「ベテランのほうがボトルネックかもしれない」と気づいた40代の話。
私は10年以上、広告運用に携わってきました。
広告の成果を伸ばすうえで、クリエイティブの運用はとても重要です。AIを活用したクリエイティブ制作にも、ずっと関心を持っていました。ただ、実際に自分で作ってみたことは、一度もありませんでした。
そんなある日、社内のAI勉強会で若手メンバーの発表を聞きました。完全未経験の彼女が、たった2週間で動画生成の仕組みを作り上げ、実務に活かしていたんです。その様子を目の当たりにして、私は正直、とても反省しました。
動画未経験の若手が、2週間で動画生成の仕組みを作り上げた
その若手メンバーは動画制作経験ゼロであり、なんならクリエイティブ職でもありません。しかし彼女はわずか2週間で、コンサルメンバーが作ったコミュニケーション設計を踏まえて動画コンテンツを企画し、複数パターンのクリエイティブを量産できる仕組みまで構築していました。
作った動画のクオリティも実務に十分取り入れられるレベルであり、「ぜひ作り方を教えてほしい」と何人もの社員が手を挙げたほどでした。
これらの動画がビジネスに貢献するのは、まだこれからのフェーズです。ですが彼女がこれほどの動画生成の仕組みを作り上げていることに、私は純粋に衝撃を受けました。
「動画制作は自分の仕事じゃない」という認識に縛られていた
「私は広告運用のプロとして、その役割をまっとうする。動画制作は自分の仕事じゃない。だから基本的には他人に任せる」と、私は心のどこかで線引きしてしまっていたと思います。
「これは自分がやる領域じゃない」「今のやり方の方が確実」。経験があるからこそ、従来の仕事の進め方や役割分担がなかなか頭から離れてくれません。
でもこの経験値や認識こそが、ブレーキになっている。自分だってやればできるのに、なかなか動き出せずにいる。そのことに、はっきり気づかされました。
一方で若手メンバーには、経験値がないからこそフラットに新しい領域へチャレンジできる。そんな強さがあると感じました。
まず、自分が "ボトルネック" だと認めるところから
「ベテランのほうがボトルネックになる」構造は、広告領域に限った話ではありません。どの分野においても、過去の成功体験があればあるほど、それが足かせになります。
だからベテランがまずやるべきは、自分の中にある「仕事とはこう進めるものだ」というバイアスに気づくこと。そして、自分自身がボトルネックになっている自覚を持つこと。
私は、ようやくそのスタートラインに立ったところです。変化に弱い、自分を認める。それが、次の一歩を踏み出すための出発点だと思っています。
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