いい歳して、夢中になれる会社。経営を背負う2人に聞いた「成長するチームの秘訣」とは?#MOLTS潜入録

まこりーぬ

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いい歳して、夢中になれる会社。経営を背負う2人に聞いた「成長するチームの秘訣」とは?#MOLTS潜入録

こんにちは!株式会社LIGのマーケター兼ほぼライターのまこりーぬです。

当連載【(まこりーぬの)MOLTS潜入録 】では、とことん成果で語り合う集団「MOLTS」のみなさんにマーケティング領域で成果を出すための秘訣をお聞きしてきましたが…なんと今回がいよいよラストです!(涙)

最終回は現役バリバリのプレイヤーであり、グループ子会社(※)の代表取締役も務める永田さおりさん菊池真也さんに、“チームとしてのMOLTS” についてお話をうかがいました!

「MOLTS」っていったいどんな会社?

「美味い、酒を飲む。」を企業理念に掲げたデジタルマーケティングエージェンシー。「独立採算制」を採用しメンバー全員が自らの収支を組み立て管理している少数精鋭集団で「2030年、頂の景色を見ながら、解散。」を宣言している。 (※) MOLTSはホールディングス名で、オウンドメディアマーケティングを担う株式会社KRAFT(代表・永田)、運用型広告全般を担う株式会社STAUT(代表・菊池)、データ解析やクリエイティブ含むデジタルマーケティング全般を担う株式会社KASCADEの総称にあたる。

創業5年目。経営陣からみるMOLTSの変遷とは?

まこりーぬ:永田さん、菊池さん、本日はよろしくお願いいたします!

永田・菊池:よろしくお願いいたします!

まこりーぬ:さて、今回のテーマは「チームとしてのMOLTS」なのですが、MOLTSは2016年3月に創業し来期で6期目に突入されるのですよね?(2021年1月取材時点)

永田:そうですね。実はMOLTSが立ち上がったときは代表のそめひこがほぼ一人でメディアや採用支援事業をやっていたんです。私はその時期にジョインしたMOLTS初期メンバーの一人なのですが、その後にも菊池を含む新たな仲間がどんどん加わったことで、結果的にデジタルマーケティング事業全般へシフトしてきました。2018年にはMOLTSグループを事業内容ごとに分社化させて、メンバーも全体で20名弱になりました。

まこりーぬ:デジタルマーケティング領域に詳しいメンバーが集った結果、今のMOLTSがあるということですね!みなさんは具体的にどんな経歴の方たちが多いのでしょうか?

菊池:MOLTSのメンバーは、デジタルマーケティングという手段にかかわらず前職や今まの経験で何かしらの実績をあげている人がほとんとです。僕らはそれを「美味い、酒を飲む。」と表しているんですけど。大手広告代理店の事業マネージャーを務めていたとか、スタートアップで新規事業立ち上げなど組織づくりを率いていたとか、経歴は本当に皆んなバラバラなんですが、成果を追い求めるスタンスは基本的に共通していると思いますね。

マーケティングのプロフェッショナル集団でも困難続きだった2020年

まこりーぬ:MOLTSは「 ”本当は一人でも生きていけるやつら” が集まり、それぞれがプロジェクトを推し進めるスタイル」だと代表のそめひこさんがおっしゃっていましたが、そもそも「チーム」としてお仕事をしている感覚って、子会社代表のお二人もお持ちなんでしょうか?

永田:先ほどもお伝えした通り、MOLTSは最初からデジタルマーケティング会社としてスタートしたのではなく、仲間が増え専門領域が繋がることでようやく「チーム」として連携できるようになった背景があります。なので創業から5年あまりがたったいまも、独立採算制でかつ個人の力が強いのは、想定通りといえば想定通りではありますね。やはり「チームで」というよりは「チームに貢献する個人」として仕事をしている感覚は強くあると思います。今後も心から尊敬できる自慢の仲間たちと一緒に、チームとしての成功体験をもっともっと積んでいきたいですね。

※独立採算制度…メンバー全員が自分の数字(売上 – 売上原価 = 売上総利益)を組み立てて管理する仕組み。基本的に売上総利益の40%が本人に還元される。詳細はこちら

まこりーぬ:「自慢の仲間たち」とは素敵ですね!永田さんがそう思われるようになったのはいつ頃からですか?

