を解決したいと思い検索しているのか、を考えることで、成果を得るキーワードを発見することができます。
SEO対策を外部パートナーに依頼する場合
SEO対策を外部に依頼する場合の費用相場は、依頼内容によって大きく異なります。
| 詳細 | 費用相場 | 費用形態 | |
| コンサルティング | 中小企業向け | 10万~50万円/月 | 月額固定型 |
| 大企業向け | 100万円~/月 | 月額固定型 | |
| アドバイザー支援 | 10万円~/月 | 月額固定型 | |
| インハウス支援 | 50万円~/月 | 月額固定型 | |
| 施策代行 | コンテンツ制作 | ~50万円/記事 | 一括支払型 |
| 内部SEO対策 | 50万~100万円/月 | 一括支払型 | |
| 外部SEO対策 | 1万~100万円/月 | 月額固定型/成功報酬型 |
外部パートナーを選ぶ際は、過去の実績や同業種での成功事例、Googleの基本方針への準拠、成果予測の提示などを確認することが重要です。自社のSEOに関する知見や体制を踏まえて、外部依頼すべき範囲を適切に判断しましょう。
SEO分析で流入は増えたものの成果に繋がらない場合の対処法
SEO分析を実施して検索順位が向上し、サイトへの流入数が増加したにも関わらず、売上やお問い合わせなどの具体的な成果に結びつかないケースがあります。このような状況では、次のステップとしてCVR(コンバージョン率)の改善が重要になります。
CVRとは、Webサイトを訪れたユーザーのうち、どれくらいの割合がコンバージョンに至ったかを表す指標です。SEO分析で適切なユーザーをサイトに集客できても、そのユーザーが実際に行動を起こさなければ、ビジネスの成果には繋がりません。
CVR改善では、まずCVまでの導線データを可視化し、ユーザーの離脱ポイントを特定します。その後、タイトル・ページ・CTAの一貫性確保、入力フォームの最適化、サイト内導線の見直しなど、具体的な施策を実行することで、既存の流入を無駄にせず投資対効果を最大化できます。
データに基づいた継続的な改善により持続的な成果向上が可能になり、ユーザー体験の向上によってリピート率や口コミ効果も期待できるでしょう。
まとめ|上位表示できない原因は無数にあるため、SEO分析で的確に課題を把握する
本記事では、SEO分析のやり方や、上位表示できない原因と対策について解説してきました。
SEO分析は、SEO対策を実施していくなかで、なぜ上位表示できていないのか、自社のコンテンツには何が足りないのかを把握する重要な作業です。
上位表示できない原因はコンテンツそのものだけでなく、ドメインパワー・被リンク・サイト構造など、さまざまことが影響します。そのため、「このように改善すれば上位表示できる」というような画期的な手法は存在しません。
そのため、SEO分析によってコンテンツの課題や問題点を明確にする必要があるのです。
SEO分析によって問題点を明確にし、改善をおこない、効果検証するといったPDCAを回し、コンテンツやサイトを成果が出せるように育てていきましょう。
著者情報
KOTARO TAJIMA
Media Planner / Consultant
業界歴8年以上。BtoBマーケティング、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを担当。コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。
提供領域
記事をシェア