永田:実は昔、本気で退職を考えた時期があったんですよ。いま思えば、個人で収支を組み立て成果を上げ続けなければならない孤独と戦っていたんだと思います。でも退職直前になって「MOLTSにいる意味は誰が作ってくれるわけでもなく、自分が作り出さないといけない」ことに気付かされて。結局私はMOLTSに残り、自分で組織を作っていく覚悟を決めました。チームに対する意識が変わったのはこのあたりからです。

まこりーぬ:そんなことがあったんですね…!その後、チームとして成果が出せたエピソードをぜひ教えてください。

永田:はい。実はうちのチームは2020年9月にかなり業績が落ちてしまったんです。

業績を改善するためになにをやったかというと、企業理念である「美味い、酒を飲む。」ってどうしたら達成できるんだっけ?と、1からすべてを見直したんです。もちろんそれぞれのメンバーがお客様の成果を出すためにずっと走り続けてはいましたが、振り返ってみれば、ある程度達成できそうな場所にミッションを掲げてしまっていたのだと思います。組織として視座が高くないといいますか、さらにその先にある大きな成果が追えていなかった。「もっと自分たちにできることってあるよね」をとことん突き詰めていくことで、結果として業績がついてきました。

いまは、3人という少人数チームで過去最高益までV字回復させることができています。もちろん現状に満足しているわけではなくさらに高みを目指して奮闘中ではありますが、一度下がったところから立て直すいい経験になったとは思っています。

まこりーぬ:原点回帰がポイントになったのですね!菊池さんがチームで成果を出せたエピソードについてもぜひ教えていただけますか?

菊池:うちのチームは運用型広告がメインなので、新型コロナウイルス感染症の影響が切っても切り離せず2020年は苦しい1年でした。初めてメンバー全員が収支のコミットラインを超えられなかった月もあり、会社としては一気にパフォーマンスが下がってしまったので、当時は定例ミーティングをやってもなんだか空気がギスギスしていましたね。いま思い返せば組織崩壊に近い状況でした。

まこりーぬ:そうだったのですね。その状態からどのようにチームの成果へとV字回復されたのしょうか?

菊池:さすがにこのままじゃいかんと、メンバー全員に声をかけて緊急で集まったんですよ。二子玉川に(笑)そのとき、長年一緒にやってきた絶対に泣くようなタイプじゃないメンバーの1人が、泣いたんです。そんな彼女を泣かせてしまったという無力感とともにいろんな感情が湧き上がってきて、仕事で涙を流すなんてまったく想像していなかった自分自身も、ついもらい泣きしてしまって。

ここで腹を割って話したことが転機になりました。自分一人で足りない数字をリカバリーしようではなく、チームでこの状況を乗り越えていこうとスイッチが切り替わりましたね。悲劇のヒーロー気取って凹んでいる場合ではないなと。

まこりーぬ:ド、ドラマじゃないですか…!

菊池:独立採算ということもあり、いままではチームの数字やチームの在り方について意図的に会話をしないようにしていました。しかし今では、チームに貢献しようとメンバーが自発的に動いてくれるようになりましたね。記事を書いて情報発信したり提案資料を標準化したり。メンバー間のコミュニケーション量も増え、休日にキャンプやキャッチボールに出かけたりもしました(笑)。結果昨年12月は過去最高益を出すことができました。雨降って地固まったな、という感じです。

成果を出すためには、やり抜く以外道はない

まこりーぬ:個人でも活躍されつつ経営も背負っているお二人ですが、一筋縄ではいかず、さまざまな奮闘や葛藤がおありなのだなと思いました!そんな中でもお二人が成果を出すために大事にしていることはなんですか?

永田:さすがにメンバーの前で泣き顔は見せませんが、私も役員会では相当泣いています。泣いて強くなるタイプなんです。私は器用な人間ではないので、人より数をこなして身につけていくしかないと思っていて。できないならできないなりに、人の2倍3倍と結果が出るまでやり続けるしかないんですよね。続けることに意味があるというか。

いま私が得意とするコンテンツSEOも元々は苦手な方で、前職では怒られ続けていましたね。それでも自分でブログメディアを始めて突破口を見つけて、最終的には社内で主戦力として活躍することができました。最初はダメでも諦めずに頑張っていればいつか成功に繋がるよっていうのを、人生をかけて証明したいんですよね。それがクライアントでもメンバーでも、誰かの勇気になったらいいなと思っています。

まこりーぬ:きっとその強い信念こそが、永田さんが成果を出し続けられる秘訣でもあるんですね。菊池さんが成果を出すために大事にしていることも、ぜひ教えていただけますか?

菊池:GRIT、やり抜く力ですね。マッキンゼー出身のアメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワースが提唱した言葉なのですが、成功する人に共通する特徴は「才能」ではなく、「情熱」と「粘り強さ」、すなわち「やり抜く力(GRIT)」であると彼は長年の研究から導き出していて、僕も経営やクライアントワークを通して本当にその通りだなと感じています。

たとえば広告運用だと、コンバージョンが少ないといった課題に対してなにをやるべきかはある程度論理的に導きだせますし、インターネット上にもたくさん情報が転がっています。さらには機械学習が進化して差別化要素がどんどんなくなっている。一方、コロナで社会が混乱したりCookie規制でデータが分断されたりと、世の中の不確実性や複雑性は増していますよね。そんな環境下でも成果を上げ続けるために必要なのは、まさに「やり抜く力」なんですよ

僕自身がこの業界で自分より優秀な人たちと対峙しながらなんとかやってこれたのは、このやり抜く力があったからだと思っています。これは永田さんにも、MOLTS全体のカルチャーにも通じますね。

まこりーぬ:たしかに…!いままで当連載でMOLTSのみなさんに語っていただいたデジタルマーケティグの必勝法って、「やり抜く力」という言葉に集約されるなと感じました。

経営者として「やらないこと」を決める

まこりーぬ:しかしそれにしても、現役バリバリのプレイヤーとしても経営者としても目の前のことをやり抜くって、相当大変ではないでしょうか…?

永田:正直すごく大変ですね。いま私に求められているのはプレイヤーでありながら経営という立場で組織を作っていくことなので、時間の捻出が一番の課題です。アシスタントを巻き込んで業務を効率化するなどに注力しています。

菊池:僕も同じくプレイヤーであり経営者であることに四苦八苦していますね。特に運用型広告は短期的な成果を求められることが多く、プレイヤーとして忙殺されがちです。しかし経営者としては長期的な視点を持ち視座を高めないと結果的に全員不幸になってしまう。全然違う役割を同時に求められているんですよね。

だからこそ、やらないことを決めるのは大事だと思っています。やるべきことは行動量や気合いでなんとかできちゃう部分がありますが、なにをやらないのかを決めるのには、すごく覚悟が必要ですよね

菊池:あとは、「脳に汗をかく仕事をする」っていうのは意識しています。極論スマホがあれば仕事ができるくらいの状況にしていかないと、長期的な視点なんて持てないんじゃないかって。現時点では完全にパソコンで仕事していますけどね(笑)。

まこりーぬ:プレイヤーでもあり経営者でもあるお二人は「やらないことを決める」というのが本当に肝になりそうですね…!

チームとして、さらに大きな成果と美味い酒を

まこりーぬ:最後に、MOLTSをますますよいチームにするために今後注力したいことをぜひ教えてください!

永田:課題はたくさんあるんですが、直近でとにかく注力していくべきは採用ですね。2021年はとにかく採用を強化して、よりレベルの高いメンバーを集めていく。最近はMOLTSらしさが言語化されてきているからか、カルチャーフィットする人たちが入社してきてくれて嬉しいです。

菊池:僕もそれは感じます。チームとしてレベルアップするために採用のハードルも上げているんですが、大手ECサイトの事業責任者をやっていた人や、大手広告代理店のSEMコンテストで優勝したような実績あるプレイヤーが続々と入ってくれています。僕が必死にアピールしてクロージングしているわけではなくて、面接の時点で「MOLTSのカルチャーに共感しているので入社します」とすんなり決断してくれるんですよね。

まこりーぬ:尖ったカルチャーをお持ちなので、伝わるべく人に伝わればすんなり採用に至りそうなイメージが湧きます!

菊池:僕がこれから注力したいことでいうと、既存のお客様に対する価値提供は当然今後も一生懸命やっていきながら、他のグループ会社と連携して取り組むような新しい案件を積み上げていきたいですね。いままではやっぱり一人でプロジェクトを担当するケースが多かったので、今後は「チームMOLTS」でクライアントのプロジェクトに入っていく。そうすると、もっと美味い酒が飲めんじゃないのかなって感じています。

サッカーチームにたとえるなら、きっといまは市の選抜レベルです。ここから個々のスキルアップはもちろんのこと、より高いレベルの人を採用し、組織力を強化し、県選抜レベルから国代表レベルへ進化しないと、2030年に頂は見れないと思いますね。

まこりーぬ:お二人とも会話のなかに自然と企業理念のキーワードが出てくるあたり、すごいなぁとしみじみ思いました。本日はありがとうございました!

さいごに

個が集となり、壁にどう立ち向かってきたのか…というエピソードにはつい胸が熱くなりました。「美味い、酒を飲む」という明確な方向性と「やり抜く力」があれば、きっとこれから立ちはだかるどんな壁も乗り越えていかれるのだと思います。

正直なところ、「デジタルマーケティングの少数精鋭集団」「独立採算で自分の収支は自分で組み立てる」「2030年に解散する」と聞いたときは、それはもう「MOLTSって成果主義でドライな会社なの?」と思いましたが、まったくそんなことはありませんでした。

「MOLTSにはいい人しかいないんですよ」と若手社員の高橋さんがポロッとおっしゃっていたのですが、私も完全に同意です。きっとまっすぐお客様の成果を出す方へと向いているからなんじゃないかな、と思います。

MOLTSのみなさんとお仕事をご一緒させていただくことは楽しくも緊張感があり、私自身非常にたくさんよい刺激を受けました。また5年後あたりに、勝手に取材にこようと思います!(笑)

以上、まこりーぬがお届けしました!

